5 / 14
第五話
しおりを挟む
初心者修練所では頭上の吹き出しを眺めながらの運びとなり、操作?自体は頭の中で考えるだけでOKで・・・剣を振る。弓矢を射る。棍棒を・・・フライパンを・・・それとなくやってみればシステムアシスト?が発生するようで、最適化された動きをしてくれた。
「これなら・・・でも・・・」
動きはシステムアシストが・・・しかし・・・
「・・・剣も刀も・・・モーションが一緒だとなぁ・・・」
押し断つ剣・・・斬り裂く刀・・・当然モーションは全く違う・・・棍棒にしたって・・・基本打ち下ろしての打撃のみ・・・突いてもいいよね?でも、相手を攻撃する・・・という意志を持った瞬間・・・いつものモーションでしか攻撃ができなくなってしまう・・・これは酷い・・・
「まぁ?最も酷いのはこの会話システムだけどね・・・」
会話なのに耳から入らず・・・口から出さず・・・全て頭上の吹き出しで・・・
「・・・まぁ・・・なんとかこれでここも卒業だ・・・」
ある程度の世界常識を学び・・・職業適性はシーフと言う、所謂速度重視の戦闘職だが・・・生前でもよく選んでいた職業だ・・・この不慣れなシステムの中でも、慣れ親しんだ職なら少しは・・・そんな淡い期待を胸に・・・卒業となる最後の門をくぐった先には・・・
「さぁいらっしゃい!安いよ!」
「なんと○○遺跡から出土された魔法剣だよ!」
「こっちは最高級の籠手だ!装備制限はあるけどな!」
「ポーションどうですか~?」
「遺跡中層攻略メンバー募集してます!前衛後衛以外!主にヒーラー募集中です!」
「一緒にモフモフを探しに行きませんか!?」
「社会人ギルド設立しました!これから社会人でも今日まで社会人でも!誰でも!」
「打撃倶楽部です!斬る突くお断り!拳に愛を込めてみませんか!?」
門の先の・・・冒険の世界では・・・声が飛び交っていた・・・もちろん修練所で見かけた吹き出しのような感ん番を頭上に掲げて座ったりしているキャラクターも見受けられるが・・・
「あれ?こんな画面だっけ???」
生前の慣れ親しんだ画面は先ほどまでいた初心者修練所・・・今目の前に広がっているこの世界は???
それに声も聞こえるし・・・どういう?
「ん?そこの少年!もしかして初心者修練所から出てきたのかな?」
「はい。なんでわかったんですか??」
いやまぁ正解なんだけど
「そりゃまぁ、その見た目とキョロキョロしてればね。ここじゃあれだし・・・そこの飯屋にでも入らないか?」
「・・・ナンパ?」
「・・・いやいやいや、親切心から・・・だけど・・・心配なら・・・そうだな・・・香澄~?ちょっときてくれ」
声をかけてきた男性は後ろを振り返って誰かの名前を呼び
「どうしたの?マスター・・・って、またナンパ?」
「ちょ!またっていうなよ!誤解されるだろうが・・・まぁあれだ。こいつ初心者らしいから説明と相談をと思ってな?飯でも食いながら・・・お前も一緒なら変な勘ぐりは減るだろうと思ってな」
「奢り!?やったー!じゃぁ・・・喜楽亭のパフェ!にしよ!少年!こっちこっち!」
と、腕を掴まれ・・・触れるんだ・・・引っ張って行かれ・・・うしろでは先ほどの男性が何か叫んでるけど・・・
「ここよ!三日前にオープンしたばかりのお店でね?入ってみたかったんだ~!」
この香澄という女性・・・背はそれほど高くなく、すらっとしたモデル体型だ・・・髪の毛は青く、ポニーテールに纏めているのに、腰まで伸びている。美人というよりはカッコイイ・・・
「ハァハァハァハァ・・・お前な・・・普段からそのスピード出せよ」
やっと追いついてきた男性
「さぁ席も取ったし、注文注文!」
行動早っ!
「通常のパフェひとつと、特大ひとつ、あっちのクマにはコーヒーブラックで」
さっさと注文をしてウキウキ顔で・・・
「すみません・・・今更なんですけど、お二人はどう言った関係ですか?」
なんとなくわかるが
「ごめんごめん。私の名前は香澄。そっちのクマは私が所属しているギルド【香風の森】のギルドマスターで、困っている人がいたら放っておけない極度のお人好し。私も森でこのクマさんに拾われたんだ~。君の名前は?」
やっぱりギルド持ちか・・・名前を答えようとしてる間に『誰がクマだ』って・・・
「ボクの名前はショウって言います。それで、なんで初心者修練所から出てきたばかりってわかったんですか?」
そう言うと2人は顔を見合わせて
「まずそこから説明しようか。もう何年前になるか忘れたが、しょうね・・・ショウが最初に立っていた場所は、今はもう誰も使わなくなった初心者修練所の出口なんだ。それにその服装も、今となっては珍しい装備だしな。それで変な輩に連れて行かれる前にと思ってね」
「そうそう。初心者修練所なんてもう・・・第三世代位から・・・」
話がおかしい・・・が、パフェが来たのと、それを食べ始めたことで、合間合間に話を聞いていくと・・・
「これなら・・・でも・・・」
動きはシステムアシストが・・・しかし・・・
「・・・剣も刀も・・・モーションが一緒だとなぁ・・・」
押し断つ剣・・・斬り裂く刀・・・当然モーションは全く違う・・・棍棒にしたって・・・基本打ち下ろしての打撃のみ・・・突いてもいいよね?でも、相手を攻撃する・・・という意志を持った瞬間・・・いつものモーションでしか攻撃ができなくなってしまう・・・これは酷い・・・
「まぁ?最も酷いのはこの会話システムだけどね・・・」
会話なのに耳から入らず・・・口から出さず・・・全て頭上の吹き出しで・・・
「・・・まぁ・・・なんとかこれでここも卒業だ・・・」
ある程度の世界常識を学び・・・職業適性はシーフと言う、所謂速度重視の戦闘職だが・・・生前でもよく選んでいた職業だ・・・この不慣れなシステムの中でも、慣れ親しんだ職なら少しは・・・そんな淡い期待を胸に・・・卒業となる最後の門をくぐった先には・・・
「さぁいらっしゃい!安いよ!」
「なんと○○遺跡から出土された魔法剣だよ!」
「こっちは最高級の籠手だ!装備制限はあるけどな!」
「ポーションどうですか~?」
「遺跡中層攻略メンバー募集してます!前衛後衛以外!主にヒーラー募集中です!」
「一緒にモフモフを探しに行きませんか!?」
「社会人ギルド設立しました!これから社会人でも今日まで社会人でも!誰でも!」
「打撃倶楽部です!斬る突くお断り!拳に愛を込めてみませんか!?」
門の先の・・・冒険の世界では・・・声が飛び交っていた・・・もちろん修練所で見かけた吹き出しのような感ん番を頭上に掲げて座ったりしているキャラクターも見受けられるが・・・
「あれ?こんな画面だっけ???」
生前の慣れ親しんだ画面は先ほどまでいた初心者修練所・・・今目の前に広がっているこの世界は???
それに声も聞こえるし・・・どういう?
「ん?そこの少年!もしかして初心者修練所から出てきたのかな?」
「はい。なんでわかったんですか??」
いやまぁ正解なんだけど
「そりゃまぁ、その見た目とキョロキョロしてればね。ここじゃあれだし・・・そこの飯屋にでも入らないか?」
「・・・ナンパ?」
「・・・いやいやいや、親切心から・・・だけど・・・心配なら・・・そうだな・・・香澄~?ちょっときてくれ」
声をかけてきた男性は後ろを振り返って誰かの名前を呼び
「どうしたの?マスター・・・って、またナンパ?」
「ちょ!またっていうなよ!誤解されるだろうが・・・まぁあれだ。こいつ初心者らしいから説明と相談をと思ってな?飯でも食いながら・・・お前も一緒なら変な勘ぐりは減るだろうと思ってな」
「奢り!?やったー!じゃぁ・・・喜楽亭のパフェ!にしよ!少年!こっちこっち!」
と、腕を掴まれ・・・触れるんだ・・・引っ張って行かれ・・・うしろでは先ほどの男性が何か叫んでるけど・・・
「ここよ!三日前にオープンしたばかりのお店でね?入ってみたかったんだ~!」
この香澄という女性・・・背はそれほど高くなく、すらっとしたモデル体型だ・・・髪の毛は青く、ポニーテールに纏めているのに、腰まで伸びている。美人というよりはカッコイイ・・・
「ハァハァハァハァ・・・お前な・・・普段からそのスピード出せよ」
やっと追いついてきた男性
「さぁ席も取ったし、注文注文!」
行動早っ!
「通常のパフェひとつと、特大ひとつ、あっちのクマにはコーヒーブラックで」
さっさと注文をしてウキウキ顔で・・・
「すみません・・・今更なんですけど、お二人はどう言った関係ですか?」
なんとなくわかるが
「ごめんごめん。私の名前は香澄。そっちのクマは私が所属しているギルド【香風の森】のギルドマスターで、困っている人がいたら放っておけない極度のお人好し。私も森でこのクマさんに拾われたんだ~。君の名前は?」
やっぱりギルド持ちか・・・名前を答えようとしてる間に『誰がクマだ』って・・・
「ボクの名前はショウって言います。それで、なんで初心者修練所から出てきたばかりってわかったんですか?」
そう言うと2人は顔を見合わせて
「まずそこから説明しようか。もう何年前になるか忘れたが、しょうね・・・ショウが最初に立っていた場所は、今はもう誰も使わなくなった初心者修練所の出口なんだ。それにその服装も、今となっては珍しい装備だしな。それで変な輩に連れて行かれる前にと思ってね」
「そうそう。初心者修練所なんてもう・・・第三世代位から・・・」
話がおかしい・・・が、パフェが来たのと、それを食べ始めたことで、合間合間に話を聞いていくと・・・
4
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
社畜の異世界再出発
U65
ファンタジー
社畜、気づけば異世界の赤ちゃんでした――!?
ブラック企業に心身を削られ、人生リタイアした社畜が目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界。
前世では死ぬほど働いた。今度は、笑って生きたい。
けれどこの世界、穏やかに生きるには……ちょっと強くなる必要があるらしい。
家族と魔法と異世界ライフ!〜お父さん、転生したら無職だったよ〜
三瀬夕
ファンタジー
「俺は加藤陽介、36歳。普通のサラリーマンだ。日本のある町で、家族5人、慎ましく暮らしている。どこにでいる一般家庭…のはずだったんだけど……ある朝、玄関を開けたら、そこは異世界だった。一体、何が起きたんだ?転生?転移?てか、タイトル何これ?誰が考えたの?」
「えー、可愛いし、いいじゃん!ぴったりじゃない?私は楽しいし」
「あなたはね、魔導師だもん。異世界満喫できるじゃん。俺の職業が何か言える?」
「………無職」
「サブタイトルで傷、えぐらないでよ」
「だって、哀愁すごかったから。それに、私のことだけだと、寂しいし…」
「あれ?理沙が考えてくれたの?」
「そうだよ、一生懸命考えました」
「ありがとな……気持ちは嬉しいんだけど、タイトルで俺のキャリア終わっちゃってる気がするんだよな」
「陽介の分まで、私が頑張るね」
「いや、絶対、“職業”を手に入れてみせる」
突然、異世界に放り込まれた加藤家。
これから先、一体、何が待ち受けているのか。
無職になっちゃったお父さんとその家族が織りなす、異世界コメディー?
愛する妻、まだ幼い子どもたち…みんなの笑顔を守れるのは俺しかいない。
──家族は俺が、守る!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる