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1年生編
神様は無慈悲
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-side 田島亮-
今日は1月1日。新年の始まりである。12月20日から冬休みに入ったわけだが、俺は冬休み中に特に何かしていたわけではない。食事、睡眠、読書、ゲーム、時々宿題。俺がしていたのはそれくらいだ。あ、そういや一応12月25日に野郎共とウチでクリスマスパーティーしたわ。でも冬休み中あったイベントなんてそれくらいだ。
世間は祝新年ムード一色だが、別に田島家はいつもとあまり変わらない。変わったことがあるとすれば単身赴任で普段家にいない父さんが帰って来ていることくらいだろう。
でもやっぱ冬休みっていいよな。リビングでこうしてコタツに入ってゆっくりしてるだけでなんだか幸せな気分になるんだから。
ちなみに今俺以外の家族は初詣に行っている。友恵が今年受験だから合格祈願しに行ったのだろう。父さんからお前も来いと言われたが仮病を使って断った。だって外出るのダルいじゃん。
それに普段真面目に勉学に励んでいない俺が妹の合格を勉学の神に願っても多分意味ないだろ。むしろ逆効果説ある。
まあそういうわけで今家に居るのは俺だけだ。1人でコタツ占領できるって最高。友恵に足蹴られることもないし。それに肩までコタツの中に入ることができる。
はは、なんか体がポカポカして眠くなってきた。今年は寝正月にしてしまおう。というわけで俺は寝る。よし、じゃあおやすみ...
しかし俺が眠りにつこうとすると家のインターホンが鳴った。
「元日の昼間に誰だよ...」
居留守を使うのは流石にマズイのでコタツから出て重い腰を上げて玄関へと向かうことにする。
「どちら様ですか...ってえ!?」
「何よ、そんなに驚かなくてもいいじゃない」
玄関の扉を開けると目の前には着物姿の市村咲がいた。
-side 市村咲-
結局病院にお見舞いに行って以降亮とまともに話すこともなく、SNSでやりとりをすることもなく新年の朝を迎えてしまった。
だって仕方ないじゃない。亮は休み時間は友達とずっと喋ってるし放課後は補習受けてるから話しかける隙なんてないのよ。
メッセージでやりとりをするのも無理よ。亮とのことを相談するために友恵ちゃんにトーク履歴を見せたらなぜかしばらくはやりとりを控えるように釘刺されたし。
でも今年こそなんとかして距離を縮めないと...
そんな風に新年早々ベッドの上で焦燥していると枕元にある携帯が鳴った。
『咲さんあけおめ! そしてことよろ!』
友恵ちゃんからのメッセージだ。すぐに返信しよう。
『わざわざありがとう! 今年もよろしくね!』
『咲さん今日は何か予定あるの?』
ん? なんで急に私の予定を聞くんだろう。
『いや、特に無いよ』
『じゃあ兄貴を初詣にでも誘ったら?』
え!? 急に!? そりゃ私も亮と初詣行けたら嬉しいけど...
『でも私また何かやらかしそう...』
私は色々な失敗をして自信を失くしていた。だからまた何かやらかしそうで今は亮と関わるのが少し怖いというのが本音だ。
『大丈夫大丈夫。咲さんがやらかさないように私がアドバイスしてあげるから』
友恵ちゃん...! いや、師匠...!
『アドバイスその1 全力で素直になろう』
『それが一番難しいんだけど...』
『いや、多分心配しなくても大丈夫だよ。咲さんは兄貴にきつく当たり過ぎるのが普通の状態になってるでしょ?』
『それはそうだけど...』
『だから多分素直になり過ぎるくらいの感覚でちょうどいいんだよ』
『ちょうどいいとは...?』
『きつい態度がいい感じに打ち消されてツンとデレの割合がちょうどよくなるってこと』
『そんなものなの...?』
『そんなものなの。多分』
多分って...私の師匠意外と適当ね...
『アドバイスその2 着物で迎えに行くこと』
『え、なんで?』
『多分兄貴は咲さんのことを恋愛対象として意識してないんだよ。だから積極的に自分が女の子だってことをアピールしないと。咲さん着物似合うから結構良いアピールになると思うよ』
『なるほど...』
そうね。まずは恋愛対象として見てもらわないとね。
『じゃあお昼にウチに兄貴を迎えに来てあげてね。多分家に1人で居るはずだから』
『え? 他のご家族は居ないの?』
『居ないよ。家族で初詣行ってるから』
『え、じゃあ亮もいないんじゃ...』
『兄貴は毎年仮病使って家に残るんだよ。まあバレバレの仮病なんだけどさ。無理に連れ出すのも面倒だから毎年家に置いていってるの。だから今年も多分昼間は1人で家に居るはず』
『そういうことね...』
亮のやつどんだけ外出るのめんどくさがってるのよ。
『じゃあ咲さんがんばってね』
『うん、頑張るね。ありがとう』
友恵ちゃんが私のことを応援してくれているのは本当にありがたい。彼女の助力を無駄にしないためにも今日は頑張ろう。
こうして私はお昼に田島家を訪れることになった。
-side 田島亮-
「い、一緒に初詣に行ってあげてもいいわよ」
「すまん、聞き間違えたかもしれない。もう一回言ってくれ」
咲は俺が玄関の扉を開けた瞬間とんでもないことを言い放った。聞き間違いだよな? この子と4ヶ月くらい会話してないんだぞ?
「初詣に一緒に行こうって言ってるの!」
「おう、マジか」
聞き間違いじゃなかった。急にどうしたんだ? 意図が分からなくて怖い。
いや、待て。よく考えろ俺。別に断る理由も無いじゃないか。
咲が見舞いに来た時に『ほんっと、亮って最低!』って言われたもんだから嫌われてるのかと思って距離置いてたが、向こうから距離を詰めてくれるなら俺が断る理由はない。
「もしかして私と行くのは嫌...?」
俺が考え込んでいると咲が不安そうに声を掛けてきた。
不安そうにしてる咲なんて初めて見たわ。人が弱気になっている様子を見てこんなこと思ったらいけないんだろうけど、シュンとしてる咲ってなんか新鮮だな。子供っぽくてかわいい。なるほどこれがギャップ萌えってやつか。萌え、萌え、キュン。うっわ、俺キモッ。
「嫌なわけないじゃないか。一緒に行こう。上着取ってくるからちょっと待っててくれ」
「やったぁ...!」
「...何か言ったか?」
「な、何も言ってないわよ! 早く上着取ってきて!」
「へいへい」
弱気になったと思ったら急に怒ったりして、ほんとによくわからん奴だ。
こうして俺と咲は一緒に初詣に行くことになった。
ーーー-----------------------
俺と咲は今歩いて近所の神社に向かっている。友恵に聞いた話によると今向かっている神社は全国的に有名なスポットらしい。道を歩いている人が結構多いからあいつの話は本当なんだろう。
「人多いな」
「そうね」
「...」
「...」
実はさっきから咲との会話が全然弾まない。でもしょうがなくね? この子と話すの4ヶ月ぶりだよ?
しかし咲ってめっちゃ着物似合うな。さっきは急に誘われて驚いてたから気づかなかったわ。大和撫子って感じで本当に綺麗だ。
ここは素直に褒めておくか。
「その着物似合ってるな」
「...! そ、そう?」
「ああ、すげえ似合ってる」
「あ、ありがとう...」
「あ、でも着物が似合う人って胸が...」
『控えめ』と言いかけたところで咲から強烈に冷たい視線を向けられた。目がその先を言ったら殺すと訴えている。
「すみません...」
「ほら、着いたわよ」
そうこうしているうちに目的地の神社に到着した。有名スポットだと聞いていたが、思っていたより小さい神社だ。
門をくぐって敷地に入ると神社の中は大勢の人であふれかえっている様子だ。実は俺っちこういうとこ苦手なんだよね...
咲の方を見てみるとどうやら視線が1つの場所に固定されているようだ。
何を見ているのかと思って視線の先を辿ってみる。するとそこにはおみくじ売り場があった。
「お参りする前におみくじ引いとくか?」
「そ、そうね! まずは運試しよ!」
めっちゃノリノリじゃん。おみくじ好きなのね。
「じゃあ行くわよ!」
「お、おい! 人多いから走ると危ないぞ!」
しかし俺の言葉は咲に届かない。咲ちゃん、おみくじ売り場に向かって一直線。
「...追いかけるか」
そう思って咲を追いかけようとした時だった。
「おっす、田島じゃん! こんなとこで会うなんて奇遇だね!」
背後から声が聞こえたので後ろを振り向いてみる。するとそこには私服姿の仁科唯とクラスメイトの女子2人がいた。
「田島もしかして1人で初詣? ウケる!」
「田島くん友達と来てそうなのにね」
「新島くん達と来てないの?」
3人立て続けに喋るのはやめてくれ。あと俺仁科以外の2人とは話したことない。なんで今急に話しかけてくるのよ。
「亮ー! はやく来なさいよー!」
JK3人の相手をしていると咲が自分の後を追ってこない俺を呼びに戻って来た。
...あ、やばい。この状況はアカン。
「え? 市村さん...?」
「え? なんで仁科さん達がここに...?」
咲と仁科達の鉢合わせ。スーパー想定外。
「田島は市村さんと2人で初詣来たの...?」
「ええと、それは、その...」
はっはっは、分かってる分かってる。これ仁科達が俺と咲の関係誤解するだろ? それで必死こいて誤解を解いて俺が疲れるっていうオチだろ? もう完全にオチは読めてるんだよ。あとは台本通りやるだけだよ。
...だけどな、これくらいは言わせてくれ。
神さま。年初めに修羅場(的な何か)はキツいっす。
今日は1月1日。新年の始まりである。12月20日から冬休みに入ったわけだが、俺は冬休み中に特に何かしていたわけではない。食事、睡眠、読書、ゲーム、時々宿題。俺がしていたのはそれくらいだ。あ、そういや一応12月25日に野郎共とウチでクリスマスパーティーしたわ。でも冬休み中あったイベントなんてそれくらいだ。
世間は祝新年ムード一色だが、別に田島家はいつもとあまり変わらない。変わったことがあるとすれば単身赴任で普段家にいない父さんが帰って来ていることくらいだろう。
でもやっぱ冬休みっていいよな。リビングでこうしてコタツに入ってゆっくりしてるだけでなんだか幸せな気分になるんだから。
ちなみに今俺以外の家族は初詣に行っている。友恵が今年受験だから合格祈願しに行ったのだろう。父さんからお前も来いと言われたが仮病を使って断った。だって外出るのダルいじゃん。
それに普段真面目に勉学に励んでいない俺が妹の合格を勉学の神に願っても多分意味ないだろ。むしろ逆効果説ある。
まあそういうわけで今家に居るのは俺だけだ。1人でコタツ占領できるって最高。友恵に足蹴られることもないし。それに肩までコタツの中に入ることができる。
はは、なんか体がポカポカして眠くなってきた。今年は寝正月にしてしまおう。というわけで俺は寝る。よし、じゃあおやすみ...
しかし俺が眠りにつこうとすると家のインターホンが鳴った。
「元日の昼間に誰だよ...」
居留守を使うのは流石にマズイのでコタツから出て重い腰を上げて玄関へと向かうことにする。
「どちら様ですか...ってえ!?」
「何よ、そんなに驚かなくてもいいじゃない」
玄関の扉を開けると目の前には着物姿の市村咲がいた。
-side 市村咲-
結局病院にお見舞いに行って以降亮とまともに話すこともなく、SNSでやりとりをすることもなく新年の朝を迎えてしまった。
だって仕方ないじゃない。亮は休み時間は友達とずっと喋ってるし放課後は補習受けてるから話しかける隙なんてないのよ。
メッセージでやりとりをするのも無理よ。亮とのことを相談するために友恵ちゃんにトーク履歴を見せたらなぜかしばらくはやりとりを控えるように釘刺されたし。
でも今年こそなんとかして距離を縮めないと...
そんな風に新年早々ベッドの上で焦燥していると枕元にある携帯が鳴った。
『咲さんあけおめ! そしてことよろ!』
友恵ちゃんからのメッセージだ。すぐに返信しよう。
『わざわざありがとう! 今年もよろしくね!』
『咲さん今日は何か予定あるの?』
ん? なんで急に私の予定を聞くんだろう。
『いや、特に無いよ』
『じゃあ兄貴を初詣にでも誘ったら?』
え!? 急に!? そりゃ私も亮と初詣行けたら嬉しいけど...
『でも私また何かやらかしそう...』
私は色々な失敗をして自信を失くしていた。だからまた何かやらかしそうで今は亮と関わるのが少し怖いというのが本音だ。
『大丈夫大丈夫。咲さんがやらかさないように私がアドバイスしてあげるから』
友恵ちゃん...! いや、師匠...!
『アドバイスその1 全力で素直になろう』
『それが一番難しいんだけど...』
『いや、多分心配しなくても大丈夫だよ。咲さんは兄貴にきつく当たり過ぎるのが普通の状態になってるでしょ?』
『それはそうだけど...』
『だから多分素直になり過ぎるくらいの感覚でちょうどいいんだよ』
『ちょうどいいとは...?』
『きつい態度がいい感じに打ち消されてツンとデレの割合がちょうどよくなるってこと』
『そんなものなの...?』
『そんなものなの。多分』
多分って...私の師匠意外と適当ね...
『アドバイスその2 着物で迎えに行くこと』
『え、なんで?』
『多分兄貴は咲さんのことを恋愛対象として意識してないんだよ。だから積極的に自分が女の子だってことをアピールしないと。咲さん着物似合うから結構良いアピールになると思うよ』
『なるほど...』
そうね。まずは恋愛対象として見てもらわないとね。
『じゃあお昼にウチに兄貴を迎えに来てあげてね。多分家に1人で居るはずだから』
『え? 他のご家族は居ないの?』
『居ないよ。家族で初詣行ってるから』
『え、じゃあ亮もいないんじゃ...』
『兄貴は毎年仮病使って家に残るんだよ。まあバレバレの仮病なんだけどさ。無理に連れ出すのも面倒だから毎年家に置いていってるの。だから今年も多分昼間は1人で家に居るはず』
『そういうことね...』
亮のやつどんだけ外出るのめんどくさがってるのよ。
『じゃあ咲さんがんばってね』
『うん、頑張るね。ありがとう』
友恵ちゃんが私のことを応援してくれているのは本当にありがたい。彼女の助力を無駄にしないためにも今日は頑張ろう。
こうして私はお昼に田島家を訪れることになった。
-side 田島亮-
「い、一緒に初詣に行ってあげてもいいわよ」
「すまん、聞き間違えたかもしれない。もう一回言ってくれ」
咲は俺が玄関の扉を開けた瞬間とんでもないことを言い放った。聞き間違いだよな? この子と4ヶ月くらい会話してないんだぞ?
「初詣に一緒に行こうって言ってるの!」
「おう、マジか」
聞き間違いじゃなかった。急にどうしたんだ? 意図が分からなくて怖い。
いや、待て。よく考えろ俺。別に断る理由も無いじゃないか。
咲が見舞いに来た時に『ほんっと、亮って最低!』って言われたもんだから嫌われてるのかと思って距離置いてたが、向こうから距離を詰めてくれるなら俺が断る理由はない。
「もしかして私と行くのは嫌...?」
俺が考え込んでいると咲が不安そうに声を掛けてきた。
不安そうにしてる咲なんて初めて見たわ。人が弱気になっている様子を見てこんなこと思ったらいけないんだろうけど、シュンとしてる咲ってなんか新鮮だな。子供っぽくてかわいい。なるほどこれがギャップ萌えってやつか。萌え、萌え、キュン。うっわ、俺キモッ。
「嫌なわけないじゃないか。一緒に行こう。上着取ってくるからちょっと待っててくれ」
「やったぁ...!」
「...何か言ったか?」
「な、何も言ってないわよ! 早く上着取ってきて!」
「へいへい」
弱気になったと思ったら急に怒ったりして、ほんとによくわからん奴だ。
こうして俺と咲は一緒に初詣に行くことになった。
ーーー-----------------------
俺と咲は今歩いて近所の神社に向かっている。友恵に聞いた話によると今向かっている神社は全国的に有名なスポットらしい。道を歩いている人が結構多いからあいつの話は本当なんだろう。
「人多いな」
「そうね」
「...」
「...」
実はさっきから咲との会話が全然弾まない。でもしょうがなくね? この子と話すの4ヶ月ぶりだよ?
しかし咲ってめっちゃ着物似合うな。さっきは急に誘われて驚いてたから気づかなかったわ。大和撫子って感じで本当に綺麗だ。
ここは素直に褒めておくか。
「その着物似合ってるな」
「...! そ、そう?」
「ああ、すげえ似合ってる」
「あ、ありがとう...」
「あ、でも着物が似合う人って胸が...」
『控えめ』と言いかけたところで咲から強烈に冷たい視線を向けられた。目がその先を言ったら殺すと訴えている。
「すみません...」
「ほら、着いたわよ」
そうこうしているうちに目的地の神社に到着した。有名スポットだと聞いていたが、思っていたより小さい神社だ。
門をくぐって敷地に入ると神社の中は大勢の人であふれかえっている様子だ。実は俺っちこういうとこ苦手なんだよね...
咲の方を見てみるとどうやら視線が1つの場所に固定されているようだ。
何を見ているのかと思って視線の先を辿ってみる。するとそこにはおみくじ売り場があった。
「お参りする前におみくじ引いとくか?」
「そ、そうね! まずは運試しよ!」
めっちゃノリノリじゃん。おみくじ好きなのね。
「じゃあ行くわよ!」
「お、おい! 人多いから走ると危ないぞ!」
しかし俺の言葉は咲に届かない。咲ちゃん、おみくじ売り場に向かって一直線。
「...追いかけるか」
そう思って咲を追いかけようとした時だった。
「おっす、田島じゃん! こんなとこで会うなんて奇遇だね!」
背後から声が聞こえたので後ろを振り向いてみる。するとそこには私服姿の仁科唯とクラスメイトの女子2人がいた。
「田島もしかして1人で初詣? ウケる!」
「田島くん友達と来てそうなのにね」
「新島くん達と来てないの?」
3人立て続けに喋るのはやめてくれ。あと俺仁科以外の2人とは話したことない。なんで今急に話しかけてくるのよ。
「亮ー! はやく来なさいよー!」
JK3人の相手をしていると咲が自分の後を追ってこない俺を呼びに戻って来た。
...あ、やばい。この状況はアカン。
「え? 市村さん...?」
「え? なんで仁科さん達がここに...?」
咲と仁科達の鉢合わせ。スーパー想定外。
「田島は市村さんと2人で初詣来たの...?」
「ええと、それは、その...」
はっはっは、分かってる分かってる。これ仁科達が俺と咲の関係誤解するだろ? それで必死こいて誤解を解いて俺が疲れるっていうオチだろ? もう完全にオチは読めてるんだよ。あとは台本通りやるだけだよ。
...だけどな、これくらいは言わせてくれ。
神さま。年初めに修羅場(的な何か)はキツいっす。
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