【完結】俺は遠慮します。

抹茶らて

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体育館での道中、なんで鬼なのにあんなところに隠れていたのかを聞いた。
どうやら、逃げる側の生徒の方から捕まえてほしいと迫られて隠れていたんだとか。そしたら、俺が自ら飛び込んできてラッキーだったと…フッ計画通りだ。ごめんなさい、嘘です。割とガチで食券狙ってました。

まぁ、捕まったんならしょうがない。潔く従おう。

「栄人!捕まったのか。ってその手はなんだ?」

「あ、輝樹先輩。え、捕まったら鬼と手を繋いで体育館に行くんじゃないんですか?」

「そんなルールあるわけないだろう。まんまと楓に騙されて…はぁさすが栄人と言うところか…」

「ありゃ、早速ばれちゃった。栄人クンってば素直に信じちゃうんだもん。いつネタ晴らししようかと思ってたら体育館着いちゃったよ。」

え、やっぱり嘘だったの!?嘘ダメ、ゼッタイ。

なんか輝樹先輩には呆れられてるし、会計には遊ばれるしなんか悔しい。(会計呼びで十分だ)

そう思って俺は会計と手を離すとき王子がするように手の甲にキスをしてニヤッと笑って見せた。そしたら、会計と輝樹先輩がポカーンと間抜けな顔を見せてくれたから大満足。

「な、栄人クンなんてことを…そんなことどこで習って…」

「栄人なんで俺にはしてくれないんだ…」

思考停止してたかと思ったら次は項垂れて、忙しい人達だ。

それから鬼ごっこが終わるまでの間、体育館で輝樹先輩と会計の相手をしてあげていた。

 ビ―――――――――ッ

「終了~鬼と逃げ延びている人は体育館に集まってね。」

ブザーと瑠季の声が放送され、続々と人が入ってくる。

それからは結果発表と終わりの挨拶をしてお開きになった。結果発表では鬼が何をお願いするかがそれぞれ言わされていた。

ちなみに俺は会計より簡単な仕事を手伝って欲しいとのことだった。身構えていた俺は拍子抜けだった。

来週の月曜日にお願いを叶えるべく生徒会室集合とのことだ。月曜日は今日の振り替え休日になている。ってことは、だ…生徒会は休日出勤をしているということで、学園はとてつもなくブラック企業なのではないか。生徒会役員可哀想…


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