この小説の運命、変えてみせます。

遠くから聞こえる戦いの音。繰り返される喧噪と静寂の果てに、ライカーは疲れて立ち尽くしていた。雨が強く振っている。しかし、そんな土砂降りの雨も返り血を流してはくれない。

 ――兄様は、今の僕を見てもまた笑ってくれるだろうか。

 ライカーは帝国に復讐を果たすべく、ただ復讐のことだけを考えて生きてきた。それはやはり、孤独な日々だった。

ーーーーーーーーー

 復讐はあっという間に完了してしまったが、彼は強さより愛を希求してた。

 こんな自分でも、幸せになることが出来るのだろうか。ライカーは賢者の石がはめられている王冠を持った瞬間、兄との温かい日々を思い出して涙が出てきた。「こんなはずじゃなかった」と、呟いていた。そして胸底にある思いを吐露した。

「ぼくは…ただ….幸せになりたい」
「幸せになりたかった…..」

そう声に出して願うと、賢者の石が光り輝く。 同時に、こんな声が聞こえてきた。少し高くて、柔らかい、女性のような声。

「ライカーはきっと幸せを見つけられるよ」

 眩い光が辺りを包み込む。その光と声に導かれるようにして、どこか空を飛んでいるかのような感覚に襲われる。

  何が起きているのだろう。
 わからない。

 気付けばライカーの目の前には、“あの頃”のベーロンモマ帝国が広がっていた。

ーーー
●一度復讐するためにすべてを失ったベーロンモマ国の第二王子ライカー、ただ幸せになりたいと国宝であるオーギュストの王冠に願った。願った瞬間、王冠から女の人の声が聞こえ、ライカーは過去に戻った。

ライカ―を絶望から救いたい少女ロクリエ x 呪われているハーフエルフライカ―

ライカ―は自分の幸せを見つけるだろうが。
ラブコメx復讐x転生小説!

イラスト: 錆らむね
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