婚約者と妹が運命的な恋をしたそうなので、お望み通り2人で過ごせるように別れることにしました

柚木ゆず

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第11話 その後のオスカー(エピローグ オスカー編)俯瞰視点(4)

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「…………………………………………。ぁ……。え……。もしか、して……」

 目の前にいる男が、他国の有力者だった。ようやく真実に気付いた彼は、十数秒ほど沈黙。そうしてやっと喋れるだけの落ち着きを取り戻し、声を盛大に震わせながら前を見つめました。

貴方様・・・は……。御子息・・・、で、ございます、か……? お、おと、お父様は……。当主様、で、あらせられます、か……?」
「いいや、父は前当主だ。先代は半年前に持病で隠居し、現在は俺サミュエルが当主を務めている」
「っっっ!!」

 それはつまり、彼は公爵の爵位持ち。ファリュスト家を手足のように使えることを、意味します。
 そのため、恐怖は何倍にも増えてしまい――。抵抗、反抗の意思などはすでになくなっており――

「もっ、もももももも申し訳ございませんでした!! よっ、よくよく考えてみれば、関係修復などっ、ごっ、言語道断でございます!! ヴぃ、ヴィクトリア――ヴィクトリアさんっ! 大変失礼いたしました!!」

 全身に大量の汗を流しながらヴィクトリアへと深々と頭を下げ、

「ふぁっ、ファリュスト様っ! あっ、貴方様のおかげでっ、目が覚めましたっ!! もっ、猛省しておりますっ!! 愚行だったと、ようやく気付けましたっ!! でっ、でしゅっ、ですのでっっ! 金輪際あなた様方には近づきませんっ、皆様の視界にも入らないようにいたしますっ!! なっ、なにとぞっ!! 此度のご無礼をお許しくださいませ……っ!!」

 その後、地面に額をこすり付けながら、数々の無礼を陳謝しました。







 突然すみません。お詫びとご報告になります。

 実は扁桃腺肥大(持病)によって、熱が出てしまいまして……。その影響によって、中途半端な形での投稿となってしまいました。
 この発熱はよくあることですので、おそらく次の日には、ある程度よくなっていると思います。
 そのため明日には、必ず続きを投稿させていただきますので。お許しくださいませ。
 
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