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第2章
行方不明
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私は絶句した。
「ルドルフ殿下と言ったか――その少年が、突然城からいなくなったらしい。護衛も誰もつけずに。災害の混乱に乗じて、という話だったが。もしかすると、誘拐されたのかもしれないな」
誘拐。
人間界の言葉で、幼い子どもが悪い大人に無理やり連れていかれることを言うらしい。
その大人の目的は、主に金銭らしいが。
今のあの国では、それどころじゃないはず。
お金を持っていたとしても、現在のギーリウス王国ではやっていけない。
それじゃあ、もし誘拐だったとして、犯人の目的は一体――。
「人間の考えていることは、よくわからない」
ギルは言った。
「時に、自分の問題を他人のせいにすることがある」
「他人のせい? それって」
自分たちの欲望のせいでもたらしたこの結果を、ルドルフ殿下のせいにしているってこと?
「それはあくまで、俺の予想だ――だが、もし彼が1人で城から抜け出したとしても、小さな子ども、しかも1国の王子の存在を、非常事態とはいえ、全員が気にしないはずはない」
「……あの子は、何もしてないわよ。それどころか、孤立してた私にさえも優しくしてくれた、良い子なの」
「お前が気に入ってるんなら、そうなんだろうな」
私は、部屋に設置してあるチェストへ近づく。
その引き出しから、大事にとってあった金平糖を取り出した。
ルドルフ殿下に貰ったものだ。
あのころは、本当にキツかった。
彼にとってはなんでもないことかもしれないが、私にとってルドルフ殿下は、神にも勝る救いの手だったのだ。
「……私、ちょっと出かけてくる」
「えっ、は?」
私は魔法で人間の姿に変わり、家の扉を開ける。
「おい馬鹿! 何する気だ!?」
「ギーリウス王国、見に行ってくるわ!」
「ルドルフ殿下と言ったか――その少年が、突然城からいなくなったらしい。護衛も誰もつけずに。災害の混乱に乗じて、という話だったが。もしかすると、誘拐されたのかもしれないな」
誘拐。
人間界の言葉で、幼い子どもが悪い大人に無理やり連れていかれることを言うらしい。
その大人の目的は、主に金銭らしいが。
今のあの国では、それどころじゃないはず。
お金を持っていたとしても、現在のギーリウス王国ではやっていけない。
それじゃあ、もし誘拐だったとして、犯人の目的は一体――。
「人間の考えていることは、よくわからない」
ギルは言った。
「時に、自分の問題を他人のせいにすることがある」
「他人のせい? それって」
自分たちの欲望のせいでもたらしたこの結果を、ルドルフ殿下のせいにしているってこと?
「それはあくまで、俺の予想だ――だが、もし彼が1人で城から抜け出したとしても、小さな子ども、しかも1国の王子の存在を、非常事態とはいえ、全員が気にしないはずはない」
「……あの子は、何もしてないわよ。それどころか、孤立してた私にさえも優しくしてくれた、良い子なの」
「お前が気に入ってるんなら、そうなんだろうな」
私は、部屋に設置してあるチェストへ近づく。
その引き出しから、大事にとってあった金平糖を取り出した。
ルドルフ殿下に貰ったものだ。
あのころは、本当にキツかった。
彼にとってはなんでもないことかもしれないが、私にとってルドルフ殿下は、神にも勝る救いの手だったのだ。
「……私、ちょっと出かけてくる」
「えっ、は?」
私は魔法で人間の姿に変わり、家の扉を開ける。
「おい馬鹿! 何する気だ!?」
「ギーリウス王国、見に行ってくるわ!」
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