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4章

60 高まる気持ち

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挑戦者 キラティア 視点

お出かけ大好きティーちゃんです。
家族みんなでお出かけだ!
なんか、ハイハイレースというのに出るみたい。

お外に出るとばーばがいた。
わーい!ばーば!ばーば!

僕とくーちゃんは、ばーばに抱かれながら、洋服がいっぱいある所に行き、おじ?お姉さん?…おじ姉さんに会った。

ママ達が何か話した後部屋を出た。
バイバイ!おじ姉さん!!

人がいっぱいいる所に着くとばーばからリアママに抱っこされた。
ばーばとリリ姉ちゃんはどこかに行くようだ。
少し寂しなぁ…

なんか、赤ちゃん?が沢山いた。
なんか、並ばされて呼ばれたら向かうようだ。

「ティーおいで!」

遠くにいるリアママから声がかかる。
ん?僕?
はいはい!行きますよ!

リアママに呼ばれたので行くと干し芋を貰った。
ヤッター!

もきゅもきゅ…くーちゃんも…もきゅもきゅ…ルナママのところに行ったようだ…もきゅもきゅ…ごっくん!

リアママ!干し芋お代わり!

ありがとう!
もきゅもきゅ…ルナママとくーちゃんが来た!
もきゅもきゅ…ルナママに抱っこ?ごっくん!
はーい!

僕はルナママに抱っこされ何かの入り口に連れて来られた。
その場所は飲み物の香りがした。
飲むぞー!

「ティーちゃん!楽しむわよ!」

「あい!」

そうだね!

やる気が湧いてくる。
なんか知らないけど楽しむぞー!!

ルナママに抱かれた状態で建物の中に入ると赤いクッションがあった。
何かな?と頭を捻っているとルナママがトンネルの前に僕を置いた。
進むの?コテ…

「あのボタンを押して!」

と言われたのでサササと行ってペシペシした。

「帰っておいで!」と言われ僕はルナママの腕の中に戻った。落ち着く~!

どうやら次の部屋に行くようだ。
次は何かな?
頭が3つのワンちゃんがいた。じゅるり…

「きゃん!?きゃきゃん!?」

ん?怖いよ!食べられる!って?むぅ~ばれたか。
ワンちゃんはお腹を見せて震えていた。
残念…

もう君達を飲まないよ。バイバイ!

どうやら次の部屋な行くみたいだ。

そこには白いくまさんのぬいぐるみがいっぱいあった。
うずうず…

僕はアホ毛でくまさんを吹っ飛ばした。たのしー!!

おっと!?何かに引っかかった。
ママ取って!!

ルナママに引っかかっているひもを取って貰った後に撫でられた。エヘヘ!

次の部屋は…
おぉ!!

ドラゴンだ!!
ねぇ!ママ!飲んでいい?飲んでいい?

「あれは人のだから飲んじゃダメよ。」

…ダメなの?
あーい…

人のモノならしょうがない。

「いい?ティーちゃん、あの赤い絨毯まで進んで欲しいの。わかる?」

赤いところ?わかるわかる!
そこまで行けばいいだね。

カサカサカサカサ…

グオー(食べちゃうぞー)泣

ドラゴンは泣きながら吼えていた。
なんか可哀想に見えてきた。

バイバイ!フリフリ…

僕は手を振って先に進んだ。

カサカサカサカサ…

赤い所に着くと少し遅れてルナママが来て抱っこされた。
ルナママと次の扉を通ると外に出ていた。

なんか、ワーワー聞こえる。
どうやら終わりのようだ。

つまらない…
だが、僕の身体は逆にやる気が溢れてくる。
なんでだろう?

ルナママに抱かれていると場所が次々と変わるが特に何があるわけでもなくただ抱かれていた。ふぁ~…

また移動かと思ったら、顔を隠したじーじがいた。

おおおおおおおおおおおおお!!!

この前のやり返しだー!!ぶんぶん!

前に会った時ペシペシ出来なかったから今回はペシペシしてやる!

「まだ行ったらダメよ!」

そう言って、ルナママは僕を抱っこした。

むぅ~…早く早く!

ゴゴゴゴゴゴ!!

「行っていいよ!」

降ろされた僕はじーじのもとに駆け出した。

カサカサカサカサ!

じ~じ~!!

「ティ~ちゃ~ん!!」

ブォン!ベシン!!ジュー!

まず、じーじによくしならせた燃えるアホ毛で一発!

ペシペシペシペシペシペシペシペシ!!

さらに僕は間なく、じーじにペシペシし続けた。
だが、じーじは笑顔に見えた。

「ティーちゃん温いのう。」

まだまだ!!

ペシペシペシペシペシペシペシペシ!!
カサカサカサカサカサカサカサカサ!!

「おお速い速い!ほほほほほほ…」

僕はハイハイしながらもペシペシし続けた。

おおおおおおおお!!

じーじは…笑顔だった…ガクッ…

じーじに…また勝てなかった…



スヤー…







ペシ…ペシペシ…やー…
ペシペシペシペシペシペシ…

むにゃ~?くーちゃん?ウンしたの?

気が付くと、くーちゃんが僕を起こしていた。

コクンコクン…

くーちゃんは夜中に起きると僕を起こしてくるがオムツの時はペシペシが速い。
そして、僕が起きるとママを呼ばせる。
自分で呼べば?と聞いたら僕と一緒でないとイヤらしい。
そんな訳でくーちゃんに起こされると起きてしまう。

あれ?ママは?キョロキョロ…

あそこ?くーちゃん乗って!

くーちゃんが指差す方向にルナママ達が見えた。

よし!行こう!

カサカサカサカサ…

遠くにママ達が見えたので道を進むことにした。ふぁ~…
転移で先にママ達に知らせてもいいけど、くーちゃんを知らない場所に置いておけないから地道に届けるしかない。

というわけで、くーちゃんも背中に乗せて出発!

カサカサカサカサ…

おもちゃやぬいぐるみがいっぱいある場所に出た。
…いらない!プイ!
今はくーちゃんが先!

カサカサカサカサ…

ポヨンポヨン!

なんかボールが飛んで来た。
ベシベシ!
僕はアホ毛で払った。

カサカサカサカサ…

おお!!飲み物がいっぱい…じゅるり…

サササササササササ…
また、逃げた!

くーちゃんを乗せているので追えない…残念…

カサカサカサカサカサカサ…

ポトン!!

ん?

赤ちゃんが穴に落ちていた。

ふむ~ペシペシペシペシペシペシ…パカ!

どうやら落とし穴があるようだ。
ペシペシしながら進むか…

ペシペシペシペシ…パカ!

ペシペシ…パカ!

時間はかかるが落ちたくないので地道に進んだ。

ねちゃ!?

アホ毛にネバネバした物が付いた。
なにこれ?
近付いて触ってみたらヌルヌルネバネバで気持ち良かったです。

面白いそう…
でも、ダメだ!くーちゃんをママ達の所に連れて行かなきゃ!
気持ち悪いのか僕に抱きつく力が強くなっていた。

遊びたい!眠たい!

でも、先にくーちゃんを連れて行かなきゃ!

おおおおおおおお!
カサカサカサカサ!
ツルツルツルツル!

ムギュ!?

あ!?失礼!

僕は先に進んだ赤ちゃんを踏んづけてしまった。
しかし、硬いから気にしてないらしいので、そのまま進んだ。

山を越えると下り、手を滑らせ顔を打ち付け滑り降りてしまった。
ラクー!楽しい!眠たい!

ズズズズズズズズズ…

ガッ!

ママを目の前にして滑る勢いがなくなりコースを戻ろうとしていた。
とっさに地面を掴んだが、滑って保たない…

せめて、くーちゃんだけでも…
僕は最後の力を振り絞りアホ毛でくーちゃんをママの近くに運んだ。

くーちゃんは戸惑っていたが…

「あー(行って!)」

くーちゃんは僕の言葉を聞きルナママの所に進むのが見えた。
それを見届けた僕は手を離し、ヌルヌル遊びをしに戻るのであった。ワクワク!

スーーーームギュ!?

「ギャーギャー」

おや?さっきの硬い子と違って普通の子を踏んづけてしまった。
ごめんなさい。

赤ちゃんの顔にネバネバが、かかっていたのでアホ毛で拭いてあげたら泣き止んだ。
女の子なの…そっかー。
その後少し遊んだら眠くなってしまった。

ん?アホ毛欲しいの?
ん~…踏んづけたお詫びとしていいよ!
僕はアホ毛を手の所まで伸ばし、プチっと取った。
はい!3日物だから長持ちするよ。

ふぁ~…眠たい…おやすみ…スヤー…



「…黄金芋」

はっ!?食べ物?食べ物?お芋?

キョロキョロキョロキョロ…

「まさか、黄金芋に…」

ビクッ!?芋!?

「反応したわね…」

「だから、今ないのごめんね~」

え!?そのお芋ないの?ショボン…

「そんなに落ち込まないで、そうだ!裏の畑にお芋を埋めよう。あの畑ならすぐ出来ると思うわ。明日みんなでお芋を埋めようね、ティー!」

「!?あい!!」

よし!いっぱい植えていっぱい食べるぞ!!

明日に備えて早く寝た…けど、くーちゃんに起こされた。
遊びたい?やー!僕は寝るの!ペシペシ…
結局くーちゃんが寝るまで攻防が続いた。
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