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第一章 『前皇帝と北境の主』
第一章15 『信頼』
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窒息しかねない空気感を打破したのは、ゆっくりと歩み寄ったマルガリータだった。その瞳は、相変わらず氷で封じられたように冷たい。
何故だか分からないが、心臓が口から飛び出そうだった。先ほどのアメリアとのことは全て誤解だと、そう説明したかった。彼女の失望と無関心を恐れているからか、それとも何なのかは、今も分からなかったとしても。
だがそれもすべて、彼女の凍て付く瞳と目を合わせた途端、喉元で凍り付いて言葉一つ出せない。
「わたしの采配が悪かったようですね。愛しのアメリアさんを貴方のものにしてあげられなくて、申し訳なく思ってますよ」
そのどこもかしこも間違いだらけの誤解に反論しようとしたノアリデアートが口を開くより先に、マルガリータが小首をかしげて畳みかける。
「ああでも、明日もあの子を呼んできてあげましょうか? そうしたら、宴会の間は続きができ――」
「違う!」
激しい混乱ともがきの末に、ノアリデアートはようやく自身の声を取り戻した。絶望の辺縁にいるかのような、焦燥感と切実さが言葉となって叫ばれる。
彼は姿勢を正し彼女に近づこうと足に力を入れるが、鎖が変に絡まって上手く身動きが取れていなかった。
「先ほども聞いただろう。脅しを受けた。望んでやったんじゃない!」
「脅し」
マルガリータは温度のない声で、ノアリデアートの言葉を反芻した。肩で息をするノアリデアートは、その言葉に瞳を揺らす。
「――そんなの、わたしにとってはどうでもいい」
そうして初めて、マルガリータの言葉に感情がこもる。
最初にノアリデアートをここに連れてきた時から、約一ヶ月。この一ヶ月の間、彼女は彼を精神的に追い詰めようと試みることはあれど、憤慨や憎悪を露わにすることは一度もなかった。
それが、誰が見ても分かるほどの怒りを滲ませている。
まるでノアリデアートが玉座から引きずり下ろされるときのような、プライドを傷つけられたような怒りが、言葉になって連ねられた。
「わたしが、アメリア程度の悪あがきによって倒されると思われていることが、我慢ならないのよ。わかりますか? わたしが瀕死の危機を何度も味わいながら、そして皆が血と汗を流して建設してきたこの北境が、あんな考え無しの手に落ちてしまうと、本気でそう思ったっていうの?」
ひゅ、とノアリデアートの喉から冷たい空気が詰まる音が伝わる。ここで初めて、彼女にとっての居場所である北境が、彼女の『我慢の限度』であることが彼にも理解された。
そして、その怒りがもう、取り返しがつかないということも。
「何も持たない貴方の『助け』が必要なほど、わたしが弱く見えるのですか? それとも、ああ、そうね、過去の話だとしても、貴方の帝国とわたしの北境が対峙できるとは初めから思っていなかったのね。だとしたら、帝国に喧嘩も売れないわたしは、前皇帝とかいう危険人物などあそこに捨て置くべきだったわね」
「! それは」
込み上がるやりきれない思いが、しかしノアリデアートの中で言葉にならない。マルガリータの批判に、どれ一つとして反論できないと分かっていたからだ。
彼女が強いことは分かっていたし、勝利の確信がなければ自分をここに置くなどという危険な真似はできやしなかっただろう。理性で考えれば、そもそもマルガリータが元々帝国との衝突を覚悟、もしくは狙ってさえいたのであろうことは想像に難くない。
それでもアメリアの言葉に乗ってしまったのは、どう考えても無意識に彼女を信じ切れなかったからに他ならなかった。
言い訳する術は、ない。だけれど、そんなつもりではなかった。
この気持ちをどう言葉にしたらいいのか、ノアリデアートには分からない。
「君を……信じていなかったわけでは……」
「でも、信じてはいなかった」
「それは……」
マルガリータの短い言葉が、それ以上の言い訳を粉砕する。まるで最終判決を受けた罪人のような顔で、ノアリデアートは二の句を継ぐことができない。
一方でマルガリータは小さくため息を吐いたかと思うと、歩みの優雅さを崩さぬまま扉に向かって歩き去っていく。
(あ、駄目だ、このまま終わらせるのは――!)
「エステル――!」
扉に手をかけた彼女に腕を伸ばしたノアリデアートが、口をついて彼女の名を呼ぶ。その婚約者時代以来の久しい呼ばれ方に、さすがのマルガリータも硬直して歩みを止めてしまった。
ノアリデアートは彼女の服を掴もうとするが、鎖の長さ、重さ、そして傷口の痛みに阻まれて届かない。
――婚約者の務めを果たせ、エステル。
思い出したくもない記憶がふと脳裏をよぎって、マルガリータはチッと小さく舌打ちを一つ。当然公爵令嬢時代には舌打ちなどしたことがなかったが、この三年の間にずいぶんと逞しくなったようだ。
その思い出を振り払うように、マルガリータは振り返ることなく扉を開けて部屋を出て行く。
「あ……」
少し動ければ届く距離なのに。彼女が遠くへ去っていくのをただ見つめていることしかできない。
かつての傲慢と現在の無力が、ノアリデアートという存在を縛り付けて離さない。
「エステル、信じろ。信じて……信じてくれないか? 君を軽視したことなどない、本当だ……」
混乱の中絞り出した言葉が、歩き去るマルガリータの耳にかろうじて届く。震えるその声と話し方は、三年前の彼の威厳と冷徹さからは想像もつかない。
命令する言葉を柔らかく言い直して、断定の言葉に念を押す。マルガリータの心に言葉を届けたいのだろうという切実な想いが、どうしても伝わってきてしまう。
――だからこそ、マルガリータは一層振り返ることができなかった。
恨みがあって、復讐がしたくて、因縁の深い人だった。だからこそ、それがこんなふうにプライドを捨ててまで求めてきては、固めていた復讐心が揺れ動いてしまうのを恐れているから。
諦めずに決して届かぬ手を伸ばし続ける彼の気配を背中に感じながら、マルガリータは足を止めずに扉を閉めて歩き去った。
ぱたん、と静かに閉まった扉の音は、光を閉ざされた絶望を象徴しているかのようで。
ようやっと傷口の痛みが明晰になり出したが、張り裂けそうな心臓の痛みには欠片も及びはしない。
何一つ持たない今のノアリデアートには、マルガリータを引き留める術なんて存在しないのは分かっていた。
怒ったのなら、殺したいほど憎んで、そして何なら手にかけてしまったって良かったのに。
信じてくれない。
許してもくれない。
視線の一つさえくれない。
そんな憎しみとも無関心とも取れるような中途半端な態度が、どうしてかこんなにも苦しい。
「エステル……」
アメリア・ローズウェルの毒々しい香りが、未だ部屋の中に強烈に残留しているのを感じる。最も耐えがたいのは、それが自分の身体にまとわりついているということで。
一瞬だけ部屋に現れたマルガリータの滞在時間はあまりに短くて、ここにある『アメリア』の要素を全部覆すには決して足りない。
信用を咎められはしたが、アメリアとの親密な挙動を責められることは一切なかった。
それが一層、この苦しみを自分の中に押し込められたかのようで、悲しささえ湧き上がる。
「くそ……!」
ノアリデアートは鎖に繋がれた腕を上げて、皮が削れそうなほどの強さで唇を拭った。アメリアとどうしようが、マルガリータが気にすることはないともう知っているのに。
それでも、悔しさとやりきれなさに苛まれる。
(何故信じてくれないんだ……)
アメリアの言葉が、行為が、香りが、この部屋でその存在を主張するすべてが嫌で、こんなにも苦しいのに、どんな刑罰よりも辛いのに、マルガリータは自分に背を向けて去っていってしまった。
まるで駄々をこねる子供かのような幼稚な考えであることは分かっているが、涙さえこみ上げそうな悔しさを前に、彼は体を縮めて布団の上に倒れ込んでしまう。
甘い匂いが消えない。苦しい。息を止めても、意味がない。
だがこれが彼女をもう一度傷つけてしまった罰だというのなら、自業自得でしかないのだろう。
婚約していた七年間。許してほしいと、信じて欲しいと、誤解だと主張する彼女の叫びを、皇帝だった自分が聞き入れたことが一度でもあっただろうか?
「……」
灯りのない部屋の中で、考えることをやめたノアリデアートは静かに目を閉じた。
何故だか分からないが、心臓が口から飛び出そうだった。先ほどのアメリアとのことは全て誤解だと、そう説明したかった。彼女の失望と無関心を恐れているからか、それとも何なのかは、今も分からなかったとしても。
だがそれもすべて、彼女の凍て付く瞳と目を合わせた途端、喉元で凍り付いて言葉一つ出せない。
「わたしの采配が悪かったようですね。愛しのアメリアさんを貴方のものにしてあげられなくて、申し訳なく思ってますよ」
そのどこもかしこも間違いだらけの誤解に反論しようとしたノアリデアートが口を開くより先に、マルガリータが小首をかしげて畳みかける。
「ああでも、明日もあの子を呼んできてあげましょうか? そうしたら、宴会の間は続きができ――」
「違う!」
激しい混乱ともがきの末に、ノアリデアートはようやく自身の声を取り戻した。絶望の辺縁にいるかのような、焦燥感と切実さが言葉となって叫ばれる。
彼は姿勢を正し彼女に近づこうと足に力を入れるが、鎖が変に絡まって上手く身動きが取れていなかった。
「先ほども聞いただろう。脅しを受けた。望んでやったんじゃない!」
「脅し」
マルガリータは温度のない声で、ノアリデアートの言葉を反芻した。肩で息をするノアリデアートは、その言葉に瞳を揺らす。
「――そんなの、わたしにとってはどうでもいい」
そうして初めて、マルガリータの言葉に感情がこもる。
最初にノアリデアートをここに連れてきた時から、約一ヶ月。この一ヶ月の間、彼女は彼を精神的に追い詰めようと試みることはあれど、憤慨や憎悪を露わにすることは一度もなかった。
それが、誰が見ても分かるほどの怒りを滲ませている。
まるでノアリデアートが玉座から引きずり下ろされるときのような、プライドを傷つけられたような怒りが、言葉になって連ねられた。
「わたしが、アメリア程度の悪あがきによって倒されると思われていることが、我慢ならないのよ。わかりますか? わたしが瀕死の危機を何度も味わいながら、そして皆が血と汗を流して建設してきたこの北境が、あんな考え無しの手に落ちてしまうと、本気でそう思ったっていうの?」
ひゅ、とノアリデアートの喉から冷たい空気が詰まる音が伝わる。ここで初めて、彼女にとっての居場所である北境が、彼女の『我慢の限度』であることが彼にも理解された。
そして、その怒りがもう、取り返しがつかないということも。
「何も持たない貴方の『助け』が必要なほど、わたしが弱く見えるのですか? それとも、ああ、そうね、過去の話だとしても、貴方の帝国とわたしの北境が対峙できるとは初めから思っていなかったのね。だとしたら、帝国に喧嘩も売れないわたしは、前皇帝とかいう危険人物などあそこに捨て置くべきだったわね」
「! それは」
込み上がるやりきれない思いが、しかしノアリデアートの中で言葉にならない。マルガリータの批判に、どれ一つとして反論できないと分かっていたからだ。
彼女が強いことは分かっていたし、勝利の確信がなければ自分をここに置くなどという危険な真似はできやしなかっただろう。理性で考えれば、そもそもマルガリータが元々帝国との衝突を覚悟、もしくは狙ってさえいたのであろうことは想像に難くない。
それでもアメリアの言葉に乗ってしまったのは、どう考えても無意識に彼女を信じ切れなかったからに他ならなかった。
言い訳する術は、ない。だけれど、そんなつもりではなかった。
この気持ちをどう言葉にしたらいいのか、ノアリデアートには分からない。
「君を……信じていなかったわけでは……」
「でも、信じてはいなかった」
「それは……」
マルガリータの短い言葉が、それ以上の言い訳を粉砕する。まるで最終判決を受けた罪人のような顔で、ノアリデアートは二の句を継ぐことができない。
一方でマルガリータは小さくため息を吐いたかと思うと、歩みの優雅さを崩さぬまま扉に向かって歩き去っていく。
(あ、駄目だ、このまま終わらせるのは――!)
「エステル――!」
扉に手をかけた彼女に腕を伸ばしたノアリデアートが、口をついて彼女の名を呼ぶ。その婚約者時代以来の久しい呼ばれ方に、さすがのマルガリータも硬直して歩みを止めてしまった。
ノアリデアートは彼女の服を掴もうとするが、鎖の長さ、重さ、そして傷口の痛みに阻まれて届かない。
――婚約者の務めを果たせ、エステル。
思い出したくもない記憶がふと脳裏をよぎって、マルガリータはチッと小さく舌打ちを一つ。当然公爵令嬢時代には舌打ちなどしたことがなかったが、この三年の間にずいぶんと逞しくなったようだ。
その思い出を振り払うように、マルガリータは振り返ることなく扉を開けて部屋を出て行く。
「あ……」
少し動ければ届く距離なのに。彼女が遠くへ去っていくのをただ見つめていることしかできない。
かつての傲慢と現在の無力が、ノアリデアートという存在を縛り付けて離さない。
「エステル、信じろ。信じて……信じてくれないか? 君を軽視したことなどない、本当だ……」
混乱の中絞り出した言葉が、歩き去るマルガリータの耳にかろうじて届く。震えるその声と話し方は、三年前の彼の威厳と冷徹さからは想像もつかない。
命令する言葉を柔らかく言い直して、断定の言葉に念を押す。マルガリータの心に言葉を届けたいのだろうという切実な想いが、どうしても伝わってきてしまう。
――だからこそ、マルガリータは一層振り返ることができなかった。
恨みがあって、復讐がしたくて、因縁の深い人だった。だからこそ、それがこんなふうにプライドを捨ててまで求めてきては、固めていた復讐心が揺れ動いてしまうのを恐れているから。
諦めずに決して届かぬ手を伸ばし続ける彼の気配を背中に感じながら、マルガリータは足を止めずに扉を閉めて歩き去った。
ぱたん、と静かに閉まった扉の音は、光を閉ざされた絶望を象徴しているかのようで。
ようやっと傷口の痛みが明晰になり出したが、張り裂けそうな心臓の痛みには欠片も及びはしない。
何一つ持たない今のノアリデアートには、マルガリータを引き留める術なんて存在しないのは分かっていた。
怒ったのなら、殺したいほど憎んで、そして何なら手にかけてしまったって良かったのに。
信じてくれない。
許してもくれない。
視線の一つさえくれない。
そんな憎しみとも無関心とも取れるような中途半端な態度が、どうしてかこんなにも苦しい。
「エステル……」
アメリア・ローズウェルの毒々しい香りが、未だ部屋の中に強烈に残留しているのを感じる。最も耐えがたいのは、それが自分の身体にまとわりついているということで。
一瞬だけ部屋に現れたマルガリータの滞在時間はあまりに短くて、ここにある『アメリア』の要素を全部覆すには決して足りない。
信用を咎められはしたが、アメリアとの親密な挙動を責められることは一切なかった。
それが一層、この苦しみを自分の中に押し込められたかのようで、悲しささえ湧き上がる。
「くそ……!」
ノアリデアートは鎖に繋がれた腕を上げて、皮が削れそうなほどの強さで唇を拭った。アメリアとどうしようが、マルガリータが気にすることはないともう知っているのに。
それでも、悔しさとやりきれなさに苛まれる。
(何故信じてくれないんだ……)
アメリアの言葉が、行為が、香りが、この部屋でその存在を主張するすべてが嫌で、こんなにも苦しいのに、どんな刑罰よりも辛いのに、マルガリータは自分に背を向けて去っていってしまった。
まるで駄々をこねる子供かのような幼稚な考えであることは分かっているが、涙さえこみ上げそうな悔しさを前に、彼は体を縮めて布団の上に倒れ込んでしまう。
甘い匂いが消えない。苦しい。息を止めても、意味がない。
だがこれが彼女をもう一度傷つけてしまった罰だというのなら、自業自得でしかないのだろう。
婚約していた七年間。許してほしいと、信じて欲しいと、誤解だと主張する彼女の叫びを、皇帝だった自分が聞き入れたことが一度でもあっただろうか?
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