秒に刻む病
01:溺れる
暖かい部屋には、物腰が柔らかそうな男が立っていた。
02:美しいもの
──ああ今日も、溜め息が出るほど美しい
私と彼だけの空間で、彼を愛でる為に一つ一つ丁寧に磨いていく。
03:やわやわ
「てめぇ……いい加減離せよ。毎日毎日……尻ばっか触りやがって」
奴の尻に惚れ込み、今日も最高の癒しの為にマッサージをする。尻というのはバランスだ。尻だけに情熱を注いでも、それだけでは完璧ではないのだ。
04:夜の空に落ちるシャツは、羽ばたく鳥のようだった
必死に階段を駆け上る。苦しい。でも、それでも行かなければならない──お前がここから飛び降りたら、またあの日に戻るから。
05:たゆたう
体は暖かい水の中に浮かんでいるように気持ちいい。
波に揺られているのか、少しだけ体が左右に動くだけで、それ以外は何もなかった。
06:これがあの例の部屋ですか
──例の部屋。それだけ言えば、分かる人には全て伝わります。
興奮するオタクの横で、例の部屋とやらの実験に付き合わされる俺。ずっと過ごしていると段々こいつが格好良く見えてくるなんて……ことは錯覚に違いない。
07:じゃあこんな部屋はどうですか
三種類のエンディングから選べ
08:信者死んじゃう信じ合う
歓楽街に突如現れた『楽園』──このホストクラブには神がいる
花屋である俺は信者であることを隠しながら、店に配達しに行く。そこで見た彼は、いつもの神とは様子が違っていた。
「恋と信仰に大きな違いなんてある? 君は初めて会ったあの日から、俺に惚れてるんだよ」
09:君を手に入れる方法
本音を見せない執事に痺れを切らして、催眠術に手を出してみた。彼の本心が知りたいのに、なかなか上手くいかない。
「貴方は、私という存在により狂ってしまったのですよ」
10:刻
分からない。分からない、分からない……。
どうしてこの男を殴っているのか、どうしてこんなに憎たらしいのか。
どうしてこんなに、死にたいのか。
──汚い体だ。細かい傷。昔からある傷。俺が付けた傷。昨日にはなかった傷。今から付ける傷。
11:すくう
暖かい部屋で、優しい人が隣にいる。
何も求められないし、何もしなくていい。ただただこの部屋は静かで、平和だった。
00:こんな出会いとか、好きですか?
寂れた喫茶店で、今日も飲まれることのないコーヒーを作っている。
雨の日は特に期待値が低い。早めに店を閉めようかと思っていたら、派手な若者が入ってきた。当然こんな客を見るのは初めてだ。
どうしてなのか、どういう感情なのか自分でも分からないけど……彼のことが気になっていた。
0を超えた世界で
1、ごっこ遊び
2、角砂糖を一つ落として
暖かい部屋には、物腰が柔らかそうな男が立っていた。
02:美しいもの
──ああ今日も、溜め息が出るほど美しい
私と彼だけの空間で、彼を愛でる為に一つ一つ丁寧に磨いていく。
03:やわやわ
「てめぇ……いい加減離せよ。毎日毎日……尻ばっか触りやがって」
奴の尻に惚れ込み、今日も最高の癒しの為にマッサージをする。尻というのはバランスだ。尻だけに情熱を注いでも、それだけでは完璧ではないのだ。
04:夜の空に落ちるシャツは、羽ばたく鳥のようだった
必死に階段を駆け上る。苦しい。でも、それでも行かなければならない──お前がここから飛び降りたら、またあの日に戻るから。
05:たゆたう
体は暖かい水の中に浮かんでいるように気持ちいい。
波に揺られているのか、少しだけ体が左右に動くだけで、それ以外は何もなかった。
06:これがあの例の部屋ですか
──例の部屋。それだけ言えば、分かる人には全て伝わります。
興奮するオタクの横で、例の部屋とやらの実験に付き合わされる俺。ずっと過ごしていると段々こいつが格好良く見えてくるなんて……ことは錯覚に違いない。
07:じゃあこんな部屋はどうですか
三種類のエンディングから選べ
08:信者死んじゃう信じ合う
歓楽街に突如現れた『楽園』──このホストクラブには神がいる
花屋である俺は信者であることを隠しながら、店に配達しに行く。そこで見た彼は、いつもの神とは様子が違っていた。
「恋と信仰に大きな違いなんてある? 君は初めて会ったあの日から、俺に惚れてるんだよ」
09:君を手に入れる方法
本音を見せない執事に痺れを切らして、催眠術に手を出してみた。彼の本心が知りたいのに、なかなか上手くいかない。
「貴方は、私という存在により狂ってしまったのですよ」
10:刻
分からない。分からない、分からない……。
どうしてこの男を殴っているのか、どうしてこんなに憎たらしいのか。
どうしてこんなに、死にたいのか。
──汚い体だ。細かい傷。昔からある傷。俺が付けた傷。昨日にはなかった傷。今から付ける傷。
11:すくう
暖かい部屋で、優しい人が隣にいる。
何も求められないし、何もしなくていい。ただただこの部屋は静かで、平和だった。
00:こんな出会いとか、好きですか?
寂れた喫茶店で、今日も飲まれることのないコーヒーを作っている。
雨の日は特に期待値が低い。早めに店を閉めようかと思っていたら、派手な若者が入ってきた。当然こんな客を見るのは初めてだ。
どうしてなのか、どういう感情なのか自分でも分からないけど……彼のことが気になっていた。
0を超えた世界で
1、ごっこ遊び
2、角砂糖を一つ落として
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