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第二章 始まりの街防衛戦‼
第百七十八話 ゴブリン・キング《作戦終結》
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「それで激怒状態のようだけど、いや~良くここまで3人だけで追い詰めたね!褒めてあげよう!」
遅れてやって来たジィ―リスさんは楽しそうに笑ってそう言うと近くにいたナギの頭を小さい子のように撫でた。この行動を予想できていたのかゴド爺さんとアリアの2人は、いち早く離れた場所に移動していて呆れたように苦笑いを浮かべていた。
「ちょっ⁉いいかげんやめてください!今は戦闘中なんですし、と言うか貴女そんなキャラでしたっけ⁉」
初対面の時の印象と違いすぎる行動にナギは困惑してもはや丁寧なのかわからない口調で叫んでいた。
そこまで言われるとジィ―リスもようやく撫でていた手を止めて笑顔で答えた。
「キャラとかは知らないが、私は礼儀知らずには厳しいがそれ以外には基本優しくしているつもりだよ。なにせ私から見れば全員可愛い子供みたいなものだからね‼」
「えぇ~」
「諦めろ。この人はこういう人なんじゃ、しかも普段は鳴りを潜めているから知っている人間でなければ警戒も出来ん」
「…これからは、この人のテンションが高い時は距離を取るようにすればいい…」
「今後はそうする…」
ある意味先輩とも言える2人からのアドバイスにナギは疲れたように頷いた。
そしてのんきに会話できたのもここまでだった。遠くに飛ばされたゴブリン・キングが立ち上がって、自身を殴り飛ばしたジィ―リスに対して敵意をむき出しに唸り声を上げていたのだ。
「ほら、何話しているのかは知らないけど戦闘中は目の前の敵に集中しなさい!」
「はい!」
「わかってるわい」
「……」
注意を促すように叫ぶジィ―リスに対してナギやゴド爺さんとアリアの3人は各々が短く返事をすると、ナギは短刀を構えて前に出て、ゴド爺さんは何処から取り出したのか巨大な鉄鎚を肩に担いだ。アリアだけは直接の戦闘は苦手なのか後方へと下がって契約している妖精達を周囲に集めて、自身は作って置いた何かやばそうな色の薬瓶を取り出していた。
そんな風に全員が準備したのを確認すると何か合図をするでもなくジィ―リスは一人で飛び出して行った。
「え、ちょっ⁉あの人一人で行っちゃったんですけど!」
「まぁ…いつものことだ。ワシ等も行くぞ!」
「…頑張って…」
突然の独断先行にするジィ―リスに驚くナギだったがゴド爺さんとアリアの2人はこれにも慣れているようで、特に動揺することなく後に続いて行った。
あまりにスムーズに受け入れる2人にもナギは少し困惑気味だったけど、なんとか戦闘モードに意識を切り替えて急いで3人の後を追った。
そして向かった場所では先行していたジィ―リスが両手足にどうやってか炎を纏わせてゴブリン・キングを滅多打ちにしていた。
「あはははははっ!久々の殴りがいのある相手って言うのは最高だね‼」
「気持ちは分からんでもないが、もうちっと静かに戦え‼」
「……」
久しぶりに前線に出て戦えることにテンション爆上がりのジィ―リスが高笑いしながら殴っていて、挟んで反対側でゴド爺さんが巨大な鉄鎚を振るいながらうるさいと怒鳴っていた。ちなみにアリアは2人からちょっと離れたところで妖精達に守られながら毒薬を黙々と投げていた。
想像以上に混沌としているその場面にナギは少し眩暈を覚えたが、もういろいろと吹っ切れたようで楽しむことにしたのか笑みを浮かべて先頭に参加して行った。
念のためにエンチャントを短刀に施してから2人のお攻撃の隙間を縫ってゴブリン・キングの太ももを切り裂く。
「すごい今更のこと聞いていいですか‼」
「うん?戦闘しながら出良ければ構わないよ!」
戦いに参加したことでジィ―リスの近くに寄る事の出来たナギは話しかけた。戦闘中に話しかけるなど普通なら自殺行為であるが、今回は2人が常軌を逸した腕前の持ち主であったので成立した。
そしてジィ―リスから質問の許可をもらうとナギはゴブリン・キングの攻撃を躱して質問する。
「すでに最初の作戦から外れてきているんですけど、作戦は続行中なんですかね?」
ナギが気になっていたのはその事だった。なにせスタンピード直前に決めた作戦とは言え、途中で投げ出したような形になっていたのがどうしても気になっていたのだ。
そのナギの質問に今まで完全に忘れていたのかジィ―リスは少し気まずそうに答えた。
「…あぁ~せっかく作った作戦だしな。使わないのはもったいないし、続行で行こう!2人も聞こえたかい?」
「聞こえてるわい。まったく自由が過ぎる、まぁワシも作った物が使われないのは癪だから構わんがな」
「…私も問題なし…」
そして考えた末に作戦の続行を決めたジィ―リスの呼びかけにゴド爺さんとアリアの2人も納得していた。
ここまで決めればやる事を全員が理解しているのか一度距離を取った。
すると今までは全員の猛攻撃で姿が良く見えなかったゴブリン・キングの全体が良く見えるようになった。
ゴブリン・キングは全身に大小の傷を抱えていて激怒状態のオーラも今は弱弱しい光を放つだけで、頭上のHP表示の所を確認すればHPの残りは3割ほどで更には状態異常も複数発生していた。
瀕死状態のゴブリン・キングだったが、そんな状態でもまだ諦めていないのか怒りに満ちた目でナギ達を睨みつけていた。
その反応を見たナギ達は全員が楽しそうにニヤリ!と笑みを浮かべて作戦を再開した。
最初に動いたのはアリアだった。アリアは自身を守らせていた妖精達に弱い魔術でゴブリン・キングの顔を集中的に狙わせたのだ。
もっとも弱い魔術ではゴブリン・キングにはダメージは欠片も与えられなかった。ただ元からダメージを与えることが目的ではないので問題なかった。
いつまでも続く顔を狙った攻撃にダメージはなくとも煩わしく感じたのかゴブリン・キングは最初の標的をアリアに決めて突進した。この時に周囲をもう少し注意深く見ていれば他の3人の姿がないことに気が付けていたかもしれないが、すでに手遅れだった。
妖精達の攻撃を目隠しにして気付かれにくいゆっくりとした速さで確実にアリアは距離を取っていて、最初に見た時の距離感で飛び出したゴブリン・キングは距離感がずれてわずかによろめいた。
「よし!今だっ」
「おう!」
そして一瞬の隙を見逃さずに隠れていたジィ―リスの合図でゴド爺さんが勢いよくロープを引いた。
するとゴブリン・キングの手をつこうとした地面から無数の槍が勢いよく飛び出し、ゴブリン・キングを串刺しにした。普通の武器では弾くほどの防御力だったゴブリン・キングの体を貫通した槍は一本一本がゴド爺さんが丹精込めて作った一品だった。
しかもすべてに返しが付いていて引っかかって抜き難くなっていた。
『グ…グラァ!』
「下手に抜こうとしない方がいい。余計に傷口が広がるぞ?ま、もう関係ないけどな」
『ガ?』
必死に槍を抜こうとしているゴブリン・キングだったが突如として横から聞こえた声に振り向くと、いつの間にか肩の上にはコートをなびかせながらナギが詰まらなそうに頬杖をついて座っていた。
それを見て振り払おうとしたゴブリン・キングだが片手は槍によって地面に縫い付けられて動かせず、反対のナギの乗っている方の手で振り合はおうとしたが不思議とピクピクと小刻みに震えるだけで動かすことが出来なかった。しかも気が付けばゴブリン・キングの全身が動かし難くなっていた。
その様子を確認してナギは退屈そうに溜息を漏らしてゆっくりと立ち上がった。
「はぁ…ここまで綺麗に決まっちゃうと一気につまらなくなるな。理解できるかは知らないがせっかくだし説明してやるよ。その槍は抜け難くするためだけに穂先に突起が付いている訳ではなく毒薬を付着させるためでもあるんだ。つまり槍の穂先には速効性の麻痺毒が塗ってあったと言う事だな」
『ガ……グッ』
「それじゃこんな終わり方で残念だけど、さようなら」
動けない理由を説明したナギは麻痺に抗って今にも攻撃しようとするゴブリン・キングを見つめながら最後の挨拶をして、同時に体を自由落下させて同時に首筋に短刀を指して上から下へ一気に切り裂いた。更にエンチャントしているため傷口に火が付いて追加ダメージが発生し、毒などの効果も相まってゴブリン・キングのHPは全損して光となって消えてしまった。
強敵だと思っていた相手が複数人で協力しただけで楽に倒せてしまったことにナギは何とも言えない虚無感を感じていた。だがボスを倒した確かな達成感も持っていたので今は深く考えないことにしたのだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
イベント:始まりの街の防衛が達成されました‼
今回の報酬は後日、貢献度などにより判断された物が配布されます。更に貢献度ランキングなどによって特別報酬もありますので楽しみにお待ちください。
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ゴブリン・キングが倒されると全プレイヤーに簡潔なイベント達成のメッセージが送られて来た。それを見たプレイヤー達は達成感からか周囲の仲間たちと喜び合った。
そして住人達も自分達の街を無事に守りきれたことに喜びの表情を浮かべて皆が抱き合って喜びを分かち合っていた。こうして初のイベントは成功で幕を閉じた。
遅れてやって来たジィ―リスさんは楽しそうに笑ってそう言うと近くにいたナギの頭を小さい子のように撫でた。この行動を予想できていたのかゴド爺さんとアリアの2人は、いち早く離れた場所に移動していて呆れたように苦笑いを浮かべていた。
「ちょっ⁉いいかげんやめてください!今は戦闘中なんですし、と言うか貴女そんなキャラでしたっけ⁉」
初対面の時の印象と違いすぎる行動にナギは困惑してもはや丁寧なのかわからない口調で叫んでいた。
そこまで言われるとジィ―リスもようやく撫でていた手を止めて笑顔で答えた。
「キャラとかは知らないが、私は礼儀知らずには厳しいがそれ以外には基本優しくしているつもりだよ。なにせ私から見れば全員可愛い子供みたいなものだからね‼」
「えぇ~」
「諦めろ。この人はこういう人なんじゃ、しかも普段は鳴りを潜めているから知っている人間でなければ警戒も出来ん」
「…これからは、この人のテンションが高い時は距離を取るようにすればいい…」
「今後はそうする…」
ある意味先輩とも言える2人からのアドバイスにナギは疲れたように頷いた。
そしてのんきに会話できたのもここまでだった。遠くに飛ばされたゴブリン・キングが立ち上がって、自身を殴り飛ばしたジィ―リスに対して敵意をむき出しに唸り声を上げていたのだ。
「ほら、何話しているのかは知らないけど戦闘中は目の前の敵に集中しなさい!」
「はい!」
「わかってるわい」
「……」
注意を促すように叫ぶジィ―リスに対してナギやゴド爺さんとアリアの3人は各々が短く返事をすると、ナギは短刀を構えて前に出て、ゴド爺さんは何処から取り出したのか巨大な鉄鎚を肩に担いだ。アリアだけは直接の戦闘は苦手なのか後方へと下がって契約している妖精達を周囲に集めて、自身は作って置いた何かやばそうな色の薬瓶を取り出していた。
そんな風に全員が準備したのを確認すると何か合図をするでもなくジィ―リスは一人で飛び出して行った。
「え、ちょっ⁉あの人一人で行っちゃったんですけど!」
「まぁ…いつものことだ。ワシ等も行くぞ!」
「…頑張って…」
突然の独断先行にするジィ―リスに驚くナギだったがゴド爺さんとアリアの2人はこれにも慣れているようで、特に動揺することなく後に続いて行った。
あまりにスムーズに受け入れる2人にもナギは少し困惑気味だったけど、なんとか戦闘モードに意識を切り替えて急いで3人の後を追った。
そして向かった場所では先行していたジィ―リスが両手足にどうやってか炎を纏わせてゴブリン・キングを滅多打ちにしていた。
「あはははははっ!久々の殴りがいのある相手って言うのは最高だね‼」
「気持ちは分からんでもないが、もうちっと静かに戦え‼」
「……」
久しぶりに前線に出て戦えることにテンション爆上がりのジィ―リスが高笑いしながら殴っていて、挟んで反対側でゴド爺さんが巨大な鉄鎚を振るいながらうるさいと怒鳴っていた。ちなみにアリアは2人からちょっと離れたところで妖精達に守られながら毒薬を黙々と投げていた。
想像以上に混沌としているその場面にナギは少し眩暈を覚えたが、もういろいろと吹っ切れたようで楽しむことにしたのか笑みを浮かべて先頭に参加して行った。
念のためにエンチャントを短刀に施してから2人のお攻撃の隙間を縫ってゴブリン・キングの太ももを切り裂く。
「すごい今更のこと聞いていいですか‼」
「うん?戦闘しながら出良ければ構わないよ!」
戦いに参加したことでジィ―リスの近くに寄る事の出来たナギは話しかけた。戦闘中に話しかけるなど普通なら自殺行為であるが、今回は2人が常軌を逸した腕前の持ち主であったので成立した。
そしてジィ―リスから質問の許可をもらうとナギはゴブリン・キングの攻撃を躱して質問する。
「すでに最初の作戦から外れてきているんですけど、作戦は続行中なんですかね?」
ナギが気になっていたのはその事だった。なにせスタンピード直前に決めた作戦とは言え、途中で投げ出したような形になっていたのがどうしても気になっていたのだ。
そのナギの質問に今まで完全に忘れていたのかジィ―リスは少し気まずそうに答えた。
「…あぁ~せっかく作った作戦だしな。使わないのはもったいないし、続行で行こう!2人も聞こえたかい?」
「聞こえてるわい。まったく自由が過ぎる、まぁワシも作った物が使われないのは癪だから構わんがな」
「…私も問題なし…」
そして考えた末に作戦の続行を決めたジィ―リスの呼びかけにゴド爺さんとアリアの2人も納得していた。
ここまで決めればやる事を全員が理解しているのか一度距離を取った。
すると今までは全員の猛攻撃で姿が良く見えなかったゴブリン・キングの全体が良く見えるようになった。
ゴブリン・キングは全身に大小の傷を抱えていて激怒状態のオーラも今は弱弱しい光を放つだけで、頭上のHP表示の所を確認すればHPの残りは3割ほどで更には状態異常も複数発生していた。
瀕死状態のゴブリン・キングだったが、そんな状態でもまだ諦めていないのか怒りに満ちた目でナギ達を睨みつけていた。
その反応を見たナギ達は全員が楽しそうにニヤリ!と笑みを浮かべて作戦を再開した。
最初に動いたのはアリアだった。アリアは自身を守らせていた妖精達に弱い魔術でゴブリン・キングの顔を集中的に狙わせたのだ。
もっとも弱い魔術ではゴブリン・キングにはダメージは欠片も与えられなかった。ただ元からダメージを与えることが目的ではないので問題なかった。
いつまでも続く顔を狙った攻撃にダメージはなくとも煩わしく感じたのかゴブリン・キングは最初の標的をアリアに決めて突進した。この時に周囲をもう少し注意深く見ていれば他の3人の姿がないことに気が付けていたかもしれないが、すでに手遅れだった。
妖精達の攻撃を目隠しにして気付かれにくいゆっくりとした速さで確実にアリアは距離を取っていて、最初に見た時の距離感で飛び出したゴブリン・キングは距離感がずれてわずかによろめいた。
「よし!今だっ」
「おう!」
そして一瞬の隙を見逃さずに隠れていたジィ―リスの合図でゴド爺さんが勢いよくロープを引いた。
するとゴブリン・キングの手をつこうとした地面から無数の槍が勢いよく飛び出し、ゴブリン・キングを串刺しにした。普通の武器では弾くほどの防御力だったゴブリン・キングの体を貫通した槍は一本一本がゴド爺さんが丹精込めて作った一品だった。
しかもすべてに返しが付いていて引っかかって抜き難くなっていた。
『グ…グラァ!』
「下手に抜こうとしない方がいい。余計に傷口が広がるぞ?ま、もう関係ないけどな」
『ガ?』
必死に槍を抜こうとしているゴブリン・キングだったが突如として横から聞こえた声に振り向くと、いつの間にか肩の上にはコートをなびかせながらナギが詰まらなそうに頬杖をついて座っていた。
それを見て振り払おうとしたゴブリン・キングだが片手は槍によって地面に縫い付けられて動かせず、反対のナギの乗っている方の手で振り合はおうとしたが不思議とピクピクと小刻みに震えるだけで動かすことが出来なかった。しかも気が付けばゴブリン・キングの全身が動かし難くなっていた。
その様子を確認してナギは退屈そうに溜息を漏らしてゆっくりと立ち上がった。
「はぁ…ここまで綺麗に決まっちゃうと一気につまらなくなるな。理解できるかは知らないがせっかくだし説明してやるよ。その槍は抜け難くするためだけに穂先に突起が付いている訳ではなく毒薬を付着させるためでもあるんだ。つまり槍の穂先には速効性の麻痺毒が塗ってあったと言う事だな」
『ガ……グッ』
「それじゃこんな終わり方で残念だけど、さようなら」
動けない理由を説明したナギは麻痺に抗って今にも攻撃しようとするゴブリン・キングを見つめながら最後の挨拶をして、同時に体を自由落下させて同時に首筋に短刀を指して上から下へ一気に切り裂いた。更にエンチャントしているため傷口に火が付いて追加ダメージが発生し、毒などの効果も相まってゴブリン・キングのHPは全損して光となって消えてしまった。
強敵だと思っていた相手が複数人で協力しただけで楽に倒せてしまったことにナギは何とも言えない虚無感を感じていた。だがボスを倒した確かな達成感も持っていたので今は深く考えないことにしたのだった。
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イベント:始まりの街の防衛が達成されました‼
今回の報酬は後日、貢献度などにより判断された物が配布されます。更に貢献度ランキングなどによって特別報酬もありますので楽しみにお待ちください。
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ゴブリン・キングが倒されると全プレイヤーに簡潔なイベント達成のメッセージが送られて来た。それを見たプレイヤー達は達成感からか周囲の仲間たちと喜び合った。
そして住人達も自分達の街を無事に守りきれたことに喜びの表情を浮かべて皆が抱き合って喜びを分かち合っていた。こうして初のイベントは成功で幕を閉じた。
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