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06.聖女の召喚
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***
結論として、ロザリンデの退場計画はうまくいかなかった。
聖女が現れたからだ。
白聖女の物語通り、ルシアンが召喚現場に乗り込んで聖女を連れ出してきたのだ。
そして聖女は今、ブラントシュタイン公爵家の屋敷にいる。
王宮に連れ帰るとテオドールに狙われるからである。確かにブラントシュタイン公爵邸なら、テオドールも手を出せない。
「本物の聖女か?」
部屋の中にいる聖女をドアの隙間から覗きながら、ルシアンが確認する。
「本物です。イラスト通り、本当に髪の毛が白いんですね」
同じように隙間から見ながらロザリンデが答える。
白い髪だから「白き聖女」なのだ。
とはいえ、どういう絵面なのだろうか。王子と公爵令嬢がドアの隙間から覗きをしているなんて。
「彼女を見て、イライラするか?」
「全然」
「ロザリー、俺は君が好きだ」
ドアから体を離したかと思うと、ルシアンが突然、ロザリンデに向かって想いを告げた。
「……は?」
その唐突さにロザリンデは目が点になった。
「はっきり言っておく。俺は君が好きだ。君は、俺との関係は政略的なもので俺にはなんの感慨も抱いていないのかもしれないが、俺はブラントシュタイン公爵に君と引き合わされた日のことを、今でもはっきりと覚えている。こんなにかわいい女の子がこの世にはいるのかと思った。この子を幸せにできるよう、立派な大人にならないといけない、とも」
「な、なんなんですか、急に」
好き?
ルシアンが私を好き!?
「急か……まあ、そうかもな。聖女なんてものが現れなければ、時間をかけて君との距離を詰めていくつもりだったから。でも君は、落馬事故からこっち、なんというか、前世に振り回されすぎだ。あの事故は俺が乗馬に誘ったから起きたもので、俺も責任を感じてはいるが」
「それは……」
「そして実際に予知できているところが、前世やら転生やらの話に信憑性を与えているから、いいかげんにしろとも言えなかったし、あり得ないと笑い飛ばすこともできなかった。だが、運命は変えられる」
きっぱりと、ルシアンが言い切る。
「君は高慢な娘にならなかったし、俺は君を疎んじてはいない。君の言う通りこの世界は小説の世界なのかもしれないが、小説の筋書き通りになるとは限らない。だから運命は変えられるよ。俺が変える。必ず変える。だから、ロザリー。未来が変更できたら、俺を見て、少しは男として意識してくれ。俺も君に好きになってもらえるように努力するから」
「……どうして、そこまで」
必死の様子で言い募るルシアンの迫力に飲まれ、言い返せたのはその一言だけだった。ロザリンデはそれが精いっぱいだった。
「そんなの、君が好きだからに決まっているだろう? と、いうわけで、ロザリー、少しだけ俺に協力してくれ。聖女の面倒を見てやってほしい」
同じ口調で話題を転換されて、ロザリンデは目をぱちぱちさせた。
何が「と、いうわけ」なのか。
心も頭もついていかない。
「彼女は突然知らない場所に連れてこられて不安に駆られている。誰かがそばにいたほうがいい。俺はだめだ。彼女に気に入られたくはないからな。俺は絶対に聖女とは接触しない」
どうやらルシアンのほうが物語からの退場を試みるらしい。
「ロザリーを悪役から遠ざけたいのは、俺も同じなんだ」
そう言われたら頷く以外にない。
***
その夜、一人になったところでロザリンデは考えた。
どうやら私はルシアンに愛されているらしい。
これは予想していなかった展開だ。
ルシアンの運命の人は聖女だと思っていた。ルシアンがなんと言おうと聖女と恋に落ちるのだと。
けれどルシアンは聖女に近付かないつもりでいる。
ロザリンデの予知をもとに予防線を張っているのだ。
ロザリンデのために。
『ロザリーを悪役から遠ざけたいのは、俺も同じなんだ』
ルシアンの言葉が心に蘇る。
ルシアンはロザリンデのために行動している。たぶん、ずっと。
彼の行動を疑ってかかっていた自分が恥ずかしい。
そして彼の思いやりに胸が熱くなる。
――もう、ルシアン殿下が聖女と恋に落ちることはないと信じよう。
彼はそのつもりでいるのだから。
そんな彼に報いるためにも自分にできることはなんだろう?
――ルシアン殿下とともに運命を変えていくことだわ。
彼の望みは隣にロザリンデがいる未来。
ロザリンデもその未来がほしい。
そのために動こう。二人ならきっとできる。
物語はすでに白聖女のあらすじから外れている。
ここからは筋書きがない。
ここからの主人公は、私だ。
***
ルシアンからの指示はこう。
アデルを懐柔し、アデルの聖女としての能力を安定させること。
アデルの懐柔は難しくなかった。
親切にすればいいだけだから。
聖女の能力の安定も、難しくなかった。ロザリンデにはタナカ・リナの記憶があるからだ。どうすればアデルの力を安定させられるか、小説の中ではアデル自身が試行錯誤を繰り返して体得したものを情報として与えればいいだけである。
ロザリンデのヒントでアデルはみるみる力を安定させた。
小説では苦労していたのが嘘のようだ。
こういう予備知識があることが転生者の強みなのよね……と、しみじみと思った。
アデルは孤児ゆえに人の痛みに敏感で、人から感謝されることに喜びを見いだすタイプだ。心の安定のために、仲良くなったロザリンデとともにボランティア活動に励んでもらった。
人に感謝されたアデルは聖女の能力が飛躍的に伸びた。
アデルの能力は、癒しである。実に聖女らしい。
その力を隠さなかったので、あっという間に時の人だ。
居場所ができたことや、ルシアンが手を尽くして故郷と連絡がついたことで、アデルは帰りたいと言わなくなった。
アデルの故郷は貧しい地域なので、いずれは外に働きに行こうと考えていたためらしい。アデルからそう明かされたロザリンデは「よく決断してくれました」とアデルをねぎらったが、実は、知っていた。白聖女の中でも類似の話をしていたからである。
ルシアンとはこまめに情報を交換していた。
ルシアンは頑なにアデルと会おうとしなかったから、アデルの現状はロザリンデが伝えるしかなかったのだ。
でもこれはルシアンがロザリンデと会うための口実、だということは彼の様子からなんとなくわかった。
ロザリンデもルシアンからテオドール陣営の動きを聞かされていた。
それは外部に漏らしてはいけない機密情報に違いないのに、きちんと伝えてくれるルシアンの誠実さはロザリンデの胸を打った。
「おもしろいな」
ある日のこと。
アデルに絶大な信頼を寄せられているからか、自分は原作でのルシアンのポジションにいるようだという話をしたら、ルシアンがそう言って笑った。
「頼むからアデルと恋に落ちないでくれよ。俺が闇落ちする」
「同性に恋心は抱きませんよ、私は。百合は尊いと思いますが、私自身にはそういう性癖はないので。でも、私が男の子だったらイチコロでしょうね。本当にかわいいもの」
かわいい子に頼られたら誰だってイチコロだと思うのだ。
そう報告するロザリンデを見て、ルシアンがまた笑った。
ルシアンは以前のようにロザリンデに触れたり、抱き締めたりはしてこない。
ロザリンデに泣かれたことが心の傷になっているらしい。
それをほんの少しだけ寂しく思う。
ルシアンの気遣いを無駄にしたくないので、こちらから何も言うことはできない。
ルシアンの指示で動いていることもあって、彼とともに戦っている感じがする。
実際、そうなのだが、これは原作にはなかった展開だ。
原作のロザリンデも本当はこんなふうにルシアンに信頼されて、なんだったら思いを寄せてもらいたかったに違いない。
――ロザリンデだって好きで闇落ちしたわけじゃないものね。
既刊部分のロザリンデはルシアンとアデルに憎しみを向けており彼女の心の変化は特に書かれていなかったけれど、もしかしたら本当は、彼女は闇落ちした自分を誰かに止めてほしかったのかもしれない。この世界線は原作のロザリンデが望んだ理想の未来なのかもしれない。
ルシアンと共闘の時間を重ねるうちに、そんなことを思うようになった。
そしてそのルシアンからの指示で頃合いを見計らって国王陛下に謁見を求め、国王陛下から本物の聖女だというお墨付きをもらい、国王陛下の庇護を得た。
こうすれば誰も聖女に手を出せない。
聖女が現れたニュースは周辺諸国にも伝えられ、女神の加護がある国との争いは不利とこじれていた国際問題が解決に向かった。
この世界には聖女伝説があることは知っていたが、正直、聖女のありがたみをロザリンデは正しく認識していなかった。
聖女、すごい。
アデルの地位はますます確固たるものになり、アデルは国王より王宮に部屋を賜って、ブラントシュタイン公爵邸から引っ越していった。テオドールも王宮にいるので危険だと思ったが、ルシアンから「警護をつけるから大丈夫」と言い切られては何も言えない。
そしてなぜかロザリンデがアデルの後見人に指名された。アデルたっての望みらしい。
その一方で、ルシアンも着実に動いていた。
たくさんの証拠をつかみ、数々の不正を暴いてテオドールとその取り巻きを次々と失脚させていった。それはもう見事としか言いようがなかった。
「ロザリーが教えてくれたことが役に立った」
あとでルシアンがそう、教えてくれた。
結論として、ロザリンデの退場計画はうまくいかなかった。
聖女が現れたからだ。
白聖女の物語通り、ルシアンが召喚現場に乗り込んで聖女を連れ出してきたのだ。
そして聖女は今、ブラントシュタイン公爵家の屋敷にいる。
王宮に連れ帰るとテオドールに狙われるからである。確かにブラントシュタイン公爵邸なら、テオドールも手を出せない。
「本物の聖女か?」
部屋の中にいる聖女をドアの隙間から覗きながら、ルシアンが確認する。
「本物です。イラスト通り、本当に髪の毛が白いんですね」
同じように隙間から見ながらロザリンデが答える。
白い髪だから「白き聖女」なのだ。
とはいえ、どういう絵面なのだろうか。王子と公爵令嬢がドアの隙間から覗きをしているなんて。
「彼女を見て、イライラするか?」
「全然」
「ロザリー、俺は君が好きだ」
ドアから体を離したかと思うと、ルシアンが突然、ロザリンデに向かって想いを告げた。
「……は?」
その唐突さにロザリンデは目が点になった。
「はっきり言っておく。俺は君が好きだ。君は、俺との関係は政略的なもので俺にはなんの感慨も抱いていないのかもしれないが、俺はブラントシュタイン公爵に君と引き合わされた日のことを、今でもはっきりと覚えている。こんなにかわいい女の子がこの世にはいるのかと思った。この子を幸せにできるよう、立派な大人にならないといけない、とも」
「な、なんなんですか、急に」
好き?
ルシアンが私を好き!?
「急か……まあ、そうかもな。聖女なんてものが現れなければ、時間をかけて君との距離を詰めていくつもりだったから。でも君は、落馬事故からこっち、なんというか、前世に振り回されすぎだ。あの事故は俺が乗馬に誘ったから起きたもので、俺も責任を感じてはいるが」
「それは……」
「そして実際に予知できているところが、前世やら転生やらの話に信憑性を与えているから、いいかげんにしろとも言えなかったし、あり得ないと笑い飛ばすこともできなかった。だが、運命は変えられる」
きっぱりと、ルシアンが言い切る。
「君は高慢な娘にならなかったし、俺は君を疎んじてはいない。君の言う通りこの世界は小説の世界なのかもしれないが、小説の筋書き通りになるとは限らない。だから運命は変えられるよ。俺が変える。必ず変える。だから、ロザリー。未来が変更できたら、俺を見て、少しは男として意識してくれ。俺も君に好きになってもらえるように努力するから」
「……どうして、そこまで」
必死の様子で言い募るルシアンの迫力に飲まれ、言い返せたのはその一言だけだった。ロザリンデはそれが精いっぱいだった。
「そんなの、君が好きだからに決まっているだろう? と、いうわけで、ロザリー、少しだけ俺に協力してくれ。聖女の面倒を見てやってほしい」
同じ口調で話題を転換されて、ロザリンデは目をぱちぱちさせた。
何が「と、いうわけ」なのか。
心も頭もついていかない。
「彼女は突然知らない場所に連れてこられて不安に駆られている。誰かがそばにいたほうがいい。俺はだめだ。彼女に気に入られたくはないからな。俺は絶対に聖女とは接触しない」
どうやらルシアンのほうが物語からの退場を試みるらしい。
「ロザリーを悪役から遠ざけたいのは、俺も同じなんだ」
そう言われたら頷く以外にない。
***
その夜、一人になったところでロザリンデは考えた。
どうやら私はルシアンに愛されているらしい。
これは予想していなかった展開だ。
ルシアンの運命の人は聖女だと思っていた。ルシアンがなんと言おうと聖女と恋に落ちるのだと。
けれどルシアンは聖女に近付かないつもりでいる。
ロザリンデの予知をもとに予防線を張っているのだ。
ロザリンデのために。
『ロザリーを悪役から遠ざけたいのは、俺も同じなんだ』
ルシアンの言葉が心に蘇る。
ルシアンはロザリンデのために行動している。たぶん、ずっと。
彼の行動を疑ってかかっていた自分が恥ずかしい。
そして彼の思いやりに胸が熱くなる。
――もう、ルシアン殿下が聖女と恋に落ちることはないと信じよう。
彼はそのつもりでいるのだから。
そんな彼に報いるためにも自分にできることはなんだろう?
――ルシアン殿下とともに運命を変えていくことだわ。
彼の望みは隣にロザリンデがいる未来。
ロザリンデもその未来がほしい。
そのために動こう。二人ならきっとできる。
物語はすでに白聖女のあらすじから外れている。
ここからは筋書きがない。
ここからの主人公は、私だ。
***
ルシアンからの指示はこう。
アデルを懐柔し、アデルの聖女としての能力を安定させること。
アデルの懐柔は難しくなかった。
親切にすればいいだけだから。
聖女の能力の安定も、難しくなかった。ロザリンデにはタナカ・リナの記憶があるからだ。どうすればアデルの力を安定させられるか、小説の中ではアデル自身が試行錯誤を繰り返して体得したものを情報として与えればいいだけである。
ロザリンデのヒントでアデルはみるみる力を安定させた。
小説では苦労していたのが嘘のようだ。
こういう予備知識があることが転生者の強みなのよね……と、しみじみと思った。
アデルは孤児ゆえに人の痛みに敏感で、人から感謝されることに喜びを見いだすタイプだ。心の安定のために、仲良くなったロザリンデとともにボランティア活動に励んでもらった。
人に感謝されたアデルは聖女の能力が飛躍的に伸びた。
アデルの能力は、癒しである。実に聖女らしい。
その力を隠さなかったので、あっという間に時の人だ。
居場所ができたことや、ルシアンが手を尽くして故郷と連絡がついたことで、アデルは帰りたいと言わなくなった。
アデルの故郷は貧しい地域なので、いずれは外に働きに行こうと考えていたためらしい。アデルからそう明かされたロザリンデは「よく決断してくれました」とアデルをねぎらったが、実は、知っていた。白聖女の中でも類似の話をしていたからである。
ルシアンとはこまめに情報を交換していた。
ルシアンは頑なにアデルと会おうとしなかったから、アデルの現状はロザリンデが伝えるしかなかったのだ。
でもこれはルシアンがロザリンデと会うための口実、だということは彼の様子からなんとなくわかった。
ロザリンデもルシアンからテオドール陣営の動きを聞かされていた。
それは外部に漏らしてはいけない機密情報に違いないのに、きちんと伝えてくれるルシアンの誠実さはロザリンデの胸を打った。
「おもしろいな」
ある日のこと。
アデルに絶大な信頼を寄せられているからか、自分は原作でのルシアンのポジションにいるようだという話をしたら、ルシアンがそう言って笑った。
「頼むからアデルと恋に落ちないでくれよ。俺が闇落ちする」
「同性に恋心は抱きませんよ、私は。百合は尊いと思いますが、私自身にはそういう性癖はないので。でも、私が男の子だったらイチコロでしょうね。本当にかわいいもの」
かわいい子に頼られたら誰だってイチコロだと思うのだ。
そう報告するロザリンデを見て、ルシアンがまた笑った。
ルシアンは以前のようにロザリンデに触れたり、抱き締めたりはしてこない。
ロザリンデに泣かれたことが心の傷になっているらしい。
それをほんの少しだけ寂しく思う。
ルシアンの気遣いを無駄にしたくないので、こちらから何も言うことはできない。
ルシアンの指示で動いていることもあって、彼とともに戦っている感じがする。
実際、そうなのだが、これは原作にはなかった展開だ。
原作のロザリンデも本当はこんなふうにルシアンに信頼されて、なんだったら思いを寄せてもらいたかったに違いない。
――ロザリンデだって好きで闇落ちしたわけじゃないものね。
既刊部分のロザリンデはルシアンとアデルに憎しみを向けており彼女の心の変化は特に書かれていなかったけれど、もしかしたら本当は、彼女は闇落ちした自分を誰かに止めてほしかったのかもしれない。この世界線は原作のロザリンデが望んだ理想の未来なのかもしれない。
ルシアンと共闘の時間を重ねるうちに、そんなことを思うようになった。
そしてそのルシアンからの指示で頃合いを見計らって国王陛下に謁見を求め、国王陛下から本物の聖女だというお墨付きをもらい、国王陛下の庇護を得た。
こうすれば誰も聖女に手を出せない。
聖女が現れたニュースは周辺諸国にも伝えられ、女神の加護がある国との争いは不利とこじれていた国際問題が解決に向かった。
この世界には聖女伝説があることは知っていたが、正直、聖女のありがたみをロザリンデは正しく認識していなかった。
聖女、すごい。
アデルの地位はますます確固たるものになり、アデルは国王より王宮に部屋を賜って、ブラントシュタイン公爵邸から引っ越していった。テオドールも王宮にいるので危険だと思ったが、ルシアンから「警護をつけるから大丈夫」と言い切られては何も言えない。
そしてなぜかロザリンデがアデルの後見人に指名された。アデルたっての望みらしい。
その一方で、ルシアンも着実に動いていた。
たくさんの証拠をつかみ、数々の不正を暴いてテオドールとその取り巻きを次々と失脚させていった。それはもう見事としか言いようがなかった。
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