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1年生編
作戦開始
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-side 田島亮-
本日は1月10日。3学期3日目である。まだまだ冬真っ最中で朝の登校は本当に寒くて苦痛だ。
しかし、今日感じている苦痛の原因は寒さだけではない。俺は今周囲の学生から注目されながら通学路を歩いているのだ。つまり、多くの人が俺へ向けている視線がもう一つの苦痛の原因である。
普通はただ登校しているだけの学生が注目を集めることなんてないんだよ。じゃあなぜ注目されているかというと...
「ダーリン、何か喋ってよー! ねぇー、ねぇーってばー!」
「俺の頰を指で突くのはやめて下さい...」
このハーフ美女がさっきから歩いている俺の右腕に絡みついてちょっかいを出してきているせいだ。おかげで目立ちに目立ちまくっている。
ではなぜこのような状況になったのか。理由は単純。朝家を出ると渋沢先輩が俺の家の前で待ち伏せしていたのだ。
そう、この女、なぜか俺の家の場所を知っていたのである。
渋沢先輩は俺が家から出た瞬間いきなり『マ~イダ~リ~ン!』と言いながら右腕に抱きついてきた。足の怪我のせいで走って逃げることもできないから腕を振って先輩を無理矢理引き剥がそうとしたのだが、俺の腕力が弱すぎて引き剥がせなかった。入院中に落ちた筋力がまだ戻ってないのがまさかこんなところで災いするとは思ってなかった。
そして仕方なくその状態のまま学校へと歩き始め、今に至るというわけである。
「先輩...そろそろ俺の右腕から離れてくれませんか...」
「あ、右腕が疲れたから今度は左腕に抱きつけってこと?」
「そういう意味じゃないです...」
「え? じゃあどういう意味?」
話が通じねぇ...
「俺から離れてほしいって意味です...その、胸とか当たっちゃってますし...俺男だからそういうのを意識せざるを得ないというか...」
朝からずっと心臓バクバクなんだよ。胸の感触やばいし、サラサラの金髪頭からシャンプーの良い匂いとかするんだよ。あんた絶対朝風呂入っただろ。童貞の俺には色々刺激が強すぎるんだよ。
「それって私の狙い通りだから別に問題なくない?胸押し付けてるのはダーリンに意識してもらうためにわざとやってることだし。私はそれを気にして恥ずかしがったりしないからオールオッケー!」
いや、俺が恥ずかしいからアウトなんだよ。
「もういいです...じゃあ抱きついたままでいいんでいくつか質問させてください...」
「ん? どんな質問?」
「昨日の今日でこの俺に対する態度の変わり方は一体何なんですか?」
昨日は説教した後いきなり抱きつかれて驚いたが、あの後すぐに予鈴が鳴って渋沢先輩はダッシュで部室を出て行ってしまったのだ。学年が違う俺たちの縁なんてそれきりだと思っていたのだが...
「もうっ、わかってるくせに意地悪なダーリン! 昨日ダーリンに惚れちゃったからに決まってるじゃない! きゃっ、恥ずかしい! 言っちゃったっ!」
全然恥ずかしがってるように見えないんですが...
「昨日は俺説教しただけだし、そもそも俺たち会ったばかりですよね? その気持ち勘違いじゃないですか?」
「え? なにそれ。勘違いなんかじゃないわよ。人を好きになるのに一緒に過ごした時間の長さなんて関係ないわ。一瞬で落ちる恋だってあるのよ。君を好きな気持ちに偽りなんて無い。絶対に」
「そ、そうですか...」
いきなり真面目なトーンでそんなこと面と向かって言うなよ。びっくりするだろ。それに反応に困るしめちゃくちゃ恥ずかしい。
「ふふ、ダーリン顔赤くなってる! かわいい!」
「うるせえ! 面と向かって好きとか言われたことないんだよ! あんた自分が何言ったか分かってんのか!?」
「あ、私好きとか言っちゃってた...?」
「へ? いや、まあ、言っちゃってましたね」
なぜだろう。渋沢先輩が急に顔を真っ赤にして大人しくなってしまった。
「え? 自分が言ったこと自分で覚えてないんですか?」
「う、うぅ...勢いに任せて私はそんなことを...恥ずかしい...」
「...え? こんなことしといて今さら何を恥ずかしがるんですか?」
「ああ、もうダーリンうるさい! もう学校見えてきたし私先に行く! ダーリンなんて置いて行ってやる!」
「え!? ちょっ!」
そして渋沢先輩は俺の腕から離れて全力疾走で学校の中へと入っていってしまった。
...嵐のような人だったな。
------------------------
-side 岬京香-
まだまだ寒さが残る一月末のある日の昼休み、私はいつも通り教室で自分の悩みについて一人で考えていた。
ちなみにその悩みとは好きな人と全然会話できていないということだ。この悩みはある出来事をきっかけにどんどん大きくなっていった。
私の悩みを膨らませた出来事、それは田島くんが二年生の渋沢アリス先輩と付き合っているという噂が校内で広がったことだった。なんでもここ2週間ほど毎日腕を組んで一緒に登校しているそうだ。
田島くんにメッセージで噂の真相を確認したところ、『あの人が毎日付きまとってくるだけだ!』という返事が来た。どうやら付き合ってはいないみたい。
でも渋沢先輩の方は多分田島くんのことが好きなんでしょうね。好きじゃなかったら毎日付きまとうことなんてきっとしないわよ。うわぁ、ライバルが増えたのかぁ...
今のところ市村さんは確実にライバルだと思う。田島くんはなぜか気づいてないみたいだけど中学の時から教室でずっと田島くんのこと見てるし。元日の件もあるし。
それによく喋ってる仁科さんもライバルの可能性があるのよね...そこにハーフ美人の渋沢先輩も加わるなんて...こんな美人揃いの中に私の入る隙なんてあるのかしら...
そういうわけで焦りと不安を覚えた私はどんどん悩みを膨らませていって今に至る。
もう3学期に入って3週目。1月も終わろうとしているというのに私は1度も田島くんと直接お話しできていない。メッセージのやりとりをなんとか続けるので精一杯だ。
-------------------------
『田島くーん! 今日の数学の授業むずかしかったよぉ(>_<)』
『なるほど。学年1位の岬さんが難しいと感じるなら安心だな』
『えぇー! なんで!?』
『俺その授業寝てたから。そんなに難しいなら起きててもどうせ理解できてなかったな。うん、安心した』
『ちゃんと授業聞こうよ笑笑』
------------------------
こんな風に、私たちのやりとりはいつも中身の無くてくだらない話。でもそれが楽しいの。それは私にとってはかけがえのない大切な時間なのよ。
でもそれだけじゃ満足できなくなってしまった。元日に恋心を自覚してからは田島くんの顔を見て直接話してみたいと思うようになった。心の距離だけじゃなくて物理的な距離も近づけたいと思い始めた。
いずれは学校で会話したいけど私の性格上、明日からすぐに学校で話すことなんて出来ない。この前家に呼んだ時みたいに二人で話せる状況を作らないと話せないと思う。
でもどうやったらそんな状況作れるんだろう...
この前は『助けてくれたお礼をしたい』という理由でウチに誘えたけど今は何も誘う理由がない...
理由なく田島くんを誘うことなんて私には出来ない。だって私の好意が悟られるかもしれないじゃない。私の好意に気づいたら彼は私への接し方を変えてしまうかもしれないじゃない。私は臆病だからそれがとても怖いのよ。
あ、いいことを思いついたわ! 私の知り合いに田島くんの身内がいるじゃない!
そして私はカバンから携帯を出して友恵ちゃんにメッセージを送ることにした。
『友恵ちゃん久しぶり! 急な話になるんだけど今度休みの日に一緒に出かけない? 田島くんも誘って3人で!』
ふふ、将を射んとすればまず馬を射よ。異性を攻略するにはまず身内から攻略するのが鉄則よね。
本日は1月10日。3学期3日目である。まだまだ冬真っ最中で朝の登校は本当に寒くて苦痛だ。
しかし、今日感じている苦痛の原因は寒さだけではない。俺は今周囲の学生から注目されながら通学路を歩いているのだ。つまり、多くの人が俺へ向けている視線がもう一つの苦痛の原因である。
普通はただ登校しているだけの学生が注目を集めることなんてないんだよ。じゃあなぜ注目されているかというと...
「ダーリン、何か喋ってよー! ねぇー、ねぇーってばー!」
「俺の頰を指で突くのはやめて下さい...」
このハーフ美女がさっきから歩いている俺の右腕に絡みついてちょっかいを出してきているせいだ。おかげで目立ちに目立ちまくっている。
ではなぜこのような状況になったのか。理由は単純。朝家を出ると渋沢先輩が俺の家の前で待ち伏せしていたのだ。
そう、この女、なぜか俺の家の場所を知っていたのである。
渋沢先輩は俺が家から出た瞬間いきなり『マ~イダ~リ~ン!』と言いながら右腕に抱きついてきた。足の怪我のせいで走って逃げることもできないから腕を振って先輩を無理矢理引き剥がそうとしたのだが、俺の腕力が弱すぎて引き剥がせなかった。入院中に落ちた筋力がまだ戻ってないのがまさかこんなところで災いするとは思ってなかった。
そして仕方なくその状態のまま学校へと歩き始め、今に至るというわけである。
「先輩...そろそろ俺の右腕から離れてくれませんか...」
「あ、右腕が疲れたから今度は左腕に抱きつけってこと?」
「そういう意味じゃないです...」
「え? じゃあどういう意味?」
話が通じねぇ...
「俺から離れてほしいって意味です...その、胸とか当たっちゃってますし...俺男だからそういうのを意識せざるを得ないというか...」
朝からずっと心臓バクバクなんだよ。胸の感触やばいし、サラサラの金髪頭からシャンプーの良い匂いとかするんだよ。あんた絶対朝風呂入っただろ。童貞の俺には色々刺激が強すぎるんだよ。
「それって私の狙い通りだから別に問題なくない?胸押し付けてるのはダーリンに意識してもらうためにわざとやってることだし。私はそれを気にして恥ずかしがったりしないからオールオッケー!」
いや、俺が恥ずかしいからアウトなんだよ。
「もういいです...じゃあ抱きついたままでいいんでいくつか質問させてください...」
「ん? どんな質問?」
「昨日の今日でこの俺に対する態度の変わり方は一体何なんですか?」
昨日は説教した後いきなり抱きつかれて驚いたが、あの後すぐに予鈴が鳴って渋沢先輩はダッシュで部室を出て行ってしまったのだ。学年が違う俺たちの縁なんてそれきりだと思っていたのだが...
「もうっ、わかってるくせに意地悪なダーリン! 昨日ダーリンに惚れちゃったからに決まってるじゃない! きゃっ、恥ずかしい! 言っちゃったっ!」
全然恥ずかしがってるように見えないんですが...
「昨日は俺説教しただけだし、そもそも俺たち会ったばかりですよね? その気持ち勘違いじゃないですか?」
「え? なにそれ。勘違いなんかじゃないわよ。人を好きになるのに一緒に過ごした時間の長さなんて関係ないわ。一瞬で落ちる恋だってあるのよ。君を好きな気持ちに偽りなんて無い。絶対に」
「そ、そうですか...」
いきなり真面目なトーンでそんなこと面と向かって言うなよ。びっくりするだろ。それに反応に困るしめちゃくちゃ恥ずかしい。
「ふふ、ダーリン顔赤くなってる! かわいい!」
「うるせえ! 面と向かって好きとか言われたことないんだよ! あんた自分が何言ったか分かってんのか!?」
「あ、私好きとか言っちゃってた...?」
「へ? いや、まあ、言っちゃってましたね」
なぜだろう。渋沢先輩が急に顔を真っ赤にして大人しくなってしまった。
「え? 自分が言ったこと自分で覚えてないんですか?」
「う、うぅ...勢いに任せて私はそんなことを...恥ずかしい...」
「...え? こんなことしといて今さら何を恥ずかしがるんですか?」
「ああ、もうダーリンうるさい! もう学校見えてきたし私先に行く! ダーリンなんて置いて行ってやる!」
「え!? ちょっ!」
そして渋沢先輩は俺の腕から離れて全力疾走で学校の中へと入っていってしまった。
...嵐のような人だったな。
------------------------
-side 岬京香-
まだまだ寒さが残る一月末のある日の昼休み、私はいつも通り教室で自分の悩みについて一人で考えていた。
ちなみにその悩みとは好きな人と全然会話できていないということだ。この悩みはある出来事をきっかけにどんどん大きくなっていった。
私の悩みを膨らませた出来事、それは田島くんが二年生の渋沢アリス先輩と付き合っているという噂が校内で広がったことだった。なんでもここ2週間ほど毎日腕を組んで一緒に登校しているそうだ。
田島くんにメッセージで噂の真相を確認したところ、『あの人が毎日付きまとってくるだけだ!』という返事が来た。どうやら付き合ってはいないみたい。
でも渋沢先輩の方は多分田島くんのことが好きなんでしょうね。好きじゃなかったら毎日付きまとうことなんてきっとしないわよ。うわぁ、ライバルが増えたのかぁ...
今のところ市村さんは確実にライバルだと思う。田島くんはなぜか気づいてないみたいだけど中学の時から教室でずっと田島くんのこと見てるし。元日の件もあるし。
それによく喋ってる仁科さんもライバルの可能性があるのよね...そこにハーフ美人の渋沢先輩も加わるなんて...こんな美人揃いの中に私の入る隙なんてあるのかしら...
そういうわけで焦りと不安を覚えた私はどんどん悩みを膨らませていって今に至る。
もう3学期に入って3週目。1月も終わろうとしているというのに私は1度も田島くんと直接お話しできていない。メッセージのやりとりをなんとか続けるので精一杯だ。
-------------------------
『田島くーん! 今日の数学の授業むずかしかったよぉ(>_<)』
『なるほど。学年1位の岬さんが難しいと感じるなら安心だな』
『えぇー! なんで!?』
『俺その授業寝てたから。そんなに難しいなら起きててもどうせ理解できてなかったな。うん、安心した』
『ちゃんと授業聞こうよ笑笑』
------------------------
こんな風に、私たちのやりとりはいつも中身の無くてくだらない話。でもそれが楽しいの。それは私にとってはかけがえのない大切な時間なのよ。
でもそれだけじゃ満足できなくなってしまった。元日に恋心を自覚してからは田島くんの顔を見て直接話してみたいと思うようになった。心の距離だけじゃなくて物理的な距離も近づけたいと思い始めた。
いずれは学校で会話したいけど私の性格上、明日からすぐに学校で話すことなんて出来ない。この前家に呼んだ時みたいに二人で話せる状況を作らないと話せないと思う。
でもどうやったらそんな状況作れるんだろう...
この前は『助けてくれたお礼をしたい』という理由でウチに誘えたけど今は何も誘う理由がない...
理由なく田島くんを誘うことなんて私には出来ない。だって私の好意が悟られるかもしれないじゃない。私の好意に気づいたら彼は私への接し方を変えてしまうかもしれないじゃない。私は臆病だからそれがとても怖いのよ。
あ、いいことを思いついたわ! 私の知り合いに田島くんの身内がいるじゃない!
そして私はカバンから携帯を出して友恵ちゃんにメッセージを送ることにした。
『友恵ちゃん久しぶり! 急な話になるんだけど今度休みの日に一緒に出かけない? 田島くんも誘って3人で!』
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