5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん

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出発

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「いやはや、壮観ですね。あの日のイベント会場を思い出しますよ!」

「責任者さん?あなたは行かないのですか?」

「最低条件が『眷属持ち』でしょ?私についてきてくれる子はいなかったですからね」

 おかしいな・・・全員にもれなく・・・ここの社員にも全員・・・

「・・・まさかなかったんですか?」

「え?」

 責任者産の胸ポケットがモゾモゾと振動し・・・ガラケーが落ちそうになるのを辛うじてキャッチした瞬間、ガラケーが動き出し、驚いた責任者さんは思わず投げてしまい

「ケイタイは投げるものじゃなーい!」

 そう叫びながら地面に滑りながらヒーロー着地を決めるガラケー

「・・・え?」

 フォンブ○イバーかよ・・・

「ボクのスマホはここにあるけど?」

 会社携帯か・・・ってことは?

 それが引き金となって事務所の窓が光り・・・無数のガラケーが飛んできて変形して着地し・・・って、フォンブレ軍団かよ!・・・まぁおいといて

「まさかの会社携帯が全員眷属になってたとはね・・・」

 驚きを通り越して感動すら・・・

「代表して行ってください!」

 そう送り出されて、二式に同乗して飛び立った・・・

「・・・君たちは、無限収納庫経由で自由に行けるんだよね?」

「「「「「ギクっ!」」」」」

 感動を崩してみた

 さて、ボクも向かうとしますかね・・・って、そういえばぼく眷属いないな・・・

「最低条件を満たしていないので、参加は不可能です」

 えぇぇぇぇぇ!?マジで!?

「仕方ない・・・自力で行くか」

『龍・神・変』

 亜光束ドライブユニットを背負ったドラゴニュートに変身したボクは、ついでとばかりにライトで巨大化し、咆哮一発飛び上がった

 たまたまこの様子を付近で朝釣りしていた親子が動画に収めており、その日のニュースで話題となっていた。勿論?ドローンさんがからなんだけどね?

「朝のニュースです。以前横浜での大規模イベント会場にて実寸のロボットが多数目撃されていますが、今日は・・・どうやら例の移民船に向けて飛び立った様子です。偶然その場に居合わせた朝釣りの親子からの映像提供です。どうぞご覧ください」

 そう言って切り替わった画面・・・咄嗟の動画撮影にしては?手振れもないし、ズーム先も的確だ・・・それに、音声にが感じられなかった

「・・・やりやがったな・・・」

 ヤラセ?とまでは言わないよ?でもさ・・・ちょ~っとわざとらしすぎだよね?
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