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1年生編
修羅場っぽい別の何か
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-side 田島亮-
オッス、オラ田島亮! オラは今咲と2人でいるところをクラスメイトに見られて色々誤解されちまったぁ! 今からこの状況を説明しなきゃいけねぇぞぉ! 女の子に弁明なんてしたことねぇから、オラなんだかワクワクしてきたぞぉ!(ヤケクソ)
よし、弁明するか。
「あのな、仁科。俺と咲は別にそういう関係では...ヒッ!?」
俺達が恋人同士でないことを説明しようとするとなぜか咲に睨まれた。
「た、田島! 何も言わなくていいよ! はは、2人で初詣に来てるってことはさ、もうそういう事だよね!」
「いや、だからそういうわけじゃ...」
「じゃあ邪魔になるから私達は別のとこに行くね!バイバイ!」
「あっ、ちょっと待て仁科! 誤解だ! お前は誤解をしている! 頼むから説明させてくれ! おい待てって!」
仁科は勘違いしたままその場をダッシュで去ってしまった。
「ちょっと待ってよ唯ちゃーん!」
「置いていかないでー!」
そして仁科の後に続いてクラスメイト女子2人も去ってしまった。
勘違いされたままだったら咲が迷惑だろうし、ここで誤解を解いておきたかったんだけどな...仕方ない、帰ってから仁科にメッセージ送っとくか。
「じゃあ咲、おみくじ買いに行くか?」
「いや、もう帰る...」
「...え? まだ何もしてないだろ!?」
咲さん、現在とってもご機嫌ナナメな様子。
...え、マジでなんで?
-side 市村咲-
私と亮は今、家に向かって歩いている。神社で特に何をしたわけでもなく帰路に着いている。
「...」
「...」
沈黙が辛い。でもこうなったのは私のせいだ。亮が仁科さんに私達が恋人同士でないことを説明しようとしたことに対してなんとなく腹が立ってしまった。そしてその苛立った気分を亮にぶつけ、こんな状況になってしまった。
私たちが恋人同士ではないというのは事実。でも恋人同士ってことを否定されるのがとても嫌だった。なんだか私の好意を亮に拒絶されたような気がして悲しかったのよ。こんなの私のワガママでしかないっていうのは分かってるんだけどね。
「痛っ...」
「おい、どうした?」
下駄を履くのに慣れていなくて靴擦れしてしまった。迂闊だったわね...
「おい、血が出てるじゃねえか」
「だ、大丈夫よこれくらい...」
「いや、大丈夫じゃないだろ。これじゃ歩けねえな。よし、おぶってやる」
「え!?」
「ほら、いいから早く乗れって」
亮は私の前に来て体を屈めた。背中をこちらに向けて人を背負う体勢をとっている。
「じゃあ、お願いします...」
厚意に甘えて亮の背中に乗ってみる。すると密着して彼の体温を感じた。そのせいでどうしても鼓動が早まってしまう。
「うし、じゃあ出発進行」
「う、うんわかった...」
これだけ密着してたら私の心臓の音が亮に伝わるかも...もし聞こえてたとしたら...うぅ、恥ずかしいよ...
「なあ咲」
「なに?」
「すまん、お前が怒ってるのって多分俺が原因だよな? だから俺のどういうところがお前を怒らせたか教えてくれないか?」
「それは...」
今回のことに関しては私が勝手に不機嫌になっているだけで亮は何も悪くない。だから何も言えなかった。
「俺は気づかないうちにお前に余計なこと言って怒らせてるのかもしれない。だからもし俺の言葉でお前が気分を害したなら謝らせてくれないか?」
亮は確かに昔から余計な一言は多いけど、何かあったら私と真剣に向き合ってくれる。たとえ自分に落ち度が無くても悪いところがあるなら直したいと言ってくれる。やっぱり記憶を失っても亮は亮なんだね。
――ああ、私って亮のそういうところが好きなんだなぁ。
出会った頃と変わらない彼の不器用な優しさを感じて改めて自覚する。
こうして亮と話している時に感じる胸の鼓動も、上昇する体温も、あの時から全然変わってない。
「ふふっ」
「おい、なんで笑ってるんだよ」
なんだか亮も私も昔から全然変わってないことがおかしくて笑ってしまった。
「まあよくわからんけど咲の機嫌が直って良かったわ。ほら、お前の家に着いたぞ。部屋までは自分で行けそうか?」
「うん、ここで降ろして。部屋までは自分で行けそう」
「はいよ」
そして私は家の前で亮の背中から降りた。なんかちょっとだけ名残惜しい。
「ここまで送ってくれてありがとう。私から誘ったのに初詣台無しにしてごめんね」
「い、いや、お前の機嫌が直ったならそれで十分だよ」
「ん? 亮? なんで私から顔を背けたまま話すの?」
亮はなぜかこっちを見て話してくれない。
「亮...?」
亮の様子が気になったので彼の顔を覗き込んでみる。
「...おい! いきなりこっち見んな!」
「...なんで顔赤くなってるの?」
「いや、これはだな...」
亮の顔をのぞくと彼は頰を赤らめていた。
「あぁー! わかったよ! 白状するよ! 同年代の女の子をおぶるのなんて初めてだったから色々意識しちゃったんだよ! 悪かったな!」
「...ふふっ、あはははは!」
「こらそこ、笑うんじゃねぇ!」
「うふふ、亮も男の子だもんね」
「うるせえ! さっさと帰れ!」
「はいはい、帰りますよー。じゃあまたね!」
亮と別れた私は家の中に入った。そして家の中に入った私は二階の自分の部屋へと急ぐ。
自分の部屋に着いた私は勢いよくベッドに飛び込んだ。そしてすぐさま枕に顔を押し付ける。
「やった! 帰り際は亮と昔みたいに話せた! それに亮が私のこと女の子として見てくれてた!」
嬉しくてつい足をバタバタさせてしまう。
友恵ちゃんのアドバイスは的確だったわね...多分友恵ちゃんに言われなかったら恥ずかしいのを我慢して素直になるなんて出来なかったもの。着物で行ったのも結果的には正解だったわ。下駄履いてなかったら亮におぶってもらえなかったもの。
でも神社での行動は失敗だったわね...まだどうしてもきつく当たってしまう時があるわ。今回の反省点ね。
まあ今回の初詣は一歩前進と言っていいんじゃないかしら! この調子で行けばもっと亮に近づけるはず!
-side 田島亮-
「咲があんな風に笑うの初めて見たな...」
俺はコタツに入って帰り際に咲が見せた笑顔を思い出していた。今まであいつに睨まれたことはあっても、笑いかけられたことなんて無かったからあいつの笑顔が妙に印象に残っている。
ちなみにおぶってた時に背中で感じた控えめな胸の感触も印象に残っている。貧乳も悪くない。俺は全人類の胸部の味方だ。大きいのも小さいのもバッチコイ。
ていうか咲のやつ普通にかわいいんだからいつもああいう感じで笑ってればいいのにな。あいつはどうして態度をコロコロ変えてしまうんだろうか。
それと俺は普段と様子が違う咲を見てなぜか懐かしい感覚を覚えていた。俺の記憶なんてせいぜい4ヶ月分しかないのに。懐かしく思う出来事なんてまだ無いはずなんだけどな。もしかしたら記憶喪失以前に咲と似たようなやりとりをしてたりして。
...いや、そんなはずないか。
「なんか疲れたな...」
冬休みのほとんどを家に引きこもって過ごしていたからな。外を歩くのなんて久しぶりだったんだよ。それに加えて咲をおぶって帰ってきたんだ。疲れて当然だろうな。
「疲れたし昼寝でもするか...」
そう思って横になった瞬間、コタツの上に置いている携帯が振動した。
そういや咲が来たのも俺が寝ようとした時じゃなかったっけ? なんで俺が寝ようとすると色々な事が起きるんだよ...
自分の不運さに苛立ちながらスマホを乱暴に手に取る。すると通知画面には仁科唯から届いたメッセージが表示されていた。
『市村さんと田島は付き合ってるって認識でOK?』
OKじゃねーよ。
そういや仁科と神社で鉢合わせてたんだったな...
『そんなわけないだろ。次学校で会った時詳しく説明してやるから』
『だ、だよね! 田島があんなかわいい子と付き合えるわけないよね! それじゃ、また学校で!』
なんて失礼なやつだ。俺のスペックは咲と釣り合って...ないな、うん。すまん、仁科が正しかったわ。
『おう、じゃあまた学校でな』
よし、これで仁科の誤解問題は解決だ。やっと寝れる...
そう思って目を閉じようとした時だった。
ブブブ、ブブブ...
またバイブ音である。このスマホは俺に恨みでもあるのだろうか。いい加減寝かせてくれ。いくらアラームかけても平日の朝は俺を起こしてくれない癖にこういう時だけ働かなくてもいいんだぞ。
通知画面を見るとなんと岬さんからメッセージが来ていた。どんな内容なのだろうか。早速確認するとしよう。
『田島くんって市村さんとどういう関係なの?』
...え? いや、あの...え?
...なんで貴女までそんなこと聞くんですか!?
オッス、オラ田島亮! オラは今咲と2人でいるところをクラスメイトに見られて色々誤解されちまったぁ! 今からこの状況を説明しなきゃいけねぇぞぉ! 女の子に弁明なんてしたことねぇから、オラなんだかワクワクしてきたぞぉ!(ヤケクソ)
よし、弁明するか。
「あのな、仁科。俺と咲は別にそういう関係では...ヒッ!?」
俺達が恋人同士でないことを説明しようとするとなぜか咲に睨まれた。
「た、田島! 何も言わなくていいよ! はは、2人で初詣に来てるってことはさ、もうそういう事だよね!」
「いや、だからそういうわけじゃ...」
「じゃあ邪魔になるから私達は別のとこに行くね!バイバイ!」
「あっ、ちょっと待て仁科! 誤解だ! お前は誤解をしている! 頼むから説明させてくれ! おい待てって!」
仁科は勘違いしたままその場をダッシュで去ってしまった。
「ちょっと待ってよ唯ちゃーん!」
「置いていかないでー!」
そして仁科の後に続いてクラスメイト女子2人も去ってしまった。
勘違いされたままだったら咲が迷惑だろうし、ここで誤解を解いておきたかったんだけどな...仕方ない、帰ってから仁科にメッセージ送っとくか。
「じゃあ咲、おみくじ買いに行くか?」
「いや、もう帰る...」
「...え? まだ何もしてないだろ!?」
咲さん、現在とってもご機嫌ナナメな様子。
...え、マジでなんで?
-side 市村咲-
私と亮は今、家に向かって歩いている。神社で特に何をしたわけでもなく帰路に着いている。
「...」
「...」
沈黙が辛い。でもこうなったのは私のせいだ。亮が仁科さんに私達が恋人同士でないことを説明しようとしたことに対してなんとなく腹が立ってしまった。そしてその苛立った気分を亮にぶつけ、こんな状況になってしまった。
私たちが恋人同士ではないというのは事実。でも恋人同士ってことを否定されるのがとても嫌だった。なんだか私の好意を亮に拒絶されたような気がして悲しかったのよ。こんなの私のワガママでしかないっていうのは分かってるんだけどね。
「痛っ...」
「おい、どうした?」
下駄を履くのに慣れていなくて靴擦れしてしまった。迂闊だったわね...
「おい、血が出てるじゃねえか」
「だ、大丈夫よこれくらい...」
「いや、大丈夫じゃないだろ。これじゃ歩けねえな。よし、おぶってやる」
「え!?」
「ほら、いいから早く乗れって」
亮は私の前に来て体を屈めた。背中をこちらに向けて人を背負う体勢をとっている。
「じゃあ、お願いします...」
厚意に甘えて亮の背中に乗ってみる。すると密着して彼の体温を感じた。そのせいでどうしても鼓動が早まってしまう。
「うし、じゃあ出発進行」
「う、うんわかった...」
これだけ密着してたら私の心臓の音が亮に伝わるかも...もし聞こえてたとしたら...うぅ、恥ずかしいよ...
「なあ咲」
「なに?」
「すまん、お前が怒ってるのって多分俺が原因だよな? だから俺のどういうところがお前を怒らせたか教えてくれないか?」
「それは...」
今回のことに関しては私が勝手に不機嫌になっているだけで亮は何も悪くない。だから何も言えなかった。
「俺は気づかないうちにお前に余計なこと言って怒らせてるのかもしれない。だからもし俺の言葉でお前が気分を害したなら謝らせてくれないか?」
亮は確かに昔から余計な一言は多いけど、何かあったら私と真剣に向き合ってくれる。たとえ自分に落ち度が無くても悪いところがあるなら直したいと言ってくれる。やっぱり記憶を失っても亮は亮なんだね。
――ああ、私って亮のそういうところが好きなんだなぁ。
出会った頃と変わらない彼の不器用な優しさを感じて改めて自覚する。
こうして亮と話している時に感じる胸の鼓動も、上昇する体温も、あの時から全然変わってない。
「ふふっ」
「おい、なんで笑ってるんだよ」
なんだか亮も私も昔から全然変わってないことがおかしくて笑ってしまった。
「まあよくわからんけど咲の機嫌が直って良かったわ。ほら、お前の家に着いたぞ。部屋までは自分で行けそうか?」
「うん、ここで降ろして。部屋までは自分で行けそう」
「はいよ」
そして私は家の前で亮の背中から降りた。なんかちょっとだけ名残惜しい。
「ここまで送ってくれてありがとう。私から誘ったのに初詣台無しにしてごめんね」
「い、いや、お前の機嫌が直ったならそれで十分だよ」
「ん? 亮? なんで私から顔を背けたまま話すの?」
亮はなぜかこっちを見て話してくれない。
「亮...?」
亮の様子が気になったので彼の顔を覗き込んでみる。
「...おい! いきなりこっち見んな!」
「...なんで顔赤くなってるの?」
「いや、これはだな...」
亮の顔をのぞくと彼は頰を赤らめていた。
「あぁー! わかったよ! 白状するよ! 同年代の女の子をおぶるのなんて初めてだったから色々意識しちゃったんだよ! 悪かったな!」
「...ふふっ、あはははは!」
「こらそこ、笑うんじゃねぇ!」
「うふふ、亮も男の子だもんね」
「うるせえ! さっさと帰れ!」
「はいはい、帰りますよー。じゃあまたね!」
亮と別れた私は家の中に入った。そして家の中に入った私は二階の自分の部屋へと急ぐ。
自分の部屋に着いた私は勢いよくベッドに飛び込んだ。そしてすぐさま枕に顔を押し付ける。
「やった! 帰り際は亮と昔みたいに話せた! それに亮が私のこと女の子として見てくれてた!」
嬉しくてつい足をバタバタさせてしまう。
友恵ちゃんのアドバイスは的確だったわね...多分友恵ちゃんに言われなかったら恥ずかしいのを我慢して素直になるなんて出来なかったもの。着物で行ったのも結果的には正解だったわ。下駄履いてなかったら亮におぶってもらえなかったもの。
でも神社での行動は失敗だったわね...まだどうしてもきつく当たってしまう時があるわ。今回の反省点ね。
まあ今回の初詣は一歩前進と言っていいんじゃないかしら! この調子で行けばもっと亮に近づけるはず!
-side 田島亮-
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俺はコタツに入って帰り際に咲が見せた笑顔を思い出していた。今まであいつに睨まれたことはあっても、笑いかけられたことなんて無かったからあいつの笑顔が妙に印象に残っている。
ちなみにおぶってた時に背中で感じた控えめな胸の感触も印象に残っている。貧乳も悪くない。俺は全人類の胸部の味方だ。大きいのも小さいのもバッチコイ。
ていうか咲のやつ普通にかわいいんだからいつもああいう感じで笑ってればいいのにな。あいつはどうして態度をコロコロ変えてしまうんだろうか。
それと俺は普段と様子が違う咲を見てなぜか懐かしい感覚を覚えていた。俺の記憶なんてせいぜい4ヶ月分しかないのに。懐かしく思う出来事なんてまだ無いはずなんだけどな。もしかしたら記憶喪失以前に咲と似たようなやりとりをしてたりして。
...いや、そんなはずないか。
「なんか疲れたな...」
冬休みのほとんどを家に引きこもって過ごしていたからな。外を歩くのなんて久しぶりだったんだよ。それに加えて咲をおぶって帰ってきたんだ。疲れて当然だろうな。
「疲れたし昼寝でもするか...」
そう思って横になった瞬間、コタツの上に置いている携帯が振動した。
そういや咲が来たのも俺が寝ようとした時じゃなかったっけ? なんで俺が寝ようとすると色々な事が起きるんだよ...
自分の不運さに苛立ちながらスマホを乱暴に手に取る。すると通知画面には仁科唯から届いたメッセージが表示されていた。
『市村さんと田島は付き合ってるって認識でOK?』
OKじゃねーよ。
そういや仁科と神社で鉢合わせてたんだったな...
『そんなわけないだろ。次学校で会った時詳しく説明してやるから』
『だ、だよね! 田島があんなかわいい子と付き合えるわけないよね! それじゃ、また学校で!』
なんて失礼なやつだ。俺のスペックは咲と釣り合って...ないな、うん。すまん、仁科が正しかったわ。
『おう、じゃあまた学校でな』
よし、これで仁科の誤解問題は解決だ。やっと寝れる...
そう思って目を閉じようとした時だった。
ブブブ、ブブブ...
またバイブ音である。このスマホは俺に恨みでもあるのだろうか。いい加減寝かせてくれ。いくらアラームかけても平日の朝は俺を起こしてくれない癖にこういう時だけ働かなくてもいいんだぞ。
通知画面を見るとなんと岬さんからメッセージが来ていた。どんな内容なのだろうか。早速確認するとしよう。
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