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第二章 学園編

【閑話】2

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 そう思って振り返ると、金髪碧眼のキラキラ美形に濡れ羽色の美青年、赤髪の精悍な男性にふわふわで守りたくなるようなヒロイン顔··········って、攻略対象者が勢揃いな上にヒロインのマリア様!?

 えええ、みんなこんなところで何してるの!?

「み、皆様勢揃いでどうされたのですか!?」

 動揺しつつ話かけると、アルフ義兄様が先陣を切って口を開いた。

「やぁベル。今日は孤児院のイベントがあると聞いたから、僕にも出来ることがないかと思って来たんだ。そうしたらこの者達まで」
「イザベル嬢、以前生徒会室で孤児院のイベントについて話していたじゃないか。その後経過を聞いたら本日がイベント日だと伺ったので私も参加することにしたのだ。皆のために菓子をたくさん積んできたのだが、どちらに置けば良いかな?」
「ちっ、また邪魔ばかりして……!ベル、仮装パーティーだと聞いていたけど服は用意しているって話だったから、僕は仮面や小道具を持ってきたんだ」

 確かに、二人は何かと同伴を申し出てきてしつこかったので、進捗の話をしつつクロエ様と二人で準備は出来る事をアピールして断っていたのよね。

 でも、まさかイベントに乱入してくるとは··········。

 内心げんなりしつつ二人の様子を見ていると、近くにいたオリバー様とマリア様が話に乗ってきた。

「俺はクロエ経由でイベントについて聞いたので参加を決意したのだが」
「私もクロエ様からお話を聞いて、当日参加ならいいかな~と思って来たんです~」

 えええええ

 内部イベントにする予定だったので、特段広告は出していない。
 だから、参加者については必然的に関係者以外来ないから制限はしていなかったけど……!

 はっ、いけない。
 とりあえず何か返さなきゃ!

「そ、そうですか」

 引き攣っているだろう顔を気合いで笑顔に変えているとクロエ様がチッと舌打ちをしながら「参加者について特に制限がないからって、皆揃ってお姉様と二人きりの時間を邪魔しに来たわね……!」と何やら独り言をブツブツ話しているが小さくて聞き取れない。
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