AIで人気の僕は嘘つきで淫ら

コプラ

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羞恥心と興奮

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 [ミコトエロい][ミコト彼氏出来た?][ミコト会いたい][犯したい…][キス顔最高][ファンになりました!]そんなコメントが次々に流れてきて、僕はドキドキしながらこっそり片桐チーフを窺い見た。片桐チーフも僕のアカウントのコメントを見てるはずだ。

フォローしましたの表示も時々流れてくる。それは嬉しい様で怖かった。AIのミコトを生身の男だと思っている彼らが、事実を知ったら面白がってくれるんだろうか。それとも裏切りだと思って怒りをぶつけてくるのか。


 「チーフ、ミコトがAIだって分かった時、どんな気持ちでしたか?」

僕の問いかけに片桐チーフは鋭い眼差しを緩めると、テーブルの上の物をキッチンに運びながら言った。

「俺の場合、ミコトがAIだった事よりも、三登だったことの方が衝撃だったからな。でもAIは、なるほど今時だなと思ったかな。でもミコトはお金とってたわけじゃ無いし、どちらかと言うと楽しみを差し出していたんだから悪く感じる奴はいないんじゃ無いか?…居るとしたら、ガチ恋勢かな。ミコトにもその手の奴いる‥よな?」


 僕はいつもこまめにコメントをくれるフォロワーを思い浮かべてた。ミコトにガチ恋勢?いるだろうか。僕にはよく分からない。DMを投げかけてくる人達も少なく無いけど、DMは怖くて見ていない。

僕はその事を片桐チーフに言った。するとチーフはDMを見せてくれとソファに並んで座って、ぼくのスマホを手にスラリとした指先でスクロールした。思ったより多く並んだDMにますます緊張を強めた僕は、思わず目を逸らした。

AIで彼らを騙しているのに、直接向き合う覚悟もない僕はなんて矮小な人間なんだろう。そうは思ってもきっと生々しい言葉の並んだDMは見る勇気が出なかった。


 難しい顔で眺めていた片桐チーフは、僕をチラッと見るとDMを閉じて僕にスマホを返した。

「やっぱりDMだけあって、ちょっと過激な文言が並んでいたな。数人がしつこく送ってきてる。怖かったら見なくていいよ、三登は。こんなのにいちいち応える義理はないんだから。

…一応ヤバそうなやつだけブロックしておくか?俺やっておくよ。SNSも諸刃の剣の部分はあるから注意し過ぎて丁度かもしれないな。これで良し。またDMは俺がチェックしてやるから。」


 自分のしでかした事なのにチーフに全部任してしまった。僕は何とも情けない人間だ。そんな僕に片桐チーフは立ち上がると、キッチンに立って洗い物を始めた。僕も慌てて側に立つと何か手伝えないかと尋ねた。

「…いいよ、片付けも料理のうちだから。それより今日は泊まってくか?画像撮らないといけないし。」

僕は分かりやすく固まった。泊まるって、泊まるって…。僕の脳裏に入り乱れる色々な妄想が一気に酔いを回させた気がする。そんな僕を見て、チーフは食器についた泡を水で流しながら楽しそうに言った。


 「そんなに期待しちゃう?初心者には無理強いしませんけど?結構遅くなったから、今から画像撮るのだとどうかなと思っただけだ。でも泊まって行っても全然いいけど。三登さえ良ければ…。」

片桐チーフはいつもより機嫌良さげにそんな事をサラッと言ってのける。僕はあまりにも自分と違って余裕綽々なチーフに全然叶わない気がして、今更抗う必要もない気がした。僕は頷いて泊まっていきますと言うと、片桐チーフは僕に言った。

「念の為用意する?自分で出来る?」


 僕はチーフの言わんとしている事を瞬時に理解して、どんな顔をして良いかわからなかった。でもやっぱり、この機会を逃したら二度とない気がして、僕はまた頷いた。チーフに手渡された道具を手に僕はトイレに篭った。自主トレしておいて良かった。

万が一あるかもしれないと、最近自分で準備はできる様になっていた。だからと言って自分を慰めるとしてもせいぜい指を少し挿れる程度が限界だった。それにも違和感があったのだから、後ろで気持ち良くなるのは実はファンタジーなんじゃないかと思い始めていた。


 知識も経験もお粗末な僕は、身代わりのAIのミコトばかりが一人歩きしている。情けなさを感じながらトイレから出ると、片桐チーフが心配そうにドアの前で立っていた。

「大丈夫か?慣れてなかったんなら、俺がやってやっても良かったんだけど…。」

そう言われて、僕は慌ててドキドキしながら大丈夫だと言った。そんな僕の前でおもむろに服を脱ぎだした片桐チーフは、ニヤリと笑って言った。

「別に最後までしようとか思ってるわけじゃないが、まぁ手解きするなら、まずは一緒に風呂でも入ろうか?風呂の画像でも良いかもしれないな。結構なリアリティ出るだろう?」


 僕は今までゼロ地点で足踏みしていたのに、ミコトの秘密を知られた事がキッカケで、一気に経験値が加速して進んでいくのに戸惑いと興奮を感じていた。

ああ、僕ももしかしたらちゃんと経験出来るのかもしれない。その相手が会社の指導ペアの片桐チーフなのは良いか悪いかの判断はつかないけれど、でもこれはチャンスなんだ。

僕だって、このまま一生独りぼっちで寂しいのは嫌だ。僕は片桐チーフの下着が突っ張っているのを見つめて喉を鳴らすと、自分のズボンのベルトを外し出した。カチャカチャなる金属の音が妙に響く気がした。












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