ビジネスの番なのに運命の番よりも愛してしまったからどうすればいい
欠陥品のα(狼上司)×完全無欠のΩ(大型犬部下)
その行為は同情からくるものか、あるいは羨望からくるものか。
産まれつき種を持たないアルファである小鳥遊駿輔は住販会社で働いている。己の欠陥をひた隠し「普通」のアルファとして生きてきた。
新年度、新しく入社してきた岸本雄馬は上司にも物怖じせず意見を言ってくる新進気鋭の新入社員だった。彼を部下に据え一から営業を叩き込むことを指示された小鳥遊は厳しく指導をする。そんな小鳥遊に一切音を上げず一ヶ月働き続けた岸本に、ひょんなことから小鳥遊の秘密を知られてしまう。それ以来岸本はたびたび小鳥遊を脅すようになる。
お互いの秘密を共有したとき、二人は共犯者になった。両者の欠陥を補うように二人の関係は変わっていく。
「欠陥品のアルファ」として私生活及び性生活に多大なるコンプレックスを持つ狼上司である小鳥遊駿輔。それとは反対に「完全無欠のオメガ」として自らがオメガであることを心底恥じ、常に有能なアルファの新入社員を演じる大型犬部下の岸本雄馬。
「互いの秘密を守り、共犯者になる」という大人の契約に則った駆け引きの行方は──。
「……運命の番とかそういうの信じてませんから、俺」
自己を否定し未来さえも捨て去ったかのような岸本の掠れた言葉に触れたら、小鳥遊の微弱な母心が疼いた。そうして、岸本の「ビジネスの番になりませんか?」という提案に従うように、うなじを噛んだ。彼が望むような、1番幸せな噛み方で。
ビジネスの番の先にある未来ははたして空虚か、虚構か、虚楽か。あるいは、おとぎ話のような幸せな未来へと導かれるのか。その導きは誰も知らない結末へと終結していく。
自己の肯定を刻むセラピーオメガバース。
(旧タイトル)ACCOMPLICE──共犯──
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
※この作品はフィクションです。オメガバースの世界観をベースにしていますが、一部独自の設定があり作中で説明を加えております。
読んでくださってありがとうございます。よろしければ感想やコメントも聞かせてもらえると嬉しいです。
※誤字 横溝課長 ⇒ 正 横溝本部長 (現在修正中です)
※誤字 百田部長⇒ 正 百田先輩 (現在修正中です)
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新年度、新しく入社してきた岸本雄馬は上司にも物怖じせず意見を言ってくる新進気鋭の新入社員だった。彼を部下に据え一から営業を叩き込むことを指示された小鳥遊は厳しく指導をする。そんな小鳥遊に一切音を上げず一ヶ月働き続けた岸本に、ひょんなことから小鳥遊の秘密を知られてしまう。それ以来岸本はたびたび小鳥遊を脅すようになる。
お互いの秘密を共有したとき、二人は共犯者になった。両者の欠陥を補うように二人の関係は変わっていく。
「欠陥品のアルファ」として私生活及び性生活に多大なるコンプレックスを持つ狼上司である小鳥遊駿輔。それとは反対に「完全無欠のオメガ」として自らがオメガであることを心底恥じ、常に有能なアルファの新入社員を演じる大型犬部下の岸本雄馬。
「互いの秘密を守り、共犯者になる」という大人の契約に則った駆け引きの行方は──。
「……運命の番とかそういうの信じてませんから、俺」
自己を否定し未来さえも捨て去ったかのような岸本の掠れた言葉に触れたら、小鳥遊の微弱な母心が疼いた。そうして、岸本の「ビジネスの番になりませんか?」という提案に従うように、うなじを噛んだ。彼が望むような、1番幸せな噛み方で。
ビジネスの番の先にある未来ははたして空虚か、虚構か、虚楽か。あるいは、おとぎ話のような幸せな未来へと導かれるのか。その導きは誰も知らない結末へと終結していく。
自己の肯定を刻むセラピーオメガバース。
(旧タイトル)ACCOMPLICE──共犯──
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
※この作品はフィクションです。オメガバースの世界観をベースにしていますが、一部独自の設定があり作中で説明を加えております。
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※誤字 横溝課長 ⇒ 正 横溝本部長 (現在修正中です)
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