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第1話
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「良かったじゃない。あんたみたいな娘が結婚出来るんだもの!喜ぶべきよ!」
ー確かに、この家に居るよりは、喜ばしい。
「そうそう。うちも、もう裕福じゃないんだから、食い扶持が1人減るだけでも助かるわぁ」
ーそれは、貴女達が散々、無駄遣いした結果であって、私の責任じゃないですよね?
「アメリア、良いご縁だ。せいぜい向こうの家に迷惑をかけるんじゃないぞ!」
ーこの家と親族になる方が、向こうの迷惑になるんじゃなかろうか?
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
私は、アメリア・ワーカー。ワーカー伯爵の一応3女だ。
何故一応かと言えば…上の2人の義姉は、継母の子どもだからだ。
元々、ここワーカー伯爵家には、私しか娘が居なかった。
母が亡くなった後、父が再婚した事により、2人の義姉が出来たというわけだ。
しかもこの2人とは、半分血が繋がっている。正真正銘、父の子ども。
察するに余りある。
そう、父は母がいながらにして、不貞をはたらき2人の隠し子までもうけていた。2人…しかも私よりも歳上。
亡き母と政略結婚であった父は、結婚前から恋人がいたらしい。それが継母だ。
母との政略結婚のせいで、継母と別れさせられたと被害者ぶっていたが、母の持参金を当てにしていた癖に図々しい。
結婚した時に、母の生家が援助しなければ、このワーカー伯爵家なんて、すでに没落していた事だろう。
そしてまた今、没落の危機だ。
本人達がどこまでそれに気づいているのか知らないが。
領地も人に任せっぱなしで王都のタウンハウスに入り浸り、そしてこの家の事は執事に任せっぱなし。
自分達はお金を使う事にしか、脳はない。
あ、ちなみに私はあの人達から家族の頭数には入れて貰ってはいないので、悪しからず。
ー確かに、この家に居るよりは、喜ばしい。
「そうそう。うちも、もう裕福じゃないんだから、食い扶持が1人減るだけでも助かるわぁ」
ーそれは、貴女達が散々、無駄遣いした結果であって、私の責任じゃないですよね?
「アメリア、良いご縁だ。せいぜい向こうの家に迷惑をかけるんじゃないぞ!」
ーこの家と親族になる方が、向こうの迷惑になるんじゃなかろうか?
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
私は、アメリア・ワーカー。ワーカー伯爵の一応3女だ。
何故一応かと言えば…上の2人の義姉は、継母の子どもだからだ。
元々、ここワーカー伯爵家には、私しか娘が居なかった。
母が亡くなった後、父が再婚した事により、2人の義姉が出来たというわけだ。
しかもこの2人とは、半分血が繋がっている。正真正銘、父の子ども。
察するに余りある。
そう、父は母がいながらにして、不貞をはたらき2人の隠し子までもうけていた。2人…しかも私よりも歳上。
亡き母と政略結婚であった父は、結婚前から恋人がいたらしい。それが継母だ。
母との政略結婚のせいで、継母と別れさせられたと被害者ぶっていたが、母の持参金を当てにしていた癖に図々しい。
結婚した時に、母の生家が援助しなければ、このワーカー伯爵家なんて、すでに没落していた事だろう。
そしてまた今、没落の危機だ。
本人達がどこまでそれに気づいているのか知らないが。
領地も人に任せっぱなしで王都のタウンハウスに入り浸り、そしてこの家の事は執事に任せっぱなし。
自分達はお金を使う事にしか、脳はない。
あ、ちなみに私はあの人達から家族の頭数には入れて貰ってはいないので、悪しからず。
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