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第3話 入学試験
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ついに十四歳となった俺はいよいよ学園の入学試験に挑むこととなった。
科目は筆記と実技のふたつ。
筆記に関しては父上の雇った家庭教師が予想問題を作ってくれたおかげでなんとかパスできそうだが、問題は実技の方だ。
一応、こちらも専門の家庭教師にみっちり鍛えてもらっており、お墨付きはもらっているのだが……正直言って、対戦相手の技量に左右されるので絶対に大丈夫とは言い切れないんだよな。
期待と不安が入り混じる中、試験会場である王立学園の屋外演習場へと向かった。
集まったのは二十人。
ここでは純粋に戦闘力の高さを試験するらしく、一対一で戦って最終的に勝った者が合格となる。
勝敗の分け方だが、さすがに試験だけあって実際に殺し合いをしようというわけじゃない。
事前に学園所属の魔法科教師が鉄壁の防御魔法をかけておく。
一定のダメージ量に達するとそれが破壊されるので、そうなった場合に敗北が決定。
最後まで防御魔法を維持できた者が勝者として合格扱いとなるのだ。
今回の試験だが、事前に受験生の情報は集めてある。
要注意しなくてはいけないのはひと際大きな体格をした男子。
名前はアドンと言い、俺と同い年ながら恵まれた体格とパワーでストリートのケンカでは負け知らず。
とある豪農のバウンサーを務めており、お世辞にも賢いとは言えない学力で一次試験を突破できたのは雇い主が圧力をかけたのではともっぱらの噂だ。
「情報通りの凄い体格だ。ああいうバウンサーが近くにいてくれたら頼もしいな」
俺が学園への入学を希望するのは貴族とのコネクション作りというのが最大の理由ではあるのだが、もうひとつ重要な目的がある。
それは――頼りになる仲間を集めること。
商会の運営は俺ひとりではできない。
信頼できる仲間がいる。
だが、それも普通の仲間とは違う。
悪の道を突き進む俺のために手を汚してくれるような、それこそ駒となり得る者が何人か必要だ。
あとはそれが可愛い女の子であれば文句なし。
俺は学園に入学する平民たちの中からそういった人材を探そうと考えていた。
平民という立場で学園に入れたというなら、それだけ才能豊かというわけだし
そういったわけで、あいにくと可愛い女の子ではないがアドンも勧誘候補には一応入ってくる――が、彼はすでに雇われている身。余計なトラブルは起こしたくないので、ここは素直にあきらめておこう。
せめて合格をかけて彼とは戦いたくないものだ。
……何せ、まだ俺は【アレ】を手に入れていない。
【アレ】が手に入ればこの場にいる者たち全員を敵に回しても問題なく勝利できるのだが、それが叶わない今はとにかく対戦相手を決めるクジに祈りを込めるしかなかった。
その結果、初戦から俺の出番となり、石造りのステージで顔を合わせた対戦相手は――
「お、女の子……?」
俺よりも年齢は少し上と思われるオレンジ色をしたショートカットヘアの可愛い女子だった。
恐らく編入狙いか?
或いは大人っぽく見えるだけで同級生という可能性もあるが。
とにかく、挨拶だけはしておこう。
「レーク・ギャラードだ。よろしく」
「…………」
試合前の挨拶として握手を求めたが――ガン無視された。
顔は可愛いが愛想は悪いようだ。
準備が整うと、審判役の教師から簡単なルール説明を受ける。
その際に彼女の名前がルチーナ・ティモンズであると分かった。
……ティモンズ?
どっかで聞いたことある名前だな。
そんな考えが脳裏をよぎった瞬間に試合が始まる。
「うおっ!?」
ルチーナは怒涛の猛攻を見せた。
試験ということもあって使用するのは木で作られた模造剣なのだが、それでもまるで本当にぶった切られるんじゃないかってくらい気迫溢れる攻撃が続く。
しかもあの剣……もしかして手製の物か?
審判が許可すれば愛用の武器を持ち込めるので、俺も普段から鍛錬で使用している慣れた物で挑んでいるのだが、彼女の場合はどうも手作りの剣らしい。
あまり見かけない形状だし、素材も変わっている。
商人として武器を扱うことも多いから、その辺の事情には詳しかった。
ともかく、パワーとスピードを兼ね備えているルチーナの戦いぶりには周囲からも驚きの声があがり、中には「俺の対戦相手じゃなくてよかった」と安堵する者までいる。
完全にダークホースだな。
――けど、こっちだって負けるわけにはいかない。
生まれ変わって、前世とはまったく違った華やかな悪の道を進む。
その目的を達成するためにはこんなところで立ち止まるわけにはいかないのだ。
「はあっ!」
「ぐっ!?」
隙をついてカウンターを決めると、彼女の体は大きくよれる。
「おお! あいつも負けてないじゃないか!」
「レーク・ギャラード……前評判通りのようだな」
見学していた教師たちの反応も上々だ。
初戦から激しい攻防が繰り返されることおよそ十五分。
ついに決着の時が訪れる。
「でやぁ!」
「っ!?」
ルチーナの足払いを見切って回避した後、すぐさま脇腹へ一撃を食らわせる。
防御魔法の効果で衝撃はあってもダメージはない――が、ヒットした直後にパリンというガラスが割れたような音が響き渡る。
それを聞いた審判が高々と右手をあげた。
「そこまで! 勝者――レーク・ギャラード!」
そう宣言したと同時に歓声が湧きあがった。
「勝ったのか……」
自分の勝ちを認識した瞬間、思わず笑みがこぼれた。
晴れて合格となり、俺の野望は達成に向けてまた大きく一歩前進だ。
喜びもあったが、同じくらい嬉しかったのがルチーナという素晴らしい存在を発見できたことだ。
ぜひとも彼女には俺の護衛役となってもらいたい。
あれだけの武器を自分で作れるなら、きっといい鍛冶職人になれるはずだ。
――鍛冶職人?
「鍛冶職人……ティモンズ……まさか!?」
俺は慌ててルチーナを探すも、すでに試験会場から姿を消していた。
けど、俺のこの予想が正しければ、きっとすぐに見つかるはずだ。
必ず探し出して必ず商会の一員に加える。
彼女ほど俺が求める人材に合致する者はそうそういないからな。
科目は筆記と実技のふたつ。
筆記に関しては父上の雇った家庭教師が予想問題を作ってくれたおかげでなんとかパスできそうだが、問題は実技の方だ。
一応、こちらも専門の家庭教師にみっちり鍛えてもらっており、お墨付きはもらっているのだが……正直言って、対戦相手の技量に左右されるので絶対に大丈夫とは言い切れないんだよな。
期待と不安が入り混じる中、試験会場である王立学園の屋外演習場へと向かった。
集まったのは二十人。
ここでは純粋に戦闘力の高さを試験するらしく、一対一で戦って最終的に勝った者が合格となる。
勝敗の分け方だが、さすがに試験だけあって実際に殺し合いをしようというわけじゃない。
事前に学園所属の魔法科教師が鉄壁の防御魔法をかけておく。
一定のダメージ量に達するとそれが破壊されるので、そうなった場合に敗北が決定。
最後まで防御魔法を維持できた者が勝者として合格扱いとなるのだ。
今回の試験だが、事前に受験生の情報は集めてある。
要注意しなくてはいけないのはひと際大きな体格をした男子。
名前はアドンと言い、俺と同い年ながら恵まれた体格とパワーでストリートのケンカでは負け知らず。
とある豪農のバウンサーを務めており、お世辞にも賢いとは言えない学力で一次試験を突破できたのは雇い主が圧力をかけたのではともっぱらの噂だ。
「情報通りの凄い体格だ。ああいうバウンサーが近くにいてくれたら頼もしいな」
俺が学園への入学を希望するのは貴族とのコネクション作りというのが最大の理由ではあるのだが、もうひとつ重要な目的がある。
それは――頼りになる仲間を集めること。
商会の運営は俺ひとりではできない。
信頼できる仲間がいる。
だが、それも普通の仲間とは違う。
悪の道を突き進む俺のために手を汚してくれるような、それこそ駒となり得る者が何人か必要だ。
あとはそれが可愛い女の子であれば文句なし。
俺は学園に入学する平民たちの中からそういった人材を探そうと考えていた。
平民という立場で学園に入れたというなら、それだけ才能豊かというわけだし
そういったわけで、あいにくと可愛い女の子ではないがアドンも勧誘候補には一応入ってくる――が、彼はすでに雇われている身。余計なトラブルは起こしたくないので、ここは素直にあきらめておこう。
せめて合格をかけて彼とは戦いたくないものだ。
……何せ、まだ俺は【アレ】を手に入れていない。
【アレ】が手に入ればこの場にいる者たち全員を敵に回しても問題なく勝利できるのだが、それが叶わない今はとにかく対戦相手を決めるクジに祈りを込めるしかなかった。
その結果、初戦から俺の出番となり、石造りのステージで顔を合わせた対戦相手は――
「お、女の子……?」
俺よりも年齢は少し上と思われるオレンジ色をしたショートカットヘアの可愛い女子だった。
恐らく編入狙いか?
或いは大人っぽく見えるだけで同級生という可能性もあるが。
とにかく、挨拶だけはしておこう。
「レーク・ギャラードだ。よろしく」
「…………」
試合前の挨拶として握手を求めたが――ガン無視された。
顔は可愛いが愛想は悪いようだ。
準備が整うと、審判役の教師から簡単なルール説明を受ける。
その際に彼女の名前がルチーナ・ティモンズであると分かった。
……ティモンズ?
どっかで聞いたことある名前だな。
そんな考えが脳裏をよぎった瞬間に試合が始まる。
「うおっ!?」
ルチーナは怒涛の猛攻を見せた。
試験ということもあって使用するのは木で作られた模造剣なのだが、それでもまるで本当にぶった切られるんじゃないかってくらい気迫溢れる攻撃が続く。
しかもあの剣……もしかして手製の物か?
審判が許可すれば愛用の武器を持ち込めるので、俺も普段から鍛錬で使用している慣れた物で挑んでいるのだが、彼女の場合はどうも手作りの剣らしい。
あまり見かけない形状だし、素材も変わっている。
商人として武器を扱うことも多いから、その辺の事情には詳しかった。
ともかく、パワーとスピードを兼ね備えているルチーナの戦いぶりには周囲からも驚きの声があがり、中には「俺の対戦相手じゃなくてよかった」と安堵する者までいる。
完全にダークホースだな。
――けど、こっちだって負けるわけにはいかない。
生まれ変わって、前世とはまったく違った華やかな悪の道を進む。
その目的を達成するためにはこんなところで立ち止まるわけにはいかないのだ。
「はあっ!」
「ぐっ!?」
隙をついてカウンターを決めると、彼女の体は大きくよれる。
「おお! あいつも負けてないじゃないか!」
「レーク・ギャラード……前評判通りのようだな」
見学していた教師たちの反応も上々だ。
初戦から激しい攻防が繰り返されることおよそ十五分。
ついに決着の時が訪れる。
「でやぁ!」
「っ!?」
ルチーナの足払いを見切って回避した後、すぐさま脇腹へ一撃を食らわせる。
防御魔法の効果で衝撃はあってもダメージはない――が、ヒットした直後にパリンというガラスが割れたような音が響き渡る。
それを聞いた審判が高々と右手をあげた。
「そこまで! 勝者――レーク・ギャラード!」
そう宣言したと同時に歓声が湧きあがった。
「勝ったのか……」
自分の勝ちを認識した瞬間、思わず笑みがこぼれた。
晴れて合格となり、俺の野望は達成に向けてまた大きく一歩前進だ。
喜びもあったが、同じくらい嬉しかったのがルチーナという素晴らしい存在を発見できたことだ。
ぜひとも彼女には俺の護衛役となってもらいたい。
あれだけの武器を自分で作れるなら、きっといい鍛冶職人になれるはずだ。
――鍛冶職人?
「鍛冶職人……ティモンズ……まさか!?」
俺は慌ててルチーナを探すも、すでに試験会場から姿を消していた。
けど、俺のこの予想が正しければ、きっとすぐに見つかるはずだ。
必ず探し出して必ず商会の一員に加える。
彼女ほど俺が求める人材に合致する者はそうそういないからな。
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