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第5話 元婚約者が考えること ヒューゴ視点(1)
愛しの人・アニエスを振り向かせるには、何をすればいいか――? その答えを出すためには、『今のアニエス・ケティリア』を知る必要があった。
こちらが約1年の間に真実の愛に気が付いたように、時の流れには人の内外を変える力がある。そのため俺は一時撤退をしながら『どうすれば最新の彼女を知れるのか?』について考えていて、やがて閃きが降りてきた。
「そういえばさっき……。アニエスは、外出の予定がある、と言っていたな」
しかもだ。それには、『大切な』とついていた。
「彼女は以前から小物の収集が趣味で、しばしば友人とそういった店を回っていた」
実際に販売者の元を訪ねて、店の雰囲気を楽しみながら商品を探す。俺にはまったく理解できないが――。アニエスはそんな時間が至福なようで、それを語る時はいつも顔を綻ばせていた。
「だとしたら! 十中八九今日の目的もソレで、彼女はこれから各店舗を回るっ。ということは? 従者! どういうことなるっ?」
「ど、どういう、でございますか……? え、ええと…………」
「もういい! 『アニエスの今の好み』と『アニエスが今欲しいと思っているもの』を把握できるんだよ! こっそり後をつければな!!」
あの貴金属以上の効果を持つもの、復縁をググっと引き寄せられるものを入手できる。そんなことも分からないとはな。情けない従者だ。
「ヒューゴ様っ! 尾行っ、そういった行動はなりませ――」
「うるさい俺に意見をするな!! お前はウチに雇われている人間だろうが!! 黙って動いていればいいんだよ!!」
そうして大急ぎで進路を変更させ、Uターンしてケティリア邸付近で待機。アニエスが出発するタイミングでこっそりと動き出し、尾行を始めた。
「ん? あの馬車は、ケティリア家のものではないな……? 友人が迎えにきたのか……?」
俺は首を傾げならあとを追いかけ、
「んん? この方向に、その手の店はないはずだぞ……? どこに向かっているんだ……?」
更に首を傾げながら、進む。
頭の中は、すでにクエッションマークで一杯。引き続き首を傾げながら馬車で進み、やがて――。俺の頭の中は一瞬にして、新たな記号、エクスクラメーションマークに支配されてしまったのだった。
「ここはっ、デレアス男爵家邸!? 確か女の子どもは0で、いるのはシャルルという男だけだぞ!?」
こちらが約1年の間に真実の愛に気が付いたように、時の流れには人の内外を変える力がある。そのため俺は一時撤退をしながら『どうすれば最新の彼女を知れるのか?』について考えていて、やがて閃きが降りてきた。
「そういえばさっき……。アニエスは、外出の予定がある、と言っていたな」
しかもだ。それには、『大切な』とついていた。
「彼女は以前から小物の収集が趣味で、しばしば友人とそういった店を回っていた」
実際に販売者の元を訪ねて、店の雰囲気を楽しみながら商品を探す。俺にはまったく理解できないが――。アニエスはそんな時間が至福なようで、それを語る時はいつも顔を綻ばせていた。
「だとしたら! 十中八九今日の目的もソレで、彼女はこれから各店舗を回るっ。ということは? 従者! どういうことなるっ?」
「ど、どういう、でございますか……? え、ええと…………」
「もういい! 『アニエスの今の好み』と『アニエスが今欲しいと思っているもの』を把握できるんだよ! こっそり後をつければな!!」
あの貴金属以上の効果を持つもの、復縁をググっと引き寄せられるものを入手できる。そんなことも分からないとはな。情けない従者だ。
「ヒューゴ様っ! 尾行っ、そういった行動はなりませ――」
「うるさい俺に意見をするな!! お前はウチに雇われている人間だろうが!! 黙って動いていればいいんだよ!!」
そうして大急ぎで進路を変更させ、Uターンしてケティリア邸付近で待機。アニエスが出発するタイミングでこっそりと動き出し、尾行を始めた。
「ん? あの馬車は、ケティリア家のものではないな……? 友人が迎えにきたのか……?」
俺は首を傾げならあとを追いかけ、
「んん? この方向に、その手の店はないはずだぞ……? どこに向かっているんだ……?」
更に首を傾げながら、進む。
頭の中は、すでにクエッションマークで一杯。引き続き首を傾げながら馬車で進み、やがて――。俺の頭の中は一瞬にして、新たな記号、エクスクラメーションマークに支配されてしまったのだった。
「ここはっ、デレアス男爵家邸!? 確か女の子どもは0で、いるのはシャルルという男だけだぞ!?」
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