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第一章 ヒロイン編
14.
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「あれでは事実上、リティと婚約すると言ったも同然じゃないか。それに朝のはなんだ!?まだリティの魔法は継続してるのか!?」
クラリスが怒るのもわかるが、事態を変えるつもりはない。
「リティに伝える前に言ってしまったのは軽率だったが……イグルス・ブレーリ令息が狙ってそうだったから牽制をしておかないとね。それから魔法は解いているが、ネックレスにかけているな。」
「全くお前は………皆に態度で牽制して更に言葉でも牽制………リティに本気なんだな?」
真剣な顔で聞いてくるクラリスは可愛い妹のリティのことが心配なんだろう。
「本気だ。国王陛下にも了承済みだ。ちなみにファシリック公爵夫妻も了承されている。」
自分の親も了承済みと聞いてクラリスは驚きを隠せないみたいだ。
リティはもう俺から逃れられないよ。外壁は完全に固めた。
「そんな話聞いてなかったが………。」
「昨日の夜の時点で決定されたことだからな。今日クラリスやリティに言うつもりだったんじゃないかな。俺が先に言ってしまったがな。それに婚約発表は本当に数日後にする予定なんだ。」
「お前の婚約発表か…………多くのご令嬢が泣くだろうな。リティは想いを知らないぞ?」
「ちゃんと婚約を申し込むつもりだ。」
「皆に知れてからとは順番が逆だろ。それだけ自信あるってことか。リティも厄介な王子様に捕まったもんだな。」
「誉め言葉として受け取っておくよ。」
呆れた顔で俺を見ているクラリスに笑顔を向けるとやれやれとため息をつきながら頭を抱えていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーー
何がどうなってこうなりました!!
学園の中庭には憩いの場がありそこのバラ園が綺麗だと聞いて参りましたが、目の前には私の前で私の手を取って跪き私を見上げているカルがいます。
教室ではカルが皆さんの前で爆弾発言するのであれから騒ぎになり居心地が悪くてようやく出てこれましたのに…………目の前にはカルが何故いるのでしょう!!
「えーーーと不敬承知でお聞きしますが、何をされてるのでしょうか!?皇太子であるカルが私に跪くなんてあってはなりませんわ。」
戸惑いながらカルに指摘すると、フッと笑いながら
「俺が跪くのはリティにだけだよ。」
真剣な顔をして言われるが理解できず言葉が出てこない。
「愛しのリティ、小さい頃遊んだときからずっと想っていた。俺の婚約者になってほしい。」
想いを告げられる黄金の瞳に見つめられて身体がカーーーーと熱くなる。
えっ!?小さい頃から??ヒロインと出会ってたのではなかったの?
「本当は今日リティはファシリック公爵夫妻から聞くことになるはずだったが、俺が焦って先に言ってしまってすまなかった。」
固まっている私を見て優しく微笑みながら少し申し訳なさそうに言われた。
焦るって………カルが?何に焦ったの?
…………お父様もお母様も承諾済みでしたのね。
と言うことは国王陛下に王妃様も承諾済みということか。
「…………騒ぎが凄かったのですよ………私はわからないことだらけなのにあれから大変でしたわ。」
少し意地悪く言うとカルはギュッと私の手を握り
「配慮足らずすまない。これからはリティを必ず守るよ。リティが側にいてくれるだけで俺は何でも頑張れる。だから俺と婚約してほしい。」
黄金の瞳から目が離せない。
ヒロインはどうするんだろう…………いや、今はそれではない。
カルにここまで言わせたんだ。ヒロインとか関係なしに素直な気持ちを伝えなければいけないですわね。
「素直な気持ち言うと………嬉しいですわ。カルと一緒に過ごした時間は楽しい時間でした。私が皇太子妃に相応しいかわかりませんがカルの側で支え頑張ります。」
「リティありがとう。」
満面の笑みでギュッーと抱きしめられカルの胸元に顔を寄せながら意を決して言った。
「ただ、1つだけお願いがあります。もし他に気になる人ができたら教えてください。」
ギュッーーと抱きしめられていた力が弱くなりカルが私の顔を覗きこんだ。
「そんなことあるわけないじゃないか。リティが何を不安に思ってるかわからないけど、態度で示して信用してもらう。」
はぁぁ…………ヤバイですわ、これはヤバイですわ。
熱のこもった瞳は潤めいていて綺麗な上に顔も整っているからなおさら破壊力半端ないですわ。
カル………あなたの熱のこもった瞳には弱いみたいです。
クラリスが怒るのもわかるが、事態を変えるつもりはない。
「リティに伝える前に言ってしまったのは軽率だったが……イグルス・ブレーリ令息が狙ってそうだったから牽制をしておかないとね。それから魔法は解いているが、ネックレスにかけているな。」
「全くお前は………皆に態度で牽制して更に言葉でも牽制………リティに本気なんだな?」
真剣な顔で聞いてくるクラリスは可愛い妹のリティのことが心配なんだろう。
「本気だ。国王陛下にも了承済みだ。ちなみにファシリック公爵夫妻も了承されている。」
自分の親も了承済みと聞いてクラリスは驚きを隠せないみたいだ。
リティはもう俺から逃れられないよ。外壁は完全に固めた。
「そんな話聞いてなかったが………。」
「昨日の夜の時点で決定されたことだからな。今日クラリスやリティに言うつもりだったんじゃないかな。俺が先に言ってしまったがな。それに婚約発表は本当に数日後にする予定なんだ。」
「お前の婚約発表か…………多くのご令嬢が泣くだろうな。リティは想いを知らないぞ?」
「ちゃんと婚約を申し込むつもりだ。」
「皆に知れてからとは順番が逆だろ。それだけ自信あるってことか。リティも厄介な王子様に捕まったもんだな。」
「誉め言葉として受け取っておくよ。」
呆れた顔で俺を見ているクラリスに笑顔を向けるとやれやれとため息をつきながら頭を抱えていた。
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何がどうなってこうなりました!!
学園の中庭には憩いの場がありそこのバラ園が綺麗だと聞いて参りましたが、目の前には私の前で私の手を取って跪き私を見上げているカルがいます。
教室ではカルが皆さんの前で爆弾発言するのであれから騒ぎになり居心地が悪くてようやく出てこれましたのに…………目の前にはカルが何故いるのでしょう!!
「えーーーと不敬承知でお聞きしますが、何をされてるのでしょうか!?皇太子であるカルが私に跪くなんてあってはなりませんわ。」
戸惑いながらカルに指摘すると、フッと笑いながら
「俺が跪くのはリティにだけだよ。」
真剣な顔をして言われるが理解できず言葉が出てこない。
「愛しのリティ、小さい頃遊んだときからずっと想っていた。俺の婚約者になってほしい。」
想いを告げられる黄金の瞳に見つめられて身体がカーーーーと熱くなる。
えっ!?小さい頃から??ヒロインと出会ってたのではなかったの?
「本当は今日リティはファシリック公爵夫妻から聞くことになるはずだったが、俺が焦って先に言ってしまってすまなかった。」
固まっている私を見て優しく微笑みながら少し申し訳なさそうに言われた。
焦るって………カルが?何に焦ったの?
…………お父様もお母様も承諾済みでしたのね。
と言うことは国王陛下に王妃様も承諾済みということか。
「…………騒ぎが凄かったのですよ………私はわからないことだらけなのにあれから大変でしたわ。」
少し意地悪く言うとカルはギュッと私の手を握り
「配慮足らずすまない。これからはリティを必ず守るよ。リティが側にいてくれるだけで俺は何でも頑張れる。だから俺と婚約してほしい。」
黄金の瞳から目が離せない。
ヒロインはどうするんだろう…………いや、今はそれではない。
カルにここまで言わせたんだ。ヒロインとか関係なしに素直な気持ちを伝えなければいけないですわね。
「素直な気持ち言うと………嬉しいですわ。カルと一緒に過ごした時間は楽しい時間でした。私が皇太子妃に相応しいかわかりませんがカルの側で支え頑張ります。」
「リティありがとう。」
満面の笑みでギュッーと抱きしめられカルの胸元に顔を寄せながら意を決して言った。
「ただ、1つだけお願いがあります。もし他に気になる人ができたら教えてください。」
ギュッーーと抱きしめられていた力が弱くなりカルが私の顔を覗きこんだ。
「そんなことあるわけないじゃないか。リティが何を不安に思ってるかわからないけど、態度で示して信用してもらう。」
はぁぁ…………ヤバイですわ、これはヤバイですわ。
熱のこもった瞳は潤めいていて綺麗な上に顔も整っているからなおさら破壊力半端ないですわ。
カル………あなたの熱のこもった瞳には弱いみたいです。
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