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第15話 御三家登場
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コニーを舞踏会に誘えたのはよかったが、ここで新たな問題が浮上する。
それは彼女が着ていくドレスであった。
貴族の御令嬢ならば何着も持っているのだろうが、彼女の場合はそうもいかない――が、すでにそれは想定内。何せ入学前にはコニーに関する情報を集め終えていたからな。
――ただ、ここで俺の想定を超える誤算が生じる。
彼女のスタイルが事前調査よりもかなり成長(主に胸)しており、用意していたドレスのサイズが合わなくなっていたのだ。
学園の試着室でルチーナに手伝ってもらいながら着用を試みたが、どれも失敗に終わる。
最初は「まだ成長途中なのか……」という驚愕と歓喜が入り混じった感情となった。
しかし、すぐにそれどころじゃないと冷静になる。
ドレスがなければ舞踏会へ参加できない。
多くの御令嬢や御子息に俺たちギャラード商会の存在を知ってもらえるいい機会だというのに、むざむざそれを手放すなどできん。
だが、今から父上に連絡したところでとても間に合わない。
「ごめんなさい、レーク様……学園に入る一年くらい前から成長が止まらなくて……下着もすぐに変えなくちゃいけないから、最近は無理やり押し込んでいる状況で……」
半泣きになりながら赤裸々に自身の成長過程を語るコニー。
こればかりは仕方がない。
むしろ巨乳派の俺としては喜ばしい事態だ。
……だが、本当に困ったぞ。
このままでは舞踏会を辞退しなくてはいけなくなる。
まさかこんな落とし穴があるとは!
「あら、何か困りごとかしら?」
苦悩する俺に声をかけてきたひとりの女生徒。
たくさんのメイドを引き連れて試着室へとやってきたのは意外な人物であった。
「っ! これはこれはトリシア様」
彼女の顔を見た瞬間、思わず緊張してしまった。
現れたのは俺やコニーより二学年上の先輩で名前はトリシア・ハートランド――この国で強大な権力を持つ通称御三家の一角を担うハートランド家の御令嬢だった。
おまけに彼女はこの学園の生徒会長も務めている。
さらに凄いのは、生徒会に所属しているのが彼女ひとりという事実だ。
なんでも、誰かに頼るよりすべてを思うがままにやりたいという理由で他者の生徒会入りを拒んでいるらしい。
学園はそんな彼女の意向を尊重しているという。
教育機関としてその姿勢はどうなんだって気もするが、それがまかり通ってしまうのがこの世界なのだ。
前世なら確実にSNSで大炎上している案件だな。
トレンドはズバリ《ワンオペ生徒会長》だろうか。
しかし、その根性は見事だ。
彼女にも俺の駒となれる資質がある。
御三家の一角となれば、口説くのはそう容易くないだろう。
だが、苦労してでも手に入れる価値はありそうだな。
まあ、そういったわけで、トリシア・ハートランドは学園内においてもっとも逆らってはいけないし、機嫌を損ねてはならない人物なのだ。
大体、本来ならひとりしか許されないはずの世話役をあんなにたくさん引き連れている時点で規格外の存在っていうのが分かるな。
周りのメイドたちがドレスを持っていることから、彼女も試着に来たようだ。
舞踏会は一年生の歓迎会という意味合いもあるので、基本的に他の学年の生徒は参加しないのだが、恐らく生徒会長として挨拶くらいはするのだろう。
それにしても……噂に違わぬ美しさだ。
右目の下にある泣きぼくろがまた妖艶さを醸しだしている。
あれで頭もよく、剣術や魔法の腕は超一流、何より家柄が凄いという。
天は二物を与えずって言葉があるけど、彼女を見ていたらそれが嘘っぱちだって思えてしまうな。
生徒たちの間では「女神の生まれ変わり」なんて言われているけど、冗談に聞こえなくなってくる。
長い青髪を後ろでまとめているトリシア会長は俺たちの様子をひと目見て状況を把握したらしい。
「ドレスのサイズが合わなかったのかしら?」
「よ、よくお分かりに――」
「それで、代わりの物がないと?」
「え、えぇ」
俺の話をぶった切って話を進めるトリシア会長。
噂には聞いていたが……本当に圧の強い方だ。
御三家の中でもっとも扱いづらいとされているのも理解できる。
そんなトリシアお嬢様だが、こちらが困っている理由を知ると意外な行動に出た。
「よろしければ、わたくしのドレスを一着貸しますわよ?」
「「「えっ!?」」」
まさかの提案だった。
「わたくしが学園に持ち込んでいるドレスは二百着以上。そして明日着ていくドレスはすでに決めていますの。ですから、それ以外の物でしたらお好きに着ていただいて構いませんわ」
「し、しかし、俺たちは――」
「身分の差を気にされているの?」
またしても言葉を遮られてしまう。
ただ、言いたいことは合っているので訂正はせず、そのまま続けてもらおう。
「明日の舞踏会は他の行事と異なり、学園生活で一度しか経験のできないもの……それをつまらない理由で逃し、後悔し続けるというのは生徒会長としても心苦しいですから」
優等生の回答だな。
ただ、あれが本心であるかどうかは定かじゃない。
何せ、相手はひと癖もふた癖もある御三家の一角。
同時に、俺が学園生活中になんとか弱みを握って縛りつけておきたい存在でもある。
それを考慮すると、せっかくの厚意を無下にするというのは避けたい。
向こうからノコノコと近づいてきてくれたんだ。
この機を逃す手はない。
「コニー、トリシア会長の御厚意に甘えさせてもらおう」
「わ、分かりました」
緊張で表情を強張らせながらも、コニーはドレスを選択。
それを持ってルチーナとともに試着室へと入っていった。
残された俺とトリシア会長。
そしてたくさんのメイドさんたち。
……これ完全にアウェーだな。
重苦しい空気を振り払おうと話かけようとしたら向こうが先手を取ってきた。
「先日のクレイグ先生との一件はわたくしの耳にも届いております。見事な立ち回りだったそうですわね」
「あれは運がよかっただけですよ」
「御謙遜を。――ただ、わたくしひとつ気になっている点がありますの」
トリシア会長の目つきが一瞬で変わる。
「クレイグ先生は学園で魔法の研究をなさっていました。今回の事件が公になれば御自身の立場は相当悪くなると理解されているでしょうから、どんな手段を使ってでもあなたたちを捕らえようと――いえ、もしかしたら亡き者にしようと攻撃魔法を使った可能性は高い」
ジリジリと迫ってくるトリシア会長。
やがて吐息が聞こえるくらいの距離まで迫ると、核心を突くひと言を放つ。
「魔法に対抗する手段を何ひとつ持っていないはずのあなたが、どうやってクレイグ先生を退けたんですの?」
トリシア会長の関心はそこにあるようだ。
俺がクレイグの魔法を防げた理由――それは魔銃のおかげだ。
しかし、俺はまだ魔銃の存在を公表するつもりはない。
あれは俺の商会で売りだす看板商品となり得るものだ。
うっかり世に出して他の商会に類似品を作られるのだけは避けたかった。
この時代には特許とか著作権なんて言葉はなさそうだしな。
「やった者勝ち」がまかり通る可能性は前世より高い。
だからこそ、量産体制が整うまではこの前のようないざという時以外の使用は控えたい。
本当は今すぐにでも見せびらかしたいところだが、ここはグッと我慢だ。
披露する機会はこの先いくらでもあるだろうし、焦って利益を失うわけにはいかない。
ただでさえ、裏闘技場とベッカード家への脅しという二枚の儲けカードを失っているのだ。
もっと慎重にならなくては。
――なので、ここはどうあっても誤魔化さなくては。
「あの時は無我夢中だったのでよく覚えていないんですよ。たぶん、彼が魔法を使うより先に俺が飛びかかって取り押さえたのでしょう。運がよかったんです」
クレイグはすでに追放処分となっており、足取りを掴むことは難しいだろう。
ヤツからの証言が得られないのは俺にとって好都合だった。
「そうですか……あなたとは一度ゆっくりお茶でも飲みながらお話をしたいですわね」
「ハートランド家の御令嬢からお茶会に招待されるなど、平民である私にとっては身に余る光栄ですな。ぜひご一緒させていただきたい」
ちょうどその時、試着室からドレスを身につけたコニーが出てくる。
俺は彼女をありったけの言葉でベタ褒めすると、「こちらをお借りします」とだけ告げて試着室を足早に出ていった。
トリシア・ハートランド――俺たちに近づいたヤツの狙いは一体何なんだ?
それは彼女が着ていくドレスであった。
貴族の御令嬢ならば何着も持っているのだろうが、彼女の場合はそうもいかない――が、すでにそれは想定内。何せ入学前にはコニーに関する情報を集め終えていたからな。
――ただ、ここで俺の想定を超える誤算が生じる。
彼女のスタイルが事前調査よりもかなり成長(主に胸)しており、用意していたドレスのサイズが合わなくなっていたのだ。
学園の試着室でルチーナに手伝ってもらいながら着用を試みたが、どれも失敗に終わる。
最初は「まだ成長途中なのか……」という驚愕と歓喜が入り混じった感情となった。
しかし、すぐにそれどころじゃないと冷静になる。
ドレスがなければ舞踏会へ参加できない。
多くの御令嬢や御子息に俺たちギャラード商会の存在を知ってもらえるいい機会だというのに、むざむざそれを手放すなどできん。
だが、今から父上に連絡したところでとても間に合わない。
「ごめんなさい、レーク様……学園に入る一年くらい前から成長が止まらなくて……下着もすぐに変えなくちゃいけないから、最近は無理やり押し込んでいる状況で……」
半泣きになりながら赤裸々に自身の成長過程を語るコニー。
こればかりは仕方がない。
むしろ巨乳派の俺としては喜ばしい事態だ。
……だが、本当に困ったぞ。
このままでは舞踏会を辞退しなくてはいけなくなる。
まさかこんな落とし穴があるとは!
「あら、何か困りごとかしら?」
苦悩する俺に声をかけてきたひとりの女生徒。
たくさんのメイドを引き連れて試着室へとやってきたのは意外な人物であった。
「っ! これはこれはトリシア様」
彼女の顔を見た瞬間、思わず緊張してしまった。
現れたのは俺やコニーより二学年上の先輩で名前はトリシア・ハートランド――この国で強大な権力を持つ通称御三家の一角を担うハートランド家の御令嬢だった。
おまけに彼女はこの学園の生徒会長も務めている。
さらに凄いのは、生徒会に所属しているのが彼女ひとりという事実だ。
なんでも、誰かに頼るよりすべてを思うがままにやりたいという理由で他者の生徒会入りを拒んでいるらしい。
学園はそんな彼女の意向を尊重しているという。
教育機関としてその姿勢はどうなんだって気もするが、それがまかり通ってしまうのがこの世界なのだ。
前世なら確実にSNSで大炎上している案件だな。
トレンドはズバリ《ワンオペ生徒会長》だろうか。
しかし、その根性は見事だ。
彼女にも俺の駒となれる資質がある。
御三家の一角となれば、口説くのはそう容易くないだろう。
だが、苦労してでも手に入れる価値はありそうだな。
まあ、そういったわけで、トリシア・ハートランドは学園内においてもっとも逆らってはいけないし、機嫌を損ねてはならない人物なのだ。
大体、本来ならひとりしか許されないはずの世話役をあんなにたくさん引き連れている時点で規格外の存在っていうのが分かるな。
周りのメイドたちがドレスを持っていることから、彼女も試着に来たようだ。
舞踏会は一年生の歓迎会という意味合いもあるので、基本的に他の学年の生徒は参加しないのだが、恐らく生徒会長として挨拶くらいはするのだろう。
それにしても……噂に違わぬ美しさだ。
右目の下にある泣きぼくろがまた妖艶さを醸しだしている。
あれで頭もよく、剣術や魔法の腕は超一流、何より家柄が凄いという。
天は二物を与えずって言葉があるけど、彼女を見ていたらそれが嘘っぱちだって思えてしまうな。
生徒たちの間では「女神の生まれ変わり」なんて言われているけど、冗談に聞こえなくなってくる。
長い青髪を後ろでまとめているトリシア会長は俺たちの様子をひと目見て状況を把握したらしい。
「ドレスのサイズが合わなかったのかしら?」
「よ、よくお分かりに――」
「それで、代わりの物がないと?」
「え、えぇ」
俺の話をぶった切って話を進めるトリシア会長。
噂には聞いていたが……本当に圧の強い方だ。
御三家の中でもっとも扱いづらいとされているのも理解できる。
そんなトリシアお嬢様だが、こちらが困っている理由を知ると意外な行動に出た。
「よろしければ、わたくしのドレスを一着貸しますわよ?」
「「「えっ!?」」」
まさかの提案だった。
「わたくしが学園に持ち込んでいるドレスは二百着以上。そして明日着ていくドレスはすでに決めていますの。ですから、それ以外の物でしたらお好きに着ていただいて構いませんわ」
「し、しかし、俺たちは――」
「身分の差を気にされているの?」
またしても言葉を遮られてしまう。
ただ、言いたいことは合っているので訂正はせず、そのまま続けてもらおう。
「明日の舞踏会は他の行事と異なり、学園生活で一度しか経験のできないもの……それをつまらない理由で逃し、後悔し続けるというのは生徒会長としても心苦しいですから」
優等生の回答だな。
ただ、あれが本心であるかどうかは定かじゃない。
何せ、相手はひと癖もふた癖もある御三家の一角。
同時に、俺が学園生活中になんとか弱みを握って縛りつけておきたい存在でもある。
それを考慮すると、せっかくの厚意を無下にするというのは避けたい。
向こうからノコノコと近づいてきてくれたんだ。
この機を逃す手はない。
「コニー、トリシア会長の御厚意に甘えさせてもらおう」
「わ、分かりました」
緊張で表情を強張らせながらも、コニーはドレスを選択。
それを持ってルチーナとともに試着室へと入っていった。
残された俺とトリシア会長。
そしてたくさんのメイドさんたち。
……これ完全にアウェーだな。
重苦しい空気を振り払おうと話かけようとしたら向こうが先手を取ってきた。
「先日のクレイグ先生との一件はわたくしの耳にも届いております。見事な立ち回りだったそうですわね」
「あれは運がよかっただけですよ」
「御謙遜を。――ただ、わたくしひとつ気になっている点がありますの」
トリシア会長の目つきが一瞬で変わる。
「クレイグ先生は学園で魔法の研究をなさっていました。今回の事件が公になれば御自身の立場は相当悪くなると理解されているでしょうから、どんな手段を使ってでもあなたたちを捕らえようと――いえ、もしかしたら亡き者にしようと攻撃魔法を使った可能性は高い」
ジリジリと迫ってくるトリシア会長。
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「魔法に対抗する手段を何ひとつ持っていないはずのあなたが、どうやってクレイグ先生を退けたんですの?」
トリシア会長の関心はそこにあるようだ。
俺がクレイグの魔法を防げた理由――それは魔銃のおかげだ。
しかし、俺はまだ魔銃の存在を公表するつもりはない。
あれは俺の商会で売りだす看板商品となり得るものだ。
うっかり世に出して他の商会に類似品を作られるのだけは避けたかった。
この時代には特許とか著作権なんて言葉はなさそうだしな。
「やった者勝ち」がまかり通る可能性は前世より高い。
だからこそ、量産体制が整うまではこの前のようないざという時以外の使用は控えたい。
本当は今すぐにでも見せびらかしたいところだが、ここはグッと我慢だ。
披露する機会はこの先いくらでもあるだろうし、焦って利益を失うわけにはいかない。
ただでさえ、裏闘技場とベッカード家への脅しという二枚の儲けカードを失っているのだ。
もっと慎重にならなくては。
――なので、ここはどうあっても誤魔化さなくては。
「あの時は無我夢中だったのでよく覚えていないんですよ。たぶん、彼が魔法を使うより先に俺が飛びかかって取り押さえたのでしょう。運がよかったんです」
クレイグはすでに追放処分となっており、足取りを掴むことは難しいだろう。
ヤツからの証言が得られないのは俺にとって好都合だった。
「そうですか……あなたとは一度ゆっくりお茶でも飲みながらお話をしたいですわね」
「ハートランド家の御令嬢からお茶会に招待されるなど、平民である私にとっては身に余る光栄ですな。ぜひご一緒させていただきたい」
ちょうどその時、試着室からドレスを身につけたコニーが出てくる。
俺は彼女をありったけの言葉でベタ褒めすると、「こちらをお借りします」とだけ告げて試着室を足早に出ていった。
トリシア・ハートランド――俺たちに近づいたヤツの狙いは一体何なんだ?
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