死んだ日の朝に巻き戻りしました  ら、溺愛生活がリスタート?

ピコっぴ

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4 困惑と動悸の日々

4‑4 ひと休み

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     🍷

 平民、貴族、関係無しにそこかしこで学生達が、果実水のカクテルや発泡飲料で乾杯し、軽食を摘まみながら歓談している。

「ほら、言ったでしょう? 殿下の関係者の中で一番高い爵位で適切なパートナーだから、誰も特には気にしてなかったでしょう?」

 マウリがにこやかに声をかけてくる。

 それはどうかわからないけれど、誰も詮索してきたりはしなかったのは本当だ。

 当のマウリは、この魔法士学校に入ってから知り合った、別の研究室にいる伯爵令嬢をパートナーとして連れている。去年正式に婚約したらしい。

「エリオス殿下とエステル様、髪質もお肌の白さや美しさなどが似通っていて、御髪おぐしも太陽の白金プラチナと月の灰白かいはく色、瞳の色こそアメシストとミントグリーンで違うけれど、お二人が並ばれましたらまるで、神話を題材にした一幅の絵画かのようでしたわ」

 マウリの腕に手をかけた婚約者の女生徒が微笑んで、大仰に誉めてくれる。

「大袈裟な。色合いが似通っているのは、同じ先祖を持つ縁者でもあるからだろう」
「え? エステル様、王族だったんですか?」
「いいえ。ただの魔法士家門の一貴族家よ。ただ、数代前や、更にその数代前などに、王族に嫁いだ者がいたり、降嫁してきた方がいるという事ですわ。アァルトネンは、政治には直接関わらないので外戚扱いを受けていません。ですので、王家やわたくしの一族の家系図に深く興味を持って研究している人でなければ、過去に王家の血が混じっていた時期があると意識している人は少ないでしょう」 
「そして、血が近ければ外見や得意分野などが似通っていてもおかしくはないだろう? 先代王弟の母君はアァルトネンから嫁した側妃だが、過去の王妃にもアァルトネン一門から嫁してこられた方もいらっしゃるし、アァルトネン一門へ降嫁・臣籍降下した王女王子もいるのだから、髪の質や色が似ていてもおかしくあるまい」

 現在の王家とアァルトネンが血縁関係かと言われれば、数代前に帰れば外戚でしたね、くらいのもの。

 お母さまやお祖父さまが早くに亡くなったので、私は殆ど王城へ行ったことはない。
 王家との付き合いも、王家主催の舞踏会で挨拶をする程度。



 パーティーに参加するのは本当に久し振りだったからか、熱気に当てられたように息苦しくなったので、殿下達に断って庭園に繋がるテラスへ出た。

 椅子や小さいテーブルなども置かれた、テラスには、他にも休憩する人や、軽食を持ち出して歓談する者たちがいた。

 みんな、貴族、平民関係なく楽しそう。

 一番端の、手すりに近い席が空いていたので、そちらへ座らせてもらう。

 ほっと息を吐き出したところで、アルコールの入っていない温められたシャンパンと簡単なオードブルを手に、エリオス殿下が近づいて来た。




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