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第1章
妖精族
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「よ、妖精……!」
「な、なんだそれは?」
国王陛下は、ルドルフ殿下に尋ねる。
「ルドルフ、妖精族というのはなんだ? 人間じゃないのか?」
「魔族ですよ」
ルドルフ殿下は律儀に答えた。
「神話の時代、人間族と魔族の間で争いが起こった。それを憂いた神は魔族と人間族の住む領域を2つに分け、交わらないようにした」
「そんなことは知っている!」
国王は偉そうに言った。
「そうではなく、違う場所に住んでいるはずの魔族がなぜこの世界に存在するのだ!」
「すべての魔族が人間と交流を絶ったわけではありませんよ」
と、殿下。
「彼女」
「フィオーネよ」
「失礼――フィオーネさんのご先祖である妖精族は、人間と交流して生きていく道を選んだんです」
「その妖精族が、なぜ人間のふりをして」
私は面倒になって来たのでその疑問には答えず、
「じゃあ、給料分の財宝はちゃんと確保させてもらうわね」
と、片手をあげて振り下ろす。
どこからともなく、モクモクと真っ黒な分厚い雲が生まれ、この城を包み込んだ。
嫌な雲だ。
そう、雷を生み出しそうな。
「な、なんだあれは!」
「魔法か!?」
「でも、あんな大きな雲を一瞬で」
「あんなの不可能だ」
と、騒ぐ群衆。
「だから、私は妖精族だって言ってんじゃん」
私は指をパチンと鳴らす。
すると――。
ドゴォォォォオオオオオオオオ!
大きな稲光とともに、鼓膜が破れそうなほど大きな音。
天井から次々と雷が落ち、王座の間に無数の穴が開く。
「きゃぁぁぁぁああああああああああ!」
人々の悲鳴が不協和音と化した。
まさに、阿鼻叫喚。
「さて、宝物庫はどこかなあ」
私は床に空いた穴を覗き込む。
向こう側から、怯えた人間どもの顔が見えて面白かった。
宝物庫はたいていどの国でも、王座の間の近くにある。
おそらく、有事の際に守るべきものが一緒くたになっていた方が、兵士たちも楽なのだろう。
「あっ」
私は空けた1つの穴を凝視する。
「見ぃつけたあ」
その穴の向こう側には、たくさんの宝箱が設置されていた。
ビンゴだ。
「な、なんだそれは?」
国王陛下は、ルドルフ殿下に尋ねる。
「ルドルフ、妖精族というのはなんだ? 人間じゃないのか?」
「魔族ですよ」
ルドルフ殿下は律儀に答えた。
「神話の時代、人間族と魔族の間で争いが起こった。それを憂いた神は魔族と人間族の住む領域を2つに分け、交わらないようにした」
「そんなことは知っている!」
国王は偉そうに言った。
「そうではなく、違う場所に住んでいるはずの魔族がなぜこの世界に存在するのだ!」
「すべての魔族が人間と交流を絶ったわけではありませんよ」
と、殿下。
「彼女」
「フィオーネよ」
「失礼――フィオーネさんのご先祖である妖精族は、人間と交流して生きていく道を選んだんです」
「その妖精族が、なぜ人間のふりをして」
私は面倒になって来たのでその疑問には答えず、
「じゃあ、給料分の財宝はちゃんと確保させてもらうわね」
と、片手をあげて振り下ろす。
どこからともなく、モクモクと真っ黒な分厚い雲が生まれ、この城を包み込んだ。
嫌な雲だ。
そう、雷を生み出しそうな。
「な、なんだあれは!」
「魔法か!?」
「でも、あんな大きな雲を一瞬で」
「あんなの不可能だ」
と、騒ぐ群衆。
「だから、私は妖精族だって言ってんじゃん」
私は指をパチンと鳴らす。
すると――。
ドゴォォォォオオオオオオオオ!
大きな稲光とともに、鼓膜が破れそうなほど大きな音。
天井から次々と雷が落ち、王座の間に無数の穴が開く。
「きゃぁぁぁぁああああああああああ!」
人々の悲鳴が不協和音と化した。
まさに、阿鼻叫喚。
「さて、宝物庫はどこかなあ」
私は床に空いた穴を覗き込む。
向こう側から、怯えた人間どもの顔が見えて面白かった。
宝物庫はたいていどの国でも、王座の間の近くにある。
おそらく、有事の際に守るべきものが一緒くたになっていた方が、兵士たちも楽なのだろう。
「あっ」
私は空けた1つの穴を凝視する。
「見ぃつけたあ」
その穴の向こう側には、たくさんの宝箱が設置されていた。
ビンゴだ。
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