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第一章 ヒロイン編
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はぁぁぁ。早く帰らないかな。。
クラリスお兄様と何話してるんだろ。私も早くクラリスお兄様と話したい。
ソファーでお茶をしながら時間を潰していると、ガチャリとドアの開く音がした。
侍女に何か頼んでたかな~??とドアの方に目を向けると立っていた人物に硬直してしまう。
えーと…………何故、カルティド殿下が立っているの!?
今お兄様の部屋で 勉強中だよね…………幻??
でもカルティド殿下を幻で見るほど恋い焦がれてませんが………それならクラリスお兄様の幻の方がいいですわ!!
「リティアナ。」
おっと……私の名前を呼びながらこっちへ向かってきますので残念ながら幻ではなかった。
はぁ……何のようでしょうか?
こんなこと初めてですが部屋を間違えたのでしょう!
「カルティド殿下、クラリスお兄様のお部屋は隣の部屋でここは私の部屋です。残念ながら間違えておりますわ。」
「部屋はね間違えてないよ。リティアナに話があってきたんだ。」
クスクス笑いながら距離を縮めてくるカルティド殿下。近いてきます!来ないで下さい!話すことなどありません!
クラリスお兄様は別ですが、攻略対象者とは関わりたくないのです!
「そんな嫌そうな顔するなよ。」
言いながらソファーに座ってる私の横に腰を下ろされた。
目の前にもソファーありますよね?何故こちらに座ったのですか!!
本当に近いです近いです!離れてください。
「リティアナ、明日は何するんだ?」
「………明日は学園の制服を学園に取りに行く日ですわ。学園でのクラリスお兄様を見られる貴重な1日になる予定です。…………というか、不敬承知で言わせてください。カルティド殿下近いです、近すぎます。私の髪の毛に触れないで下さい。」
話ながらいつの間にか私の髪の毛に触れていて、何がしたいのかわからない。
こういうことは婚約者にしかしてはいけない!!するべきではないです!!
「ずっと綺麗な銀色の髪に触ってみたかったんだよな。」
「それならクラリスお兄様の髪も同じように綺麗な銀色の髪ですので嫌がられるでしょうが是非沢山触ってください。」
「リティアナは手強いな。」
クスクスと笑いながら髪の毛を離してくれません。
勘弁してください。
「カルティド殿下、こういう態度は誤解を招く軽率な行動です。お控えなさった方がいいですわ。」
「誰にもするわけじゃないんだが………まあいい。これからわかってもらう。もう我慢するつもりはない。」
「意味がわかりませんが、カルティド殿下の特別な人にだけされた方がよろしいかと思いますわ。」
わかってくれたと思いにっこりと笑顔で答え、不敬にあたると思いながらもカルティド殿下の手を払い除け髪の毛を自分に引き寄せた。
「明日学園に来るならおまじないをしてあげるから手を出して。」
おまじない??
う~ん………カルティド殿下に早く出ていってほしいけど、何故か手を出さないと出ていってくれない気がしてここは素直に聞くか…………カルティド殿下に手を差し出した。
両手をカルティド殿下の手で包まれると手が淡く光だしてとても綺麗だ。
「なにこれ……魔法??綺麗………。」
思わず呟いてしまうほど綺麗で温かく身体もふわふわした感覚になっている。
これっておまじないというよりカルティド殿下の得意な魔法ではないか?
「はい。これで終わりだ。明日は気をつけて学園においで。」
「ありがとうございます。これってカルティド殿下の得意とする魔法ですよね?初めて見ました~綺麗ですね。何のおまじないだったのですか?」
カルティド殿下は、先祖帰りと言われるほど魔力が強いことで有名である。
今のカルティド殿下のお父様の国王様よりも魔力が無限大と言われるほど。先祖の中でももっとも魔力があった初代国王様と同等で小さい頃はコントロールをするのに苦労されていたと聞く。
学園に入る前には使いこなせることは前世の記憶でわかってはいたけれど。
「明日学園に来ればわかるよ。」
そう言ったカルティド殿下はニヤリと不適な笑みを浮かべご機嫌に出ていった。
クラリスお兄様と何話してるんだろ。私も早くクラリスお兄様と話したい。
ソファーでお茶をしながら時間を潰していると、ガチャリとドアの開く音がした。
侍女に何か頼んでたかな~??とドアの方に目を向けると立っていた人物に硬直してしまう。
えーと…………何故、カルティド殿下が立っているの!?
今お兄様の部屋で 勉強中だよね…………幻??
でもカルティド殿下を幻で見るほど恋い焦がれてませんが………それならクラリスお兄様の幻の方がいいですわ!!
「リティアナ。」
おっと……私の名前を呼びながらこっちへ向かってきますので残念ながら幻ではなかった。
はぁ……何のようでしょうか?
こんなこと初めてですが部屋を間違えたのでしょう!
「カルティド殿下、クラリスお兄様のお部屋は隣の部屋でここは私の部屋です。残念ながら間違えておりますわ。」
「部屋はね間違えてないよ。リティアナに話があってきたんだ。」
クスクス笑いながら距離を縮めてくるカルティド殿下。近いてきます!来ないで下さい!話すことなどありません!
クラリスお兄様は別ですが、攻略対象者とは関わりたくないのです!
「そんな嫌そうな顔するなよ。」
言いながらソファーに座ってる私の横に腰を下ろされた。
目の前にもソファーありますよね?何故こちらに座ったのですか!!
本当に近いです近いです!離れてください。
「リティアナ、明日は何するんだ?」
「………明日は学園の制服を学園に取りに行く日ですわ。学園でのクラリスお兄様を見られる貴重な1日になる予定です。…………というか、不敬承知で言わせてください。カルティド殿下近いです、近すぎます。私の髪の毛に触れないで下さい。」
話ながらいつの間にか私の髪の毛に触れていて、何がしたいのかわからない。
こういうことは婚約者にしかしてはいけない!!するべきではないです!!
「ずっと綺麗な銀色の髪に触ってみたかったんだよな。」
「それならクラリスお兄様の髪も同じように綺麗な銀色の髪ですので嫌がられるでしょうが是非沢山触ってください。」
「リティアナは手強いな。」
クスクスと笑いながら髪の毛を離してくれません。
勘弁してください。
「カルティド殿下、こういう態度は誤解を招く軽率な行動です。お控えなさった方がいいですわ。」
「誰にもするわけじゃないんだが………まあいい。これからわかってもらう。もう我慢するつもりはない。」
「意味がわかりませんが、カルティド殿下の特別な人にだけされた方がよろしいかと思いますわ。」
わかってくれたと思いにっこりと笑顔で答え、不敬にあたると思いながらもカルティド殿下の手を払い除け髪の毛を自分に引き寄せた。
「明日学園に来るならおまじないをしてあげるから手を出して。」
おまじない??
う~ん………カルティド殿下に早く出ていってほしいけど、何故か手を出さないと出ていってくれない気がしてここは素直に聞くか…………カルティド殿下に手を差し出した。
両手をカルティド殿下の手で包まれると手が淡く光だしてとても綺麗だ。
「なにこれ……魔法??綺麗………。」
思わず呟いてしまうほど綺麗で温かく身体もふわふわした感覚になっている。
これっておまじないというよりカルティド殿下の得意な魔法ではないか?
「はい。これで終わりだ。明日は気をつけて学園においで。」
「ありがとうございます。これってカルティド殿下の得意とする魔法ですよね?初めて見ました~綺麗ですね。何のおまじないだったのですか?」
カルティド殿下は、先祖帰りと言われるほど魔力が強いことで有名である。
今のカルティド殿下のお父様の国王様よりも魔力が無限大と言われるほど。先祖の中でももっとも魔力があった初代国王様と同等で小さい頃はコントロールをするのに苦労されていたと聞く。
学園に入る前には使いこなせることは前世の記憶でわかってはいたけれど。
「明日学園に来ればわかるよ。」
そう言ったカルティド殿下はニヤリと不適な笑みを浮かべご機嫌に出ていった。
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