【恋なんかじゃない】~恋をしらなかった超モテの攻めくんが、受けくんを溺愛して可愛がるお話。

星井 悠里

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◇同居までのetc

「我慢……」*玲央

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 補充させて、とか。
 ……今まで言ったことないし、考えたことも、無い。


「……ん……ふ…………っ」

 少し角度を変える時、唇の間で、はぁ、と息をつく。
 熱い息に、すぐにまた唇を重ねて、深く――――……。


「……ン、……ぅ……」

 頬から、少し手をずらして後ろに――――……その途中で耳に触れたので、悪戯にくすぐってみると、びく、と震えて、唇が一瞬外れる。
 すぐにまた唇を重ねて、優月の口の中、めちゃくちゃ舐める。


「……んん、ん……っ」


 くぐもったようにあがる、声も。少し寄ってる眉も。ぎゅっとオレの服を掴んで、プルプルしてる感じも。――――……可愛すぎる。


「……優月」
「……う、ん……?」

 はぁ、と息をつきながら、優月はオレをぼんやりと見上げる。


「……すげー好き、お前のこと……」


 オレを見るその瞳を見てるだけで、なんか、好きでたまんない。とか。
 ……オレが、そんなことを思う日が来るなんて。


「――――……」

 キスについてこれずに、上気した頬で、ぼーっとオレを見ていた優月は、あ、と呟いて、多分言われたことを理解した瞬間、ますますかあっと赤くなった。


「――――……」


 なんだか、もう――――……すげえかわい……。
 ……もっと乱したい。

 可愛い顔見たい。


 ソファに押し倒して、キスを繰り返しながら、服の裾から手を入れて、肌をなぞる。びく、と震えて、瞳が開く。


「……れ、お……?」
「――――……もうちょっと……していい?」

「…………」


 返事はないけど――――……。
 嫌がりもしてない。


 と思ったら。


「……じ、かん……ないよ?」
「ん?」


「グラ、タン……もう、焼けるよ?」

 は、と息をつきながら、優月が時計を見ながらそう言う。


「え、もう?」
「……さっき時計、見たから――――……」

 もう? 十八分とか言ってたけど。
 そんなに経つか?


「まだ、平気だろ?」

 言った瞬間、ぴー--、とオーブンが終わりを告げた。

 優月、まだ赤い顔のまま、ふ、と笑い出して、「ね?」とオレを見つめてくる。


 ――――……そんな経ってた? キスしてる間。


 つか、オレ、どんだけ夢中になってんだ。


「……冷めちゃうから……食べる?」
「~~~……」


 優月がちょっと困った顔でオレを見上げて、そんな風に聞いてくる。


「……優月」
「――――……ん……?」


 再び唇を重ねて、深くキスして、舌を絡めて優月の背に、直に触れる。


「……ん、ふ――――……?」

 
 めちゃくちゃ 名残惜しく、その舌を離して、唇を離す。


「絶対早めに終えるから。――――……夜まで我慢する」
「――――……」


 優月をぎゅ、と抱きしめて言うと。
 優月は、腕の中で、クスクス笑って。


「……オレも……我慢するね……」


 そんな風に言いながら、すり、とすり寄ってくる。


 ああもう。
 ――――……もっとすげえ触りたかったけど。


 ……この感じだと、始めたらオレ、離さない気がする。
 今しか離してやれないような。


 仕方なく、優月をヨシヨシしながら、意志を総動員することになった。














ちょっと告知♡
◇ ◇ ◇ ◇


昨日新作の短編投稿してます♡
「恋の熱」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/551897599/801672690

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