ヘタレαにつかまりまして ２

4 新入生

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｢あれ、あの二人は良かったのか？｣


料理がのったトレイを手にいつもの席についたが、海と空の姿は近くに無い。
松野の後に、二人でシェアすると言って、特盛ミートスパゲティとフライ盛り合わせにサラダ、そこにどんなデザートをつけるか大騒ぎしていたのに。


｢別に食べるんだろ。
群れに入る気も、入れる気もねぇしな｣


先に食べ始めていた笹部のトレイには、妹と量は違うが同じ内容のメニューがのっていた。
食の好みは同じらしい。
兄妹で、こんなところまで似るんだな。
意識したことがなかったが、俺と咲夜も似ているのか？

笹部はデザートに、イチゴの練乳がけを選んだようだ。
ガラスの器に大粒のイチゴが盛られ、たっぷり練乳がかかっている。
学園祭でも、カプチーノに砂糖をたくさんいれてチョコレートを美味しそうに食べていた。
外見に似合わず甘党か。


｢そうなんやぁ。
笹部君の妹、可愛いかったし、話しやすかったし。
一緒に食べれたら楽しそうやったのに｣


三枝は残念そうだ。　
まぁ、確かに、Ωが二人いても男ばかり集まっているし華もないしな。