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第二章 寮祭
騎馬戦本番
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リレーを観戦し終えて、騎馬戦の集合場所に向かっていると、途中でセレスとベアトリスに出くわした。二人とも応援合戦を終え、緊張が解けているようだ。
「さっきのリレー、すごかったね!」
セレスが朗らかに笑い、ベアトリスも頷いている。
「デューク王子は、本当に素晴らしい脚をしていらっしゃるわ」
脚だけじゃない。
僕は、さっきの姿を思い出しかけて、情景を追いやろうと頭を振った。
「ねえ、クリス。それより何か言うことない?」
そう訊かれて、目配せをされてすぐに気付く。
要するに、ベアトリスについて何か言えということなんだろう。
僕は、応援合戦の時のことを頭に浮かべながら伝えた。
「応援、とても素敵でした。ユニフォームも似合っているし、何よりダンスが素晴らしかったです。動きに切れがあって、それでいてとても優美で──ってうわ!」
突然ベアトリスに抱き着かれて、僕は驚いて及び腰になる。
「ベアトリス、さん?」
「ありがとう。あなたに褒めてもらえて、本当に嬉しいわ」
そして、にっこりと微笑んだ。
「あなたの言葉には嘘がない。追従でもなく、本心からだとわかります」
「もちろん、本心からです」
喜んでもらえたのは嬉しいが、抱き着かれたままだと心臓に悪い。
だが、こちらから離れてくれとは言いづらい。
「お前には、ベアトリスも警戒心なく打ち解けるんだな」
突然そんな言葉が聞こえてきて、振り返るとアインハルトが立っていた。
感情の読み取れない表情に、僕は我知らず一歩退いた。
感情の起伏がない方が、いつもよりも凄味がある。
僕が、言葉を返せないでいると、アインハルトから言った。
「なかなか来ないから、呼びに来た」
「え! すみません……っ」
アインハルトが呼びに来ることになるなんて、あまりに申し訳なさすぎる。
騎馬戦の時間が差し迫っていることを失念してしまっていた。
「──行くぞ」
どこかぶっきらぼうに言われて、僕はもしかしたら、と思う。
ベアトリスは、アインハルトの婚約者だ。
もしかして、いつもとは違う表情をしているのは、僕とベアトリスのやり取りを見ていたからか?
アインハルトの後ろを歩きながら考えていたが、まさかこちらから話は振れない。
第一、釈明するようなことでもないはずだ。
「おーい、こっちだ!」
グラウンドの待機場所が見えてくると、フレディが僕たちを手招きした。
そして、手にしていたシャツを僕とアインハルトに渡してくる。
鮮やかな黄色いシャツだ。まるで夏に咲き誇るひまわりのように。
どうやら、うちの寮のイメージカラーらしい。
「試合ではそのシャツとハチマキをするらしいよ。あと、騎手が帽子を被る」
なるほど。
騎手の帽子を取れば勝ち、取られれば負けというルールだった。
だから、上に乗る騎手だけ帽子を被るわけだ。
「それで、誰が騎手になりますか?」
背の高い方が有利だと言われているし、俊敏なフレディがいいだろうか。
僕が考えながら訊ねると、変な沈黙が生じた。
「誰って、お前」
アインハルトは呆れたように言い、デュークは胸の前で腕を組んでじろりと睨む。
何か変なことを聞いただろうか。
すると、フレディがぽんぽんと僕の肩を叩く。
「騎手なんて、お前以外にいないだろ」
「……はい?」
アインハルトが、当然だとでも言いたげに頷いた。
デュークも否定はしない。
僕が上に乗る?
嘘でしょ。
「お前が俺たちの誰かを支えられるとでも?」
アインハルトに逆に訊ねられて、ぐうの音も出ない。
それは、そうだけれど。
この三人を土台にして、その上に僕が立つって、あり得ないと思うんだが。
僕が狼狽えている間にも、三人は話を進めている。
「問題は誰がどのポジションに立つかだが」
アインハルトがそう前置きし、フレディが自分を指差しながら質問してきた。
「で? オレはどこを担当すればいい?」
「え、僕が決めるのか?」
フレディの問いに逆に問うと、また奇妙な間が生じた。
「当然、騎手が決める」
話を引き継いだのはデュークだ。
早くしろと言わんばかりに、指先で自身の腕をタップしている。
騎馬は、三角形を描くような配置で作る。
となると、前はフレディがいい。
全体を見通して、機敏に動ける人といえば、フレディだろう。
そして、後方に王子二人を配置したい。
僕が希望を述べると、すぐに騎馬が組まれた。
しっかりと、鐙となる手を繋ぎ、僕に足を乗せるよう促してくる。
躊躇いがちに手に足を乗せて、フレディの肩に跨る。
高い!
想像以上に地面が遠くて、僕は思わずフレディの頭を掴んで身体を支えた。
「ごめん、フレディ」
「気にするなって」
そうして騎馬に乗ったところで、白線の外側のスタート地点に立つように言われた。
もう本番なのか。
打ち合わせどころか、まだ走ったこともないのに。
三寮の代表選手がすべて位置につくと、審判が手を挙げた。
「プロンティ!」
途端に、ぞくりと背中を何かが駆け上がった。
一体、何が……?
そう思った途端に理解した。
これは、三人の気迫だ。
びりびりと空気を揺るがすほどの闘気。
あんなに遊び扱いしていたのに、三人とも勝つ気でいる。
「ヴィア!」
手が振り下ろされた途端に、向かい側にいた選手が飛び出してきた。
「指示を出せ!」
アインハルトが下から言ってきて、僕は進行方向を指差した。
「方向を言え」
深みのある声で命じられて、僕は考える。
「2時の方向に走って!」
すると、ぐいと上半身が背後に倒れかけるほどの速さで前進した。
「うわっ」
「もっと脚に力を入れてバランスを取れ」
アインハルトに言われて、三人の手を踏み締める。
後ろにいるデュークやアインハルトとは、走っている間は話ができそうにない。
フレディに指示を出すのでやっとだ。
「背後に回り込まれている」
前しか注視せずにいると、デュークがそう言ってきた。
「右に旋回!」
僕が告げると、急速旋回して敵の手を避けた。
「そのまま止まって!」
僕は指示を出し、バランスを何とか取りながら、相手の帽子を奪った。
「ナイス!」
フレディが喜びの声を上げ、僕はようやく一つ帽子を取れたことにホッとした。
あと帽子は5つだ。
見回すと、味方の一人は既に帽子を取られて、線の外側に戻っている。
全員帽子を被っているのは、赤のシャツを着た寮だ。
ロザートだ。
あそこは、イェレミーのいる寮で、総合得点もかなり高い。
騎馬戦で不利になれば、ロザートが優勝するのは間違いない。
「フレディ!」
「おう!」
向かい側から迫ってくる相手に、こちらから駆け寄り、フレディの方へと身を倒す。高さを使って相手の頭に手をやり、帽子を奪おうとするも混戦模様になる。
騎馬がぶつかり合い、土煙が上がる。相手チームは衝撃で崩れかけているが、こちらの騎馬はびくともしない。
さすがはアインハルトとデュークだ。
後方でしっかり支えてくれている。
「大丈夫ですか? 怪我は?」
「俺たちのことはいい」
「気を抜くな」
下からそんな声が聞こえてきて、僕は顔を上げて前方を見た。
次々に襲い掛かってくる騎馬に、こちらから体当たりを仕掛ける。
最初はフレディに掴まっていたが、僕は手を離して、猛然と掴みかかった。
僕たちが帽子を奪っている間に、味方チームは総崩れを起こしていた。
こうなったら、僕たちだけで全員から剥ぎ取るしかない。
そうして、帽子を取りに行っては離脱し、伸びてくる手から間一髪で逃げ、立ち向かった。
もう一つ、ガローファの白い帽子を取った途端に、ホイッスルが鳴った。
気が付けば残っていたのは僕たちだけだった。
「勝った……?」
「ああ、勝ったな」
フレディは、掠れた声で僕の問いに答える。
これだけ走っていたんだ。
さすがのフレディでも息が上がるだろう。
僕は終わったことにホッとして、危うく騎馬から落ちてしまいそうになった。
「さっきのリレー、すごかったね!」
セレスが朗らかに笑い、ベアトリスも頷いている。
「デューク王子は、本当に素晴らしい脚をしていらっしゃるわ」
脚だけじゃない。
僕は、さっきの姿を思い出しかけて、情景を追いやろうと頭を振った。
「ねえ、クリス。それより何か言うことない?」
そう訊かれて、目配せをされてすぐに気付く。
要するに、ベアトリスについて何か言えということなんだろう。
僕は、応援合戦の時のことを頭に浮かべながら伝えた。
「応援、とても素敵でした。ユニフォームも似合っているし、何よりダンスが素晴らしかったです。動きに切れがあって、それでいてとても優美で──ってうわ!」
突然ベアトリスに抱き着かれて、僕は驚いて及び腰になる。
「ベアトリス、さん?」
「ありがとう。あなたに褒めてもらえて、本当に嬉しいわ」
そして、にっこりと微笑んだ。
「あなたの言葉には嘘がない。追従でもなく、本心からだとわかります」
「もちろん、本心からです」
喜んでもらえたのは嬉しいが、抱き着かれたままだと心臓に悪い。
だが、こちらから離れてくれとは言いづらい。
「お前には、ベアトリスも警戒心なく打ち解けるんだな」
突然そんな言葉が聞こえてきて、振り返るとアインハルトが立っていた。
感情の読み取れない表情に、僕は我知らず一歩退いた。
感情の起伏がない方が、いつもよりも凄味がある。
僕が、言葉を返せないでいると、アインハルトから言った。
「なかなか来ないから、呼びに来た」
「え! すみません……っ」
アインハルトが呼びに来ることになるなんて、あまりに申し訳なさすぎる。
騎馬戦の時間が差し迫っていることを失念してしまっていた。
「──行くぞ」
どこかぶっきらぼうに言われて、僕はもしかしたら、と思う。
ベアトリスは、アインハルトの婚約者だ。
もしかして、いつもとは違う表情をしているのは、僕とベアトリスのやり取りを見ていたからか?
アインハルトの後ろを歩きながら考えていたが、まさかこちらから話は振れない。
第一、釈明するようなことでもないはずだ。
「おーい、こっちだ!」
グラウンドの待機場所が見えてくると、フレディが僕たちを手招きした。
そして、手にしていたシャツを僕とアインハルトに渡してくる。
鮮やかな黄色いシャツだ。まるで夏に咲き誇るひまわりのように。
どうやら、うちの寮のイメージカラーらしい。
「試合ではそのシャツとハチマキをするらしいよ。あと、騎手が帽子を被る」
なるほど。
騎手の帽子を取れば勝ち、取られれば負けというルールだった。
だから、上に乗る騎手だけ帽子を被るわけだ。
「それで、誰が騎手になりますか?」
背の高い方が有利だと言われているし、俊敏なフレディがいいだろうか。
僕が考えながら訊ねると、変な沈黙が生じた。
「誰って、お前」
アインハルトは呆れたように言い、デュークは胸の前で腕を組んでじろりと睨む。
何か変なことを聞いただろうか。
すると、フレディがぽんぽんと僕の肩を叩く。
「騎手なんて、お前以外にいないだろ」
「……はい?」
アインハルトが、当然だとでも言いたげに頷いた。
デュークも否定はしない。
僕が上に乗る?
嘘でしょ。
「お前が俺たちの誰かを支えられるとでも?」
アインハルトに逆に訊ねられて、ぐうの音も出ない。
それは、そうだけれど。
この三人を土台にして、その上に僕が立つって、あり得ないと思うんだが。
僕が狼狽えている間にも、三人は話を進めている。
「問題は誰がどのポジションに立つかだが」
アインハルトがそう前置きし、フレディが自分を指差しながら質問してきた。
「で? オレはどこを担当すればいい?」
「え、僕が決めるのか?」
フレディの問いに逆に問うと、また奇妙な間が生じた。
「当然、騎手が決める」
話を引き継いだのはデュークだ。
早くしろと言わんばかりに、指先で自身の腕をタップしている。
騎馬は、三角形を描くような配置で作る。
となると、前はフレディがいい。
全体を見通して、機敏に動ける人といえば、フレディだろう。
そして、後方に王子二人を配置したい。
僕が希望を述べると、すぐに騎馬が組まれた。
しっかりと、鐙となる手を繋ぎ、僕に足を乗せるよう促してくる。
躊躇いがちに手に足を乗せて、フレディの肩に跨る。
高い!
想像以上に地面が遠くて、僕は思わずフレディの頭を掴んで身体を支えた。
「ごめん、フレディ」
「気にするなって」
そうして騎馬に乗ったところで、白線の外側のスタート地点に立つように言われた。
もう本番なのか。
打ち合わせどころか、まだ走ったこともないのに。
三寮の代表選手がすべて位置につくと、審判が手を挙げた。
「プロンティ!」
途端に、ぞくりと背中を何かが駆け上がった。
一体、何が……?
そう思った途端に理解した。
これは、三人の気迫だ。
びりびりと空気を揺るがすほどの闘気。
あんなに遊び扱いしていたのに、三人とも勝つ気でいる。
「ヴィア!」
手が振り下ろされた途端に、向かい側にいた選手が飛び出してきた。
「指示を出せ!」
アインハルトが下から言ってきて、僕は進行方向を指差した。
「方向を言え」
深みのある声で命じられて、僕は考える。
「2時の方向に走って!」
すると、ぐいと上半身が背後に倒れかけるほどの速さで前進した。
「うわっ」
「もっと脚に力を入れてバランスを取れ」
アインハルトに言われて、三人の手を踏み締める。
後ろにいるデュークやアインハルトとは、走っている間は話ができそうにない。
フレディに指示を出すのでやっとだ。
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「右に旋回!」
僕が告げると、急速旋回して敵の手を避けた。
「そのまま止まって!」
僕は指示を出し、バランスを何とか取りながら、相手の帽子を奪った。
「ナイス!」
フレディが喜びの声を上げ、僕はようやく一つ帽子を取れたことにホッとした。
あと帽子は5つだ。
見回すと、味方の一人は既に帽子を取られて、線の外側に戻っている。
全員帽子を被っているのは、赤のシャツを着た寮だ。
ロザートだ。
あそこは、イェレミーのいる寮で、総合得点もかなり高い。
騎馬戦で不利になれば、ロザートが優勝するのは間違いない。
「フレディ!」
「おう!」
向かい側から迫ってくる相手に、こちらから駆け寄り、フレディの方へと身を倒す。高さを使って相手の頭に手をやり、帽子を奪おうとするも混戦模様になる。
騎馬がぶつかり合い、土煙が上がる。相手チームは衝撃で崩れかけているが、こちらの騎馬はびくともしない。
さすがはアインハルトとデュークだ。
後方でしっかり支えてくれている。
「大丈夫ですか? 怪我は?」
「俺たちのことはいい」
「気を抜くな」
下からそんな声が聞こえてきて、僕は顔を上げて前方を見た。
次々に襲い掛かってくる騎馬に、こちらから体当たりを仕掛ける。
最初はフレディに掴まっていたが、僕は手を離して、猛然と掴みかかった。
僕たちが帽子を奪っている間に、味方チームは総崩れを起こしていた。
こうなったら、僕たちだけで全員から剥ぎ取るしかない。
そうして、帽子を取りに行っては離脱し、伸びてくる手から間一髪で逃げ、立ち向かった。
もう一つ、ガローファの白い帽子を取った途端に、ホイッスルが鳴った。
気が付けば残っていたのは僕たちだけだった。
「勝った……?」
「ああ、勝ったな」
フレディは、掠れた声で僕の問いに答える。
これだけ走っていたんだ。
さすがのフレディでも息が上がるだろう。
僕は終わったことにホッとして、危うく騎馬から落ちてしまいそうになった。
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