完結♡聖女の狙いは私の旦那様!?~褒賞に選ばれた美貌の王子は、溺愛執着モードにチェンジしたようです~

二階堂まや♡電書「騎士団長との~」発売中

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♡書斎でのお遊び

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「……っ、リシャルド様は……っ、聡明でいらっしゃると、思います」

「うんうん、それで?」

「夜会やお茶会では……どんなお相手でも、打ち解けていらっしゃって……尊敬しております……っ」

「そっか、だったら、ティアは俺といつも話してて、どう思ってる?」

「……私、は……っリシャルド様とお話ししていて、とても、楽しいです……っ」

「ティアにそう言われると、とっても嬉しいな」

「ひ、ぁ、……んんっ」

 蜜壷を掻き混ぜていた長い指が内壁を擦りはじめ、私は悲鳴を上げた。中で指を回すよりも擦る方が弱いことを、リシャルドはもう知っているのだ。

 書斎のソファに腰掛けたリシャルドは、膝に私を座らせ、指で秘所を意地悪く乱していた。

 ドロワーズは脱がされて、ソファの片隅に横たわっている。下着を取り払われた脚はM字に大きく開脚させられており、視線を下に落とすだけで羞恥のあまり死んでしまいそうになる。

 呼吸をするだけで、本来寝室でしか嗅がないはずの愛液の匂いが鼻を掠める。ここが読書する空間であることを忘れるほどに、書斎はいやらしい空間へと様変わりしていた。

「じゃあ、ティア。他には?」

「え、えっと……」

「もう無いかな? だったら、ここで終わりにしようか」

「っ、ちが、その……」

 リシャルドが私に求めたこと。それは、文字通りたくさん彼を褒めることであった。私が褒めるたびに、彼は身体的な快楽をくれる。そして私が言葉を切らしてしまったならば、この遊びは終わりとなるのだった。

「ふふ、こういうことには欲張りなんだね、ティア」

「ち、違うんです……」

「?」

「リシャルド様は、素敵な方……ですけど、私の頭が追いつかなくて……っ」

 そう。私がこの淫らな遊戯を続けようとするのは、身体的に満たされたいからではなかった。リシャルドには魅力が山のようにある。だから、それをできる限り彼に伝えたいからだ。

 しかし、私の貧弱な語彙力ではなかなか言葉にならない。彼の良いところが思い浮かばないのではない。表現する言葉が思いつかないのだ。

「っ、だから……っ」

「ん、分かった。なら、ゲーム続行だね」

「ひ、ああんっ」

 秘種をひと撫でされただけで、私は嬌声を上げた。最初は触れられても違和感が強かったものの、彼の指による‘‘練習’’により、近頃は快楽を強く感じるようになっていたのだった。

 蜜事の熱に浮かされるように、私は舌っ足らずになりながら言った。

「っ、リシャルド様は……っ、お顔も何もかもが、お美しくて……っ」

「うん、それで? ティアはこの顔は好き?」

「……っも、もちろん、ですっ」

「ふふ、そっか。なら安心した」

「ひ、あああっ!!」

 リシャルドの指で激しく責め立てられたことにより、私は絶頂へと追いやられたのだった。

「……っ、は、ぁ」

「ん、上手くイけたね。じゃあ、どうなってるか見てみよっか」

「ふ、え……?」

 私が腑抜けた返事をすると、リシャルドはポケットから小さな鏡を取り出した。そしてそれで、私の秘所を映したのだった。

 鏡一面に見えるのは、秘蜜で濡れた陰唇とひくついた後孔。破廉恥極まりない光景に、私は言葉を失ってしまったのである。

「ティアのここ、こんなにトロトロになってる」

「っ、や、だ……っ」

「こら、ちゃんと見て?」

「……っ」

 一度は顔を背けたものの、リシャルドに言われて再び鏡面に目を向ける。すると彼は、秘唇の上側の肉を指で押し上げたのだった。

 すると現れたのは……存在を強く主張している、丸い皮膚の塊ーーークリトリスであった。

 入浴の際、当然ながら下腹部も洗う。しかし、こうして目にするのは、人生で初めてのことであった。

「分かる? 男のアレと同じで、ここも興奮するとこうして、勃って硬くなるんだよ」

「っ、そんな……は、恥ずかしい……」

「どうして? とっても可愛いよ、ティア。さっき言ってくれたように、俺からすれば君は何もかもが、魅力的だよ」

 耳元で囁かれた甘い言葉に、秘所がまた切なく疼いた。

「もっと、欲しいかな?」

「っ、リシャルド様……もう、嫌です……」

「ん、恥ずかしい? 夜にはもっと、一緒に恥ずかしいことをしてるはずなのにな」

「っ、私、リシャルド様の、お顔が見たい……です、だから、寂しくて……」

 私がぽつりと呟くと、リシャルドは考え込むように黙り込んだのだった。

「ティアにそう言われたら、仕方がないな」

「ひ、あっ」

 鏡をソファに放ってから、リシャルドは私の向きを変えた。すると私は、彼に横抱きされる体勢に切り替わったのだった。

「これでどうかな、お姫様」

 そう言ってリシャルドは、妖しくも艶やかな笑みを浮かべたのだった。

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+この続きは17:32更新予定。お楽しみに♡
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