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俺たちの歪な関係

やっぱ間違ったみたい※

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再び裸の真己にのし掛かられて、俺は目をぎゅっと瞑って降りてくる唇を待っていた。いつもなら有無を言わさず俺を蹂躙する真己のキスはなぜか降りてこない。

俺はそっと薄目を開けて真己を見上げた。そんな俺をじっと見つめて真己はうっそりと笑って言った。

「相変わらず、ムードもへったくれもない奴だ。どうせするのは一緒なのだから楽しめばいいものを。」

そう言って優しく唇を覆った。


いつもと違うキスの感じに、俺はドキドキとして、どう反応していいか分からなくなっていた。甘やかについばむように焦らす真己の唇に、俺は思わず舌を伸ばしてその先を強請った。

それを合図にしたように、真己は俺のパジャマのTシャツの下に手を差し込んで、すっかり真己に開発されてしまった俺の胸の先を引っ掻いた。


身体が震えたのか、すっかり持ち上がった俺の昂りがビク付いたのか、兎も角俺は真己の前で隠しようもなく欲情してしまっていた。

「…まったく、一誠は嫌も嫌も好きのうちを地で行くんだからな。ほんと素直じゃないんだから…。でもそんな一誠をトロトロにするのは、中々のやりがいだ。」

そんな風に俺を揶揄う真己から、すっかり熱くなった顔を反らして言った。


「さっさと終わらせろよ…。」

すると真己は何を考えているのか分からない表情で口元だけ歪めると、何かぶつぶつ言いながら俺の服を剥ぎ取って言った。真己は見た目が細身の華奢な男子高校生だけど、中身は鬼なので俺の方が体格が良くても全然叶わない。

はたから見たら、俺はわざと抵抗を緩めている様に見えて、その実良いようにされていてシュールだろう。何度されても身体が強張るけれど、最近はもう馴染みのある快感を身体が思い出して心臓がバクバクと打ち始める。


俺は相反する自分の心と身体の語り掛けに、ますます動揺してしまった。そんな俺を可哀想に思ったのか、真己は俺の名前を柔らかな口調で呼ぶと、何も考えられないような貪るキスを仕掛けて、俺はクラクラする様な気持ちよさに落ちて言った。

多分酸素が足りなくてクラクラしたのも有るだろう。二人の昂り切ったそれが重なって擦り合わせられると、俺は無意識に腰を反らしてもっとねだる様に腰を動かしていた。


ああ、もう、この先の気持ち良いところへ俺を連れて行ってくれ!俺は真己の指で胸を押しつぶされながら、快感のその先に辿り着きたくて大きな声で喘いでしまった。
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