【完結】俺は遠慮します。

抹茶らて

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生徒会サイド

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稔に連行され、食堂から生徒会室へ戻った役員たちは各々が食堂での出来事に思いを馳せていた。

「それにしても、ほんとにキレイな顔だったね~それに細身だけど抱き着いたとき、すっごいしなやかな筋肉ついてたし!いい匂いしたな~」

瑠季は抱き着きながらちゃっかりチェックしていたのである。

「な!お前、抱き着いたって!なんて破廉恥なことしてんだ。」

上記の様子からお分かり頂けるかもしれないが、会長は少々純粋なのである。この容姿で。大事なことなため2回言う。この容姿で!

しつこく掘り返すが、夜須川のラッキースケベは会長が平静を保とうと必死になり過ぎて気づいていなかったのである。

「会長~生娘じゃあるまいし破廉恥って。」

颯は金色のかみを揺らしながら愉快そうに笑っている。

「颯先輩、そこが会長の良いところでもあるんですからバカにしないでください。」

「俺は生娘の様だと…バカにされていたのか…」

宗也は稔を尊敬しすぎるあまり崇拝の域に達しているため、稔を笑われたことが気に入らなかったのだろう。
しかし宗也よ、それはフォローではなくむしろ止めを刺しているんじゃないだろうか。

「まぁまぁ、そんなことは置いといて…「そんなこと!?」栄人さん危ういですね。風紀に目を光らせて貰うようお願いしておきましょうか。」

学校の風紀を取り締まる風紀委員会は生徒会と並び、学園のトップに君臨していると言っても過言ではない。生徒会
と風紀は会長、副会長と委員長である鈴宮輝樹は幼い頃からの仲である。そのため、生徒会と風紀の仲は比較的良好なのである。

「え、スルー?…そ、そうだな、では輝樹に頼んでおこう。」

会長は愛され(いじられ)キャラなのである。仕事のことになるとしっかりしており頼りになるのだが…
そんなことは置いといて…

「うんうん、それでちょっとは安心だよね。あの顔に身体だと間違いなく獲物されそうだし。俺もうっかり手を出しそうになったもん。色々悪いこと教えたくなる感じ?」

「言い方は良くないですが、俺も引き付けられる何かは感じました。飢えた野郎どもが余計な事考えなければいいんですが。」

生徒会は皆、夜須川の容姿や雰囲気には理性の壁が崩れるほどの何かあるのでは。そしてそれにより、夜須川や学園にとって好ましくない結果になるのではないかと考えているのだ。

「そうだろう、そうだろう。あの何とも言えない色気、加えて、あの美味しそうなくちb…い、いや何でもない。取りあえず、このことは風紀に掛け合ってみる。それより、さぁ仕事だ仕事。」

1人例外(会長)がいるが…
飢えた野郎どもより稔がいち早く手を出してしまうのではないかと思う悠希なのであった。


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