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リアン
王宮へ
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王宮に戻る船の中でも俺はずーっとルークに抱き締められていた。
昨夜は徹夜に近い。ルークと何度も何度も愛し合った。珍しく俺が求めたのでルークは驚きながらも喜んでくれたけれども。
「ふふ、本当に仲良しですね。陛下。」
目の前のソファに腰かけたロビンが俺たちを見て笑っている。
「だろ?でも、おまえんところも仲良しだろう?ガリアスは情熱的からな。」
「そうですね、愛されてると思いますよ。…俺たちもう一人子どもが欲しいんですよ。リアンのお陰でそれも上手くいきそうだ。」
ルークとロビンが俺にくすっと笑いかけた。
えっ?どういうことだろう?
「リアン、結果から言うよ。隣国デザトはあの苔と水が目的だったんだ。デザトは植物モンスターを兵器改良するために世界中の植物を採集してたんだ。うちも、死刑囚フェルナンドがこの国の植物をデザトに送ってたのがわかった。
植物モンスターを作るとき、ここの苔から取れた媚薬成分がモンスターの狂暴性を作る元になるのがわかったんだ。
だけど、この苔はカラフの滝の水でしか育たないんだ。デザトは大量に育てるつもりで苔と水を取りに来たというわけ。成分を調べて自分で同じ成分の水を作るつもりだったんだろうね。
リアンのお手柄だよ。」
ロビンが嬉しそうに俺に言ってくれたけれど、あまりのことに呆然とした。
俺は子作りの素を探すために来ただけで、そんな下心がそんな結果になるとは思わなかった!
そもそも植物モンスターの生殖器に影響があって大量生産できると推測しただけなんだし!
んで、その推測見事に外れてるし!
「フェルナンドはもうとっくに処刑されたけど、罪が加算された。国を売りやがった悪人にもなった。
デザトから攻撃的なモンスターが手に入ったのはそういうコネがあったんだな。あのときリアンがいてくれなければ俺は死んでたよ。」
ルークが俺を抱き締めて笑う。よく言うよ!一人でボコボコにしたくせに!
「リアンがいてくれなかったら俺はもう生きていけない。早く結婚しよう。」
「ルーク…。祝福、してくれるかな…。俺みたいなどこの馬の骨かわかんない奴が…。」
俺はとうとう本音が出た。ルークは俺の頬にキスをして、額をくっつける。
「何をいってんだ…、リアンじゃなければこの国の王の結婚相手は務まらん。」
低い声で囁かれて、俺は泣きそうになった。
ずっと、不安だった。
「陛下。もう王都の港に着きます。」
ノックと共に兵の呼ぶ声がして、俺たちは下船の準備をした。
港にルークの船が着き、俺たちは甲板に出た。
すると。
ものすごい人だかりと歓声と拍手が俺たちを迎えてくれた。宰相ガリアスと騎士団長アイゼルもいる。騎士のみんなも。
な、なになに?!
俺はビックリして固まってしまった。
ルークが笑いながら俺の腰に手を廻して抱いて言った。
「みんな、リアン目当てだぞ。いこう。」
昨夜は徹夜に近い。ルークと何度も何度も愛し合った。珍しく俺が求めたのでルークは驚きながらも喜んでくれたけれども。
「ふふ、本当に仲良しですね。陛下。」
目の前のソファに腰かけたロビンが俺たちを見て笑っている。
「だろ?でも、おまえんところも仲良しだろう?ガリアスは情熱的からな。」
「そうですね、愛されてると思いますよ。…俺たちもう一人子どもが欲しいんですよ。リアンのお陰でそれも上手くいきそうだ。」
ルークとロビンが俺にくすっと笑いかけた。
えっ?どういうことだろう?
「リアン、結果から言うよ。隣国デザトはあの苔と水が目的だったんだ。デザトは植物モンスターを兵器改良するために世界中の植物を採集してたんだ。うちも、死刑囚フェルナンドがこの国の植物をデザトに送ってたのがわかった。
植物モンスターを作るとき、ここの苔から取れた媚薬成分がモンスターの狂暴性を作る元になるのがわかったんだ。
だけど、この苔はカラフの滝の水でしか育たないんだ。デザトは大量に育てるつもりで苔と水を取りに来たというわけ。成分を調べて自分で同じ成分の水を作るつもりだったんだろうね。
リアンのお手柄だよ。」
ロビンが嬉しそうに俺に言ってくれたけれど、あまりのことに呆然とした。
俺は子作りの素を探すために来ただけで、そんな下心がそんな結果になるとは思わなかった!
そもそも植物モンスターの生殖器に影響があって大量生産できると推測しただけなんだし!
んで、その推測見事に外れてるし!
「フェルナンドはもうとっくに処刑されたけど、罪が加算された。国を売りやがった悪人にもなった。
デザトから攻撃的なモンスターが手に入ったのはそういうコネがあったんだな。あのときリアンがいてくれなければ俺は死んでたよ。」
ルークが俺を抱き締めて笑う。よく言うよ!一人でボコボコにしたくせに!
「リアンがいてくれなかったら俺はもう生きていけない。早く結婚しよう。」
「ルーク…。祝福、してくれるかな…。俺みたいなどこの馬の骨かわかんない奴が…。」
俺はとうとう本音が出た。ルークは俺の頬にキスをして、額をくっつける。
「何をいってんだ…、リアンじゃなければこの国の王の結婚相手は務まらん。」
低い声で囁かれて、俺は泣きそうになった。
ずっと、不安だった。
「陛下。もう王都の港に着きます。」
ノックと共に兵の呼ぶ声がして、俺たちは下船の準備をした。
港にルークの船が着き、俺たちは甲板に出た。
すると。
ものすごい人だかりと歓声と拍手が俺たちを迎えてくれた。宰相ガリアスと騎士団長アイゼルもいる。騎士のみんなも。
な、なになに?!
俺はビックリして固まってしまった。
ルークが笑いながら俺の腰に手を廻して抱いて言った。
「みんな、リアン目当てだぞ。いこう。」
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