2 / 32
本編
二話 一晩
しおりを挟む
さて、ライナルトに物理的に噛みついたカイルだったが、そこからは特に何もしなかった。
本当にそれっぽく見せるのだけが目的だったので、もっと言うなら、一夜を共にしてちょっと跡を残したかっただけなので。
その割に、カイルは自分には何もしなかったが。
そもそもカイルには、自分が噛まれたり吸い付かれたりするという発想がないので、それも仕方ないのかもしれない。
そんな感じで、身動きの取れないライナルトにちょっと跡を残して満足したカイルは、そのままベッドに転がって寝た。
勿論、カイルに他人のことを慮るとかいう思考は欠片もないので、ライナルトの拘束はそのままだった。
これには抗議の声をあげたライナルト。
けれどカイルはそんな雑音を聞く気はなかったので、寝ぼけながらも魔法で防音した。
聞こえないことが分かったので、無駄に声を張り上げるのをやめた、体力を使うだけだし。
隣でぐぅすや寝てるカイルに、蹴り落としてやろうかとも思ったがそこまで体の自由が効かないので諦めて、自分も寝るかと楽な体勢を探して目を閉じた。
その瞬間、体に衝撃が走りそのままベッドから弾き飛ばされ床に落ちた。
「はっ?」
訳が分からず、目を開けてベッドの上を確認するとカイルが横に寝ていた。
それは寝相か?
寝相なのか?
つまりは自分は、カイルに蹴り落されたのだと気付いたライナルト。
「ふざけんなっ!!」
聞こえないのは分かっているが、それでも抗議の声をあげずにはいられなかったので叫んだ。
一体ライナルトが何をしたというのだろう。
ちょっと気に入らないから初夜キャンセルしただけだというのに、自分の国の自分の寝室で寝ようとしただけなのに。
何故蹴り落されなければならない、何故こいつは人のベッドに我が物顔で横向きに寝てるんだ。
ふつふつと湧き上がる怒り、全く外れる予感のない拘束、藻掻けば藻掻くほど深く食い込み痛みを伴う拘束。
そもそも何故こんなバカみたいな魔法を用意しているんだって話だ、罪人用の拘束だろうコレは、寝室に持ち込むか普通。
因みに、この寝室とベッドは一応夫婦のものなので、カイルが寝たり何かを持ち込むことは可笑しくはない。
可笑しくはないが、ライナルトには他者と何かを共有したりするという思考が無い。
なので、カイルに対する認識は自分の寝室で勝手に拘束用の魔法を用意し、自分のベッドに我が物顔で寝転がり、あまつさえ自分を蹴り落した野郎だった。
一晩中床の上で過ごすことになったライナルトは、本日初対面の結婚相手に対してコレ以上なく悪印象を抱いた。
上手くやっていく気は最初からあんまりなかったけど、それでも絶対上手くやっていけないと思った。
正直横暴な面では同類に思えるが、ただ先手を取れたかの違いでしかない気がするけれど、そのことを指摘できる人間はその場にいなかった、
ライナルトもまた、自分をあまり客観視出来ない部類の人間だった。
――翌朝。
窓から差し込む朝日の光に目が覚めたカイルは、広々としたベッドを占領していることに何も思う事もなく、昨日の夜一緒に居たはずのライナルトがいないことに気付いた。
まさか拘束を解いたのだろうか。
だとすると、それなりにあった自身の魔法の腕への自信とかが曇ってしまうのだけれど。
「よく眠れたか?」
下の方から聞こえてきた不機嫌そうな声に、その心配はすぐさま霧散したが。
「凄いよく寝れた♪ ベッド広いからかな」
「チッ」
声のする方に向かいながら、明るく返事をすると舌打ちが返ってきた。
酷いな全く。
ライナルトが一体どこにいるのか気になったカイルは、声のする方に向かってみる。
そしたらなんか、柔らかいような硬いような物を踏んだ感触が足の裏に。
一言で言うなら、人間の腹を踏んだ感触。
「グッ」
「何でそんなところで寝てんの?」
「お前ェっ!!」
なんだかとっても怒ってるらしいライナルトは、不思議そうに首を傾げるカイルを見上げ、体を揺らして無理矢理寝返りを打つ。
一晩中拘束を解こうともがいていたので、寝返りを打つくらいなら出来るようになったのだ。
そのライナルトの動きに、当然なが腹の上に立っていたカイルはそのまま顔から地面にぶつかりそうになったが、受け身を取って一回転してからそのまま起き上がる。
「いきなり何すんの、痛いんだけど!」
「お前ェ!!」
ライナルトがキレた。
一体どうしたというのだろうか、カイルにはとんと想像がつかなかった。
なので地面に放置して出ていく事にした。
勿論、普通に扉から出て行ったら色々面倒なので、窓を開けて飛び出し、空中を当たり前のように浮遊して移動した。
勿論、姿が目立たないように魔法でちょっと迷彩っぽく風景に溶け込みながら。
後ライナルトの拘束の魔法も解いた。
「ジャ俺はもう行くから、アンタもさっさと起きなよ、床が気に入ったんなら別だけど」
「ふざけるなっ!!」
「叫ぶなよ」
叫んだところで防音の結界があるから誰にも気づかれないけど、喉痛めるかもしれないからやめた方がいいんじゃないかな、良く分からん部分で心配するが、口には出さずにそのまま背を向けた。
扉への施錠とかは自力でどうにかするだろうから、カイルは特に何もしなかった。
背後で雷鳴が轟いた、もう結界は解除できたのだろうなか、それとも単純に火力に負けたのか、どちらでもいいな。
優秀なようで何より、カイルはちょっと気分がちょっと良くなった。
ライナルトが使った魔法で城の一室が焦げたが、カイルが気にすることじゃないので無視した。
本当にそれっぽく見せるのだけが目的だったので、もっと言うなら、一夜を共にしてちょっと跡を残したかっただけなので。
その割に、カイルは自分には何もしなかったが。
そもそもカイルには、自分が噛まれたり吸い付かれたりするという発想がないので、それも仕方ないのかもしれない。
そんな感じで、身動きの取れないライナルトにちょっと跡を残して満足したカイルは、そのままベッドに転がって寝た。
勿論、カイルに他人のことを慮るとかいう思考は欠片もないので、ライナルトの拘束はそのままだった。
これには抗議の声をあげたライナルト。
けれどカイルはそんな雑音を聞く気はなかったので、寝ぼけながらも魔法で防音した。
聞こえないことが分かったので、無駄に声を張り上げるのをやめた、体力を使うだけだし。
隣でぐぅすや寝てるカイルに、蹴り落としてやろうかとも思ったがそこまで体の自由が効かないので諦めて、自分も寝るかと楽な体勢を探して目を閉じた。
その瞬間、体に衝撃が走りそのままベッドから弾き飛ばされ床に落ちた。
「はっ?」
訳が分からず、目を開けてベッドの上を確認するとカイルが横に寝ていた。
それは寝相か?
寝相なのか?
つまりは自分は、カイルに蹴り落されたのだと気付いたライナルト。
「ふざけんなっ!!」
聞こえないのは分かっているが、それでも抗議の声をあげずにはいられなかったので叫んだ。
一体ライナルトが何をしたというのだろう。
ちょっと気に入らないから初夜キャンセルしただけだというのに、自分の国の自分の寝室で寝ようとしただけなのに。
何故蹴り落されなければならない、何故こいつは人のベッドに我が物顔で横向きに寝てるんだ。
ふつふつと湧き上がる怒り、全く外れる予感のない拘束、藻掻けば藻掻くほど深く食い込み痛みを伴う拘束。
そもそも何故こんなバカみたいな魔法を用意しているんだって話だ、罪人用の拘束だろうコレは、寝室に持ち込むか普通。
因みに、この寝室とベッドは一応夫婦のものなので、カイルが寝たり何かを持ち込むことは可笑しくはない。
可笑しくはないが、ライナルトには他者と何かを共有したりするという思考が無い。
なので、カイルに対する認識は自分の寝室で勝手に拘束用の魔法を用意し、自分のベッドに我が物顔で寝転がり、あまつさえ自分を蹴り落した野郎だった。
一晩中床の上で過ごすことになったライナルトは、本日初対面の結婚相手に対してコレ以上なく悪印象を抱いた。
上手くやっていく気は最初からあんまりなかったけど、それでも絶対上手くやっていけないと思った。
正直横暴な面では同類に思えるが、ただ先手を取れたかの違いでしかない気がするけれど、そのことを指摘できる人間はその場にいなかった、
ライナルトもまた、自分をあまり客観視出来ない部類の人間だった。
――翌朝。
窓から差し込む朝日の光に目が覚めたカイルは、広々としたベッドを占領していることに何も思う事もなく、昨日の夜一緒に居たはずのライナルトがいないことに気付いた。
まさか拘束を解いたのだろうか。
だとすると、それなりにあった自身の魔法の腕への自信とかが曇ってしまうのだけれど。
「よく眠れたか?」
下の方から聞こえてきた不機嫌そうな声に、その心配はすぐさま霧散したが。
「凄いよく寝れた♪ ベッド広いからかな」
「チッ」
声のする方に向かいながら、明るく返事をすると舌打ちが返ってきた。
酷いな全く。
ライナルトが一体どこにいるのか気になったカイルは、声のする方に向かってみる。
そしたらなんか、柔らかいような硬いような物を踏んだ感触が足の裏に。
一言で言うなら、人間の腹を踏んだ感触。
「グッ」
「何でそんなところで寝てんの?」
「お前ェっ!!」
なんだかとっても怒ってるらしいライナルトは、不思議そうに首を傾げるカイルを見上げ、体を揺らして無理矢理寝返りを打つ。
一晩中拘束を解こうともがいていたので、寝返りを打つくらいなら出来るようになったのだ。
そのライナルトの動きに、当然なが腹の上に立っていたカイルはそのまま顔から地面にぶつかりそうになったが、受け身を取って一回転してからそのまま起き上がる。
「いきなり何すんの、痛いんだけど!」
「お前ェ!!」
ライナルトがキレた。
一体どうしたというのだろうか、カイルにはとんと想像がつかなかった。
なので地面に放置して出ていく事にした。
勿論、普通に扉から出て行ったら色々面倒なので、窓を開けて飛び出し、空中を当たり前のように浮遊して移動した。
勿論、姿が目立たないように魔法でちょっと迷彩っぽく風景に溶け込みながら。
後ライナルトの拘束の魔法も解いた。
「ジャ俺はもう行くから、アンタもさっさと起きなよ、床が気に入ったんなら別だけど」
「ふざけるなっ!!」
「叫ぶなよ」
叫んだところで防音の結界があるから誰にも気づかれないけど、喉痛めるかもしれないからやめた方がいいんじゃないかな、良く分からん部分で心配するが、口には出さずにそのまま背を向けた。
扉への施錠とかは自力でどうにかするだろうから、カイルは特に何もしなかった。
背後で雷鳴が轟いた、もう結界は解除できたのだろうなか、それとも単純に火力に負けたのか、どちらでもいいな。
優秀なようで何より、カイルはちょっと気分がちょっと良くなった。
ライナルトが使った魔法で城の一室が焦げたが、カイルが気にすることじゃないので無視した。
1,039
あなたにおすすめの小説
夫には好きな相手がいるようです。愛されない僕は針と糸で未来を縫い直します。
伊織
BL
裕福な呉服屋の三男・桐生千尋(きりゅう ちひろ)は、行商人の家の次男・相馬誠一(そうま せいいち)と結婚した。
子どもの頃に憧れていた相手との結婚だったけれど、誠一はほとんど笑わず、冷たい態度ばかり。
ある日、千尋は誠一宛てに届いた女性からの恋文を見つけてしまう。
――自分はただ、家からの援助目当てで選ばれただけなのか?
失望と涙の中で、千尋は気づく。
「誠一に頼らず、自分の力で生きてみたい」
針と糸を手に、幼い頃から得意だった裁縫を活かして、少しずつ自分の居場所を築き始める。
やがて町の人々に必要とされ、笑顔を取り戻していく千尋。
そんな千尋を見て、誠一の心もまた揺れ始めて――。
涙から始まる、すれ違い夫婦の再生と恋の物語。
※本作は明治時代初期~中期をイメージしていますが、BL作品としての物語性を重視し、史実とは異なる設定や表現があります。
※誤字脱字などお気づきの点があるかもしれませんが、温かい目で読んでいただければ嬉しいです。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?
詩河とんぼ
BL
前世では過労死し、バース性があるBLゲームに転生した俺は、なる方が珍しいバットエンド以外は全て処刑されるというの世界の悪役子息・カイラントになっていた。処刑されるのはもちろん嫌だし、知識を付けてそれなりのところで働くか婿入りできたらいいな……と思っていたのだが、攻略対象者で王太子のアルスタから猛アプローチを受ける。……どうしてこうなった?
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
【第一部・完結】毒を飲んだマリス~冷徹なふりして溺愛したい皇帝陛下と毒親育ちの転生人質王子が恋をした~
蛮野晩
BL
マリスは前世で毒親育ちなうえに不遇の最期を迎えた。
転生したらヘデルマリア王国の第一王子だったが、祖国は帝国に侵略されてしまう。
戦火のなかで帝国の皇帝陛下ヴェルハルトに出会う。
マリスは人質として帝国に赴いたが、そこで皇帝の弟(エヴァン・八歳)の世話役をすることになった。
皇帝ヴェルハルトは噂どおりの冷徹な男でマリスは人質として不遇な扱いを受けたが、――――じつは皇帝ヴェルハルトは戦火で出会ったマリスにすでにひと目惚れしていた!
しかもマリスが帝国に来てくれて内心大喜びだった!
ほんとうは溺愛したいが、溺愛しすぎはかっこよくない……。苦悩する皇帝ヴェルハルト。
皇帝陛下のラブコメと人質王子のシリアスがぶつかりあう。ラブコメvsシリアスのハッピーエンドです。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※短編です。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4800文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
【完結】王宮勤めの騎士でしたが、オメガになったので退職させていただきます
大河
BL
第三王子直属の近衛騎士団に所属していたセリル・グランツは、とある戦いで毒を受け、その影響で第二性がベータからオメガに変質してしまった。
オメガは騎士団に所属してはならないという法に基づき、騎士団を辞めることを決意するセリル。上司である第三王子・レオンハルトにそのことを告げて騎士団を去るが、特に引き留められるようなことはなかった。
地方貴族である実家に戻ったセリルは、オメガになったことで見合い話を受けざるを得ない立場に。見合いに全く乗り気でないセリルの元に、意外な人物から婚約の申し入れが届く。それはかつての上司、レオンハルトからの婚約の申し入れだった──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる