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呟きを精査するか?
いや、修正するにはあまりにも数が多すぎる。
1万回を超えた俺の呟きを全部修正するなんて無理だ。
かと言って教えると言ってしまった以上、撤回するなんてもっと無理だ。
どうしよう。
アカウントが凍結されたことにするか?
いやいやそれこそダサすぎる。
俺のピアたんへの愛がホイッターの運営によって妨げられたなんて知れたら、その程度だったのねと嫌われるに違いない。
愛はマグマだ。
凍結なんかで冷やされてたまるか。
アカウントを作り直すのはどうだろうか?
ダメだそんなことをすれば、まるで自分に自信がない男だと言っているようなものだ。
そんなことでは、俺は彼女を引っ張ってはいけない。
やばい。
俺、今ピアたんのことを彼女って言っちゃったぜ。
とにかく、修正も作り直しも無しだ。
今のままで勝負してみよう。
そういう気持ちで、俺はもう一度マウスを動かす。
そして、自分のホイッターの呟きをさかのぼり、1枚の写真を載せた呟きを削除した。
でも、これだけは消しておかないとな。
「とうとう水が漏れてきた!」という呟きに添付された俺の部屋の写真。
この写真だけは見られるわけにはいかない。
こんな貧乏くさいところに住んでいるなんて知られたら一巻の終わりだからだ。
ユートくん貧乏なの?私無理なんですけど~なんて言われかねない。
今の貧乏暮らしは未来への投資だ。
一緒に暮らす頃にはちゃんとした賃貸に住んでやる。
よし。
念のために自分の過去の呟きを粗方見た俺は、先程作った文章をピアたんに送った。
うおおおお!テンション上がって来たああああ!
体温が5度くらい上がったような感じがする。
男にはな、大事な時には玉砕する覚悟が必要なんだよ。
今のこの瞬間は、その大事な時なんだ。
そして、俺は男だ!
真っ直ぐとありのままの俺を見てくれ!ピアたん!
俺は、一つの大きな仕事をやり終えた感を醸しながら立ち上がった。
そこら中にガムテープが張ってある部屋の真ん中で、俺は壁に飾っている額縁を見た。
その額縁には、ピアたんがこちらへ手を差し伸べているポスターが入っていた。
俺はその額縁の前まで移動した。
丁度目線が同じ高さで飾られている為、ピアたんと向き合う形になっている。
ピアたん、これを俺たちの最初の第一歩にしような。
俺の言葉に、目の前のピアたんはそうだね!と返してくれたような気がした。
俺は事あるごとにピアたんに話しかけている。
その度にピアたんは俺に反応してくれる。
ような気がするんだ。
これはもう同棲の域ではないのだろうか。
そんな幸せな事を考えていた頃、パソコンに映し出されているピアたんとのDMの画面では、俺の送った文章に既読が付いていた。
いや、修正するにはあまりにも数が多すぎる。
1万回を超えた俺の呟きを全部修正するなんて無理だ。
かと言って教えると言ってしまった以上、撤回するなんてもっと無理だ。
どうしよう。
アカウントが凍結されたことにするか?
いやいやそれこそダサすぎる。
俺のピアたんへの愛がホイッターの運営によって妨げられたなんて知れたら、その程度だったのねと嫌われるに違いない。
愛はマグマだ。
凍結なんかで冷やされてたまるか。
アカウントを作り直すのはどうだろうか?
ダメだそんなことをすれば、まるで自分に自信がない男だと言っているようなものだ。
そんなことでは、俺は彼女を引っ張ってはいけない。
やばい。
俺、今ピアたんのことを彼女って言っちゃったぜ。
とにかく、修正も作り直しも無しだ。
今のままで勝負してみよう。
そういう気持ちで、俺はもう一度マウスを動かす。
そして、自分のホイッターの呟きをさかのぼり、1枚の写真を載せた呟きを削除した。
でも、これだけは消しておかないとな。
「とうとう水が漏れてきた!」という呟きに添付された俺の部屋の写真。
この写真だけは見られるわけにはいかない。
こんな貧乏くさいところに住んでいるなんて知られたら一巻の終わりだからだ。
ユートくん貧乏なの?私無理なんですけど~なんて言われかねない。
今の貧乏暮らしは未来への投資だ。
一緒に暮らす頃にはちゃんとした賃貸に住んでやる。
よし。
念のために自分の過去の呟きを粗方見た俺は、先程作った文章をピアたんに送った。
うおおおお!テンション上がって来たああああ!
体温が5度くらい上がったような感じがする。
男にはな、大事な時には玉砕する覚悟が必要なんだよ。
今のこの瞬間は、その大事な時なんだ。
そして、俺は男だ!
真っ直ぐとありのままの俺を見てくれ!ピアたん!
俺は、一つの大きな仕事をやり終えた感を醸しながら立ち上がった。
そこら中にガムテープが張ってある部屋の真ん中で、俺は壁に飾っている額縁を見た。
その額縁には、ピアたんがこちらへ手を差し伸べているポスターが入っていた。
俺はその額縁の前まで移動した。
丁度目線が同じ高さで飾られている為、ピアたんと向き合う形になっている。
ピアたん、これを俺たちの最初の第一歩にしような。
俺の言葉に、目の前のピアたんはそうだね!と返してくれたような気がした。
俺は事あるごとにピアたんに話しかけている。
その度にピアたんは俺に反応してくれる。
ような気がするんだ。
これはもう同棲の域ではないのだろうか。
そんな幸せな事を考えていた頃、パソコンに映し出されているピアたんとのDMの画面では、俺の送った文章に既読が付いていた。
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