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運命の発情期
三人目の番い※
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俺の身体の中から彼らの体液が流れ出てしまったせいで、俺はひりつく様な発情期を感じていた。ああ、欲しい。今直ぐぽっかり空いた俺の中を埋め尽くして欲しい。そう感じるせいなのか、目の前の誠の息が荒くなっていた。
「クラクラするね、まったく強烈も強烈。このフェロモンは一生忘れられないだろう。」
そう言いながら誠は俺にのし掛かって、噛み付く様なキスを落とした。いつも余裕のある誠が切羽詰まった様子は俺にどこか甘い感情を連れて来た。
「誠…、喰べて。」
うっそりと笑う誠の顔は今までに見た事もない怖いくらいの微笑みで、俺はゾクゾクと背中を震わせて、お腹に当たる凶悪な誠自身を撫で回した。甘い吐息と一緒にむせかえる様なアルファの攻撃的なフェロモンに包まれて、俺は泣きたくなるほどの飢餓感を感じた。
誠に撫でられるあちこちは敏感になって、いっそ痛いくらいだったけれど、待ちかねた窄みに長い指が押し込まれると目を開けていられない快感にのけ反ることしかできない。
「あぁっ、頂戴っ、もう奥まで欲しいっ!」
強請る事しか頭の中には無くて、俺は疼く身体をしならせて擦り付ける様に誠に絡みついた。ムスクの様な濃い匂いを胸いっぱいに吸いみながら、誠の胸の先端にキスして時々呻く誠の掠れ声を喜んだ。
「くそっ、もう無理だ!」
そう言って太腿に垂れるオメガの証を剛直に塗りつけて、一気に突き入れられたから堪らない。俺は痺れる様な快感に突き上げられて、悲鳴の様な喘ぎ声をほとばらせた。
誠のそれは反り返っているせいで、少しの動きでバカみたいに俺の弱い所を撫で擦るから、あっという間にチカチカする様なきつい快感に飛び跳ねさせられた。
「あっ、あっ、ん゛うっ!逝っちゃうっ!」
けれどあと僅かのその瞬間には届かずにいきなり鎮まる誠の動きに、俺は我慢できずに腰を揺らして強請った。誠は俺の背中や首に口づけながら、その時のタイミングを測っている様だった。
「あぁ、最高だ。この強烈に惹きつけられる甘い匂いに溺れそうだ。‥はっ、もう我慢できない。岳、噛むからね。私のものになって。私の生涯の番いに…!」
そう言うと何度か浅いところを擦り付けていた誠は、ゆっくりとさらに奥へと探る様に突き進んだ。ああ、そこは死にそう感じてしまうから怖いのに…!そんな俺の躊躇は一瞬で、俺を穿つ誠のそれは考える間もなく絞り上げられる様な絶頂を連れて来た。
「あああぁっ!まことっ、あ、ダメダメっ!怖いっ!もう逝ってるからぁっ!」
喉の奥から溢れてくる悲鳴に似た嬌声と、誠に揺さぶられている自分の身体から発するいやらしい水音が、誠の限界も伝えて来ていた。さっきから唇や舌が触れている首筋が怖さと疼きを感じさせている。
「あ゛あああぁっ!」
ビリビリと身体中を電気ショックが流れた様な衝撃を感じて、誠が俺を噛んだのがわかった。それからアルファの長い吐き出しが始まって、俺はビクビクと震えながらそれが終わるのを待っていた。
「岳、愛してる…。俺の番い。」
誠にそう囁かれて、俺は顔を後ろに向けて誠の恭しくも甘いキスを受けた。ああ、とうとう全員と番ってしまったんだ。そう思いながら、ふと視線を感じて目をやると、ソファや椅子に座りながら新と叶斗が興奮を隠せない様子で俺達をじっと見つめていた。
俺は誠に肩や首筋に優しくキスされながら掠れ声で囁いた。
「…誠、次はあいつらも一緒にいい?」
すると誠はクスッと笑って、もう一度俺の唇に舌を這わして言った。
「ああ、勿論だ。私達の番は貪欲な獣だからね。お望み通り私たちを貪ってくれ。」
★★★お知らせ★★★
新作公開しました♡
『AIで人気の僕は嘘つきで淫ら』
流れてきたツイートで発想した作品です♪書き溜めている別の新作を押し除けて公開開始しちゃいましたw
ゲイの自覚のある、けれども一歩も踏み出せない平凡受けが、AIを身代わりにSNSで人気者になっていた矢先、その事が会社の先輩にバレてしまうお話です。「俺がもっと人気者にしてやる」年の差、スパダリ攻め、ハピエンと、色々詰まっていく予定です笑
オフィスBLは初めての試みです!よろしくお願いします♡
「クラクラするね、まったく強烈も強烈。このフェロモンは一生忘れられないだろう。」
そう言いながら誠は俺にのし掛かって、噛み付く様なキスを落とした。いつも余裕のある誠が切羽詰まった様子は俺にどこか甘い感情を連れて来た。
「誠…、喰べて。」
うっそりと笑う誠の顔は今までに見た事もない怖いくらいの微笑みで、俺はゾクゾクと背中を震わせて、お腹に当たる凶悪な誠自身を撫で回した。甘い吐息と一緒にむせかえる様なアルファの攻撃的なフェロモンに包まれて、俺は泣きたくなるほどの飢餓感を感じた。
誠に撫でられるあちこちは敏感になって、いっそ痛いくらいだったけれど、待ちかねた窄みに長い指が押し込まれると目を開けていられない快感にのけ反ることしかできない。
「あぁっ、頂戴っ、もう奥まで欲しいっ!」
強請る事しか頭の中には無くて、俺は疼く身体をしならせて擦り付ける様に誠に絡みついた。ムスクの様な濃い匂いを胸いっぱいに吸いみながら、誠の胸の先端にキスして時々呻く誠の掠れ声を喜んだ。
「くそっ、もう無理だ!」
そう言って太腿に垂れるオメガの証を剛直に塗りつけて、一気に突き入れられたから堪らない。俺は痺れる様な快感に突き上げられて、悲鳴の様な喘ぎ声をほとばらせた。
誠のそれは反り返っているせいで、少しの動きでバカみたいに俺の弱い所を撫で擦るから、あっという間にチカチカする様なきつい快感に飛び跳ねさせられた。
「あっ、あっ、ん゛うっ!逝っちゃうっ!」
けれどあと僅かのその瞬間には届かずにいきなり鎮まる誠の動きに、俺は我慢できずに腰を揺らして強請った。誠は俺の背中や首に口づけながら、その時のタイミングを測っている様だった。
「あぁ、最高だ。この強烈に惹きつけられる甘い匂いに溺れそうだ。‥はっ、もう我慢できない。岳、噛むからね。私のものになって。私の生涯の番いに…!」
そう言うと何度か浅いところを擦り付けていた誠は、ゆっくりとさらに奥へと探る様に突き進んだ。ああ、そこは死にそう感じてしまうから怖いのに…!そんな俺の躊躇は一瞬で、俺を穿つ誠のそれは考える間もなく絞り上げられる様な絶頂を連れて来た。
「あああぁっ!まことっ、あ、ダメダメっ!怖いっ!もう逝ってるからぁっ!」
喉の奥から溢れてくる悲鳴に似た嬌声と、誠に揺さぶられている自分の身体から発するいやらしい水音が、誠の限界も伝えて来ていた。さっきから唇や舌が触れている首筋が怖さと疼きを感じさせている。
「あ゛あああぁっ!」
ビリビリと身体中を電気ショックが流れた様な衝撃を感じて、誠が俺を噛んだのがわかった。それからアルファの長い吐き出しが始まって、俺はビクビクと震えながらそれが終わるのを待っていた。
「岳、愛してる…。俺の番い。」
誠にそう囁かれて、俺は顔を後ろに向けて誠の恭しくも甘いキスを受けた。ああ、とうとう全員と番ってしまったんだ。そう思いながら、ふと視線を感じて目をやると、ソファや椅子に座りながら新と叶斗が興奮を隠せない様子で俺達をじっと見つめていた。
俺は誠に肩や首筋に優しくキスされながら掠れ声で囁いた。
「…誠、次はあいつらも一緒にいい?」
すると誠はクスッと笑って、もう一度俺の唇に舌を這わして言った。
「ああ、勿論だ。私達の番は貪欲な獣だからね。お望み通り私たちを貪ってくれ。」
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