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第一章 ヒロイン編
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「はぁ……いい加減カルティドその目で見るのはやめろ。」
黄金の瞳を細めてジッーといつまでも俺を見ている。
勉強をしに来たんだろ!!
……………別の目的があるのか!?
「クラリス、リティアナとは本当の兄弟だろうな?」
「当たり前だ。俺とリティアナは正真正銘お父様とお母様の子供だ。見ればわかるだろ!?リティの銀色の髪に俺よりは濃いが紫の瞳をしててそっくりだ!!」
「………さっきの行動はどう見ても恋人同士に見えるぞ。しかも夜一緒に寝てるんだって?」
「……………話をしてていつのまにか寝て気づけば朝だっただけだろ。変なこと考えるなよ。」
「最後の笑顔見たか?クラリスには満面の笑みだったな。」
「「可愛かったな。」」
レイロとセルガロは二人とも思い出したのだろう。頬を赤らめながらボーとしている。
カルティドはそれが面白くなさそうに二人を睨んでいる。
「お前達……さっきからリティの話ばかりで勉強しに来たんじゃないのか?まさかとは思うがリティに惚れてないだろうな?」
「リティアナ嬢はクラリスだけに優しいからな………。」
レイロのやつ、今の言い方だと自分にも優しかったらいいのにって聞こえるぞ。
「可愛いし溺愛されたいが、自分だけを想ってくれる人がいいな………。」
セルガロのやつ、リティに想われたいとでも言ってるみたいじゃないか!?
こいつら……………黒だな。
リティにあまり近寄らせないようにしよう。
「そうだね。リティアナは公爵令嬢だし俺の婚約者でも問題ないだろうね。」
まさかの発言に俺だけでなくレイロもセルガロも目を見開いてカルティドを見る。
「…………冗談だよな?」
恐る恐る聞く俺にカルティドは不適な笑みを浮かべながら衝撃発言を放った。
「リティアナって容姿に性格にもろ俺好みなんだよね。全く俺を毛嫌いする令嬢って初めてだ。皆媚売ってきたり取り繕うとするところが嫌なんだ。でもリティアナはクラリスだけを見てるんだよな。さっきクラリスも本当の兄弟と念押ししてたし疑問も解決したからこれからは遠慮しなくてもいいな。」
なんだって!?
カルティドは本気ってことか!?
一番本気になってほしくない相手なんだが…………。
「………カルティドには同じ年の別の公爵令嬢が婚約者候補に上がってるだろ。今まで婚約者を作らなかったのに婚約者の話を自分からするのは珍しいな。」
「ようやく学園に入学の年になったからな。」
満足気にニヤッと笑い瞳は獣のように捕らえようとしている力強い瞳だった。
まさか、リティアナが成長するのを待って婚約者にずっと考えてたのか……………。
黄金の瞳を細めてジッーといつまでも俺を見ている。
勉強をしに来たんだろ!!
……………別の目的があるのか!?
「クラリス、リティアナとは本当の兄弟だろうな?」
「当たり前だ。俺とリティアナは正真正銘お父様とお母様の子供だ。見ればわかるだろ!?リティの銀色の髪に俺よりは濃いが紫の瞳をしててそっくりだ!!」
「………さっきの行動はどう見ても恋人同士に見えるぞ。しかも夜一緒に寝てるんだって?」
「……………話をしてていつのまにか寝て気づけば朝だっただけだろ。変なこと考えるなよ。」
「最後の笑顔見たか?クラリスには満面の笑みだったな。」
「「可愛かったな。」」
レイロとセルガロは二人とも思い出したのだろう。頬を赤らめながらボーとしている。
カルティドはそれが面白くなさそうに二人を睨んでいる。
「お前達……さっきからリティの話ばかりで勉強しに来たんじゃないのか?まさかとは思うがリティに惚れてないだろうな?」
「リティアナ嬢はクラリスだけに優しいからな………。」
レイロのやつ、今の言い方だと自分にも優しかったらいいのにって聞こえるぞ。
「可愛いし溺愛されたいが、自分だけを想ってくれる人がいいな………。」
セルガロのやつ、リティに想われたいとでも言ってるみたいじゃないか!?
こいつら……………黒だな。
リティにあまり近寄らせないようにしよう。
「そうだね。リティアナは公爵令嬢だし俺の婚約者でも問題ないだろうね。」
まさかの発言に俺だけでなくレイロもセルガロも目を見開いてカルティドを見る。
「…………冗談だよな?」
恐る恐る聞く俺にカルティドは不適な笑みを浮かべながら衝撃発言を放った。
「リティアナって容姿に性格にもろ俺好みなんだよね。全く俺を毛嫌いする令嬢って初めてだ。皆媚売ってきたり取り繕うとするところが嫌なんだ。でもリティアナはクラリスだけを見てるんだよな。さっきクラリスも本当の兄弟と念押ししてたし疑問も解決したからこれからは遠慮しなくてもいいな。」
なんだって!?
カルティドは本気ってことか!?
一番本気になってほしくない相手なんだが…………。
「………カルティドには同じ年の別の公爵令嬢が婚約者候補に上がってるだろ。今まで婚約者を作らなかったのに婚約者の話を自分からするのは珍しいな。」
「ようやく学園に入学の年になったからな。」
満足気にニヤッと笑い瞳は獣のように捕らえようとしている力強い瞳だった。
まさか、リティアナが成長するのを待って婚約者にずっと考えてたのか……………。
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