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4章
56 娘の初舞台2
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カグリア 視点
私達が観客席に着くと、
「あら?カグリアちゃんとクリスちゃんお疲れ様~!」
プラム様はクリスを抱きたそうに近付いて来た。
クリスも行きたがっているので渡した。
「頑張りまちたね~!」
ばばバカというやつか…ウチでは赤ちゃん言葉は教育上良くないとしてあまり使っていない。
まぁ、ルナはよく使うけどね…
「リリスも頑張って待ってたね。偉いよ!」ナデナデ
「ティーちゃんとクーちゃんをいっぱい応援したよ。」
「ふふ、その応援で頑張ったかもね。」
残念ながら王族や貴族の応援がデカ過ぎて防音結界が張られて声援をシャットアウトしたからね。応援していたのは見えてたよ。
リリスもそこはわかっているだろう。
なんせ真正面にいるからね。ほんと最初はうるさかった。
王族の応援団は帰る片付けをしているのでおそらく負けたのだろう。
貴族の方はまだいるので残っているみたいね。
「あっ!?ティーちゃんだ~!!」
リリスが言う通りティーとルナが入って来た。
ティーが燃えているせいでルナも燃えていた。
直前に耐火服にしていて良かったわ。
ティー以外の子も炎属性の為、熱気に包まれいた。
あー、溶岩風呂が恋しい。
「暑いよ~」
「ほら、ばーばの近くに来てごらん…涼しくから。」
プラム様が氷冷魔法でリリス達を冷やしてくれた。
「助かります。」
「いいのよ。役得だから!」ぎゅー!
プラム様はリリス達に抱きついていた。
2人が嫌がってないので放っておこう。
『えー現在急激に会場内の温度が上昇しておりますが、冷房の魔導具と断熱結界を作動させましたので、しばらくお待ち下さい。』
放送があってから涼しくなって来た。
あたしとしてはあのままでも良かったのだが…
会場戻ろうかしら?
でも戻って来たのだから仕方ない。
あたしは観客席からティー達を眺めた。
天輪が付いてるマスク男がティーに手を振っているのが見える。
そして、ティーの顔の方向は間違いなくマスク男を見ていた。
間違いなく創造神様ね。
しかも神気を解放しているのか会場内に神気が溢れていた。
じょばー!!
ん?
『え~…ある子の祖父の方が放った威圧により、参加選手達が失禁した為、オムツ替えを行いますので、しばらくお待ちください。』
先ほど創造神様と思われるマスク男による孫大好きオーラを発して威圧してしまったようだ。参加している赤ん坊以外にも他のマスクマン達も引っ込んでいた…見なかったことにしよう…
ちなみに、うちの子達は慣れているのでそのまま待機している。
しかし、ティーのヤル気をどんどん上がっているようで入場の時、炎の色が赤だったのが今は黄色になっている。
そのせいでティーを抱いてるルナは気持ちよさそうにティーを抱いている。いいなぁ~
「あらあら!ティーちゃんはあんなこと出来るようなったのね。凄いわね~。今度本体の雪かきのときに来て欲しいわ。カグリアちゃん考えておいてね~。」
「はぁ、前向きに検討します。」
12の月くらいに呼ばれるのか…ってリリスの誕生月だわ。
「リリスの誕生月なので誕生日が終わるまでは行けませんね。」
「あら?そうなの?もちろん私達も行くからね。」
ナデナデ
今回は親族だけにしよう。
あとラブリーさんかなぁ…
『それでは熱気に包まれた最終組が始まります。』
例えではなく実際に包まれている。
耐性無しがいたら即死ね…
スタッフが神見習いで良かったわ。
『それではスタート!!』
スタート同時にいつもの高速ハイハイで創造神様に近付き、赤く熱せられたアホ毛で創造神様の肩に直撃した。
当たった箇所はジューという煙を出した後、創造神様の全身が燃えた。ティー!!
『正解に触れましたので1着は562番だ!他の子供達も頑張れ!』
アホ毛が創造神様に触れたので選択したとみなされたようだ。
まぁ、祖父母を探す競技なので間違いではない。
ティーを見た子が炎を吐いたりして確かめていて会場は、まさに火の海とかしていた。
なぜそんなことになったかというと、子供の吐く火は普段だと小さいがティーが興奮して熱気を上げたせいで発火温度が上がり、少しの火で爆炎になってしまったのだ。
ティーはというと高速ハイハイからの炎のアホ毛で創造神様を攻撃し続けていた。
あっ!?力尽きた。
どうやら、バーニングティーちゃん(今命名)は長時間は使えないようだ。
炎は消え悔しそうな顔で寝ているのが遠くからでもわかった。会場の熱気も下がったようね。
しかし、ティーは攻撃が創造神様には効かないこと気付こうよ。
「純血の神族同士は傷つかないのよね~」
「あっ!そうなんですか。」
驚愕の事実!ティーが創造神様にダメージを全く与えれないのはそういう理由だったのか。
プラム様は知っていたのね。
心配して損したわ。
力尽きたティーは創造神様に抱っこされる前にルナが回収、そして落ち込んでいる創造神様をほっといてあたし達の所に戻って来た。
「ルナお疲れ!」
「ほんと、疲れたわ。でも運営の対応が早くて助かったわ。」
「流石、国政派は対応能力は高いわね。」
バーニングティーちゃんなんて誰も予想出来ないのによく対応したと思う。
来年のティーの誕生会では国政派にも一席用意するか…
はぁ…
しかしなんでティーはこんなに燃えたのだろうか…
興奮してアホ毛が回転するのはいつものことだが燃えることはなかった。
何か原因は…
あたしはティーをよく観察した。
何かあるはずだ。
するとティーのアホ毛の根元に火の精霊が隠れていた。
ハーイ!
「お前かー!!」
どうやら、ティーの髪に住み込んだ火の精霊の影響であのようになったようだ。
何処から紛れ込んでいた!
あたしは火の精霊を捕まえプラム様に事情を話し引き渡した。
精霊にとって世界樹は母親である。
その精霊の分体であるプラム様には逆らえないので対応してもらった。
これで精霊被害が減ればいいけど…
プラム様も怒っているようで火の精霊をまじまじと見つめていた。
いつも陽気な精霊が涙目で震えているのは珍しく光景だ。
そう思って見ていたら、プラム様が火の精霊を消した!?
「消して良かったのですか?」
「ああいう精霊は言っても聞かないのよ。だから、分解して再誕させるのよ。」
プラム様は過激だった。
火の精霊よ。
来世では問題起こさないでね。
あたしはそう願うしか出来なかった。
さて、昼食をとることになったのだが人が多い為、どこも人で溢れている。
ルナはこうなることを予想してお弁当を準備していた。
だが、食事をするところもないので移動が出来ない状態だった。
「ここで食べるしかないわね。」
ルナがいう通り外より観客席の方が人は少ない。
未だに観客席出口には列が出来ていた。
これは王族の応援団が詰まって進まないのかもしれない。
移動する時間を考えると人がまばらなここで食べた方がのんびりできる。
なので、私達は防音の結界を張り観客席で食事をすることにした。
クリスとティーはお昼寝中などで静かに食事が出来た。
ちなみに父ちゃんと創造神様は離れた場所で羨ましそうに眺めていた。
結局、両者は問題が起きたので放置となった。
会場では最終ステージを構築している。
正直デカイ…
一回戦目のミニダンジョンの倍くらいの大きさに思える。
たしかにこれほどステージが複雑で大きければ判断力がある子供が必要だわ。
この為に親同伴の競技だったのね。
うちの子以外クリアできるのかしら?
そんな不安を抱きながら始まるまでに娘を起こそうと動き出した。
「ティーとクリス!起きなさい!」
「スヤー…」
「可愛いけど起きて!」
こりゃダメかも…
私達が観客席に着くと、
「あら?カグリアちゃんとクリスちゃんお疲れ様~!」
プラム様はクリスを抱きたそうに近付いて来た。
クリスも行きたがっているので渡した。
「頑張りまちたね~!」
ばばバカというやつか…ウチでは赤ちゃん言葉は教育上良くないとしてあまり使っていない。
まぁ、ルナはよく使うけどね…
「リリスも頑張って待ってたね。偉いよ!」ナデナデ
「ティーちゃんとクーちゃんをいっぱい応援したよ。」
「ふふ、その応援で頑張ったかもね。」
残念ながら王族や貴族の応援がデカ過ぎて防音結界が張られて声援をシャットアウトしたからね。応援していたのは見えてたよ。
リリスもそこはわかっているだろう。
なんせ真正面にいるからね。ほんと最初はうるさかった。
王族の応援団は帰る片付けをしているのでおそらく負けたのだろう。
貴族の方はまだいるので残っているみたいね。
「あっ!?ティーちゃんだ~!!」
リリスが言う通りティーとルナが入って来た。
ティーが燃えているせいでルナも燃えていた。
直前に耐火服にしていて良かったわ。
ティー以外の子も炎属性の為、熱気に包まれいた。
あー、溶岩風呂が恋しい。
「暑いよ~」
「ほら、ばーばの近くに来てごらん…涼しくから。」
プラム様が氷冷魔法でリリス達を冷やしてくれた。
「助かります。」
「いいのよ。役得だから!」ぎゅー!
プラム様はリリス達に抱きついていた。
2人が嫌がってないので放っておこう。
『えー現在急激に会場内の温度が上昇しておりますが、冷房の魔導具と断熱結界を作動させましたので、しばらくお待ち下さい。』
放送があってから涼しくなって来た。
あたしとしてはあのままでも良かったのだが…
会場戻ろうかしら?
でも戻って来たのだから仕方ない。
あたしは観客席からティー達を眺めた。
天輪が付いてるマスク男がティーに手を振っているのが見える。
そして、ティーの顔の方向は間違いなくマスク男を見ていた。
間違いなく創造神様ね。
しかも神気を解放しているのか会場内に神気が溢れていた。
じょばー!!
ん?
『え~…ある子の祖父の方が放った威圧により、参加選手達が失禁した為、オムツ替えを行いますので、しばらくお待ちください。』
先ほど創造神様と思われるマスク男による孫大好きオーラを発して威圧してしまったようだ。参加している赤ん坊以外にも他のマスクマン達も引っ込んでいた…見なかったことにしよう…
ちなみに、うちの子達は慣れているのでそのまま待機している。
しかし、ティーのヤル気をどんどん上がっているようで入場の時、炎の色が赤だったのが今は黄色になっている。
そのせいでティーを抱いてるルナは気持ちよさそうにティーを抱いている。いいなぁ~
「あらあら!ティーちゃんはあんなこと出来るようなったのね。凄いわね~。今度本体の雪かきのときに来て欲しいわ。カグリアちゃん考えておいてね~。」
「はぁ、前向きに検討します。」
12の月くらいに呼ばれるのか…ってリリスの誕生月だわ。
「リリスの誕生月なので誕生日が終わるまでは行けませんね。」
「あら?そうなの?もちろん私達も行くからね。」
ナデナデ
今回は親族だけにしよう。
あとラブリーさんかなぁ…
『それでは熱気に包まれた最終組が始まります。』
例えではなく実際に包まれている。
耐性無しがいたら即死ね…
スタッフが神見習いで良かったわ。
『それではスタート!!』
スタート同時にいつもの高速ハイハイで創造神様に近付き、赤く熱せられたアホ毛で創造神様の肩に直撃した。
当たった箇所はジューという煙を出した後、創造神様の全身が燃えた。ティー!!
『正解に触れましたので1着は562番だ!他の子供達も頑張れ!』
アホ毛が創造神様に触れたので選択したとみなされたようだ。
まぁ、祖父母を探す競技なので間違いではない。
ティーを見た子が炎を吐いたりして確かめていて会場は、まさに火の海とかしていた。
なぜそんなことになったかというと、子供の吐く火は普段だと小さいがティーが興奮して熱気を上げたせいで発火温度が上がり、少しの火で爆炎になってしまったのだ。
ティーはというと高速ハイハイからの炎のアホ毛で創造神様を攻撃し続けていた。
あっ!?力尽きた。
どうやら、バーニングティーちゃん(今命名)は長時間は使えないようだ。
炎は消え悔しそうな顔で寝ているのが遠くからでもわかった。会場の熱気も下がったようね。
しかし、ティーは攻撃が創造神様には効かないこと気付こうよ。
「純血の神族同士は傷つかないのよね~」
「あっ!そうなんですか。」
驚愕の事実!ティーが創造神様にダメージを全く与えれないのはそういう理由だったのか。
プラム様は知っていたのね。
心配して損したわ。
力尽きたティーは創造神様に抱っこされる前にルナが回収、そして落ち込んでいる創造神様をほっといてあたし達の所に戻って来た。
「ルナお疲れ!」
「ほんと、疲れたわ。でも運営の対応が早くて助かったわ。」
「流石、国政派は対応能力は高いわね。」
バーニングティーちゃんなんて誰も予想出来ないのによく対応したと思う。
来年のティーの誕生会では国政派にも一席用意するか…
はぁ…
しかしなんでティーはこんなに燃えたのだろうか…
興奮してアホ毛が回転するのはいつものことだが燃えることはなかった。
何か原因は…
あたしはティーをよく観察した。
何かあるはずだ。
するとティーのアホ毛の根元に火の精霊が隠れていた。
ハーイ!
「お前かー!!」
どうやら、ティーの髪に住み込んだ火の精霊の影響であのようになったようだ。
何処から紛れ込んでいた!
あたしは火の精霊を捕まえプラム様に事情を話し引き渡した。
精霊にとって世界樹は母親である。
その精霊の分体であるプラム様には逆らえないので対応してもらった。
これで精霊被害が減ればいいけど…
プラム様も怒っているようで火の精霊をまじまじと見つめていた。
いつも陽気な精霊が涙目で震えているのは珍しく光景だ。
そう思って見ていたら、プラム様が火の精霊を消した!?
「消して良かったのですか?」
「ああいう精霊は言っても聞かないのよ。だから、分解して再誕させるのよ。」
プラム様は過激だった。
火の精霊よ。
来世では問題起こさないでね。
あたしはそう願うしか出来なかった。
さて、昼食をとることになったのだが人が多い為、どこも人で溢れている。
ルナはこうなることを予想してお弁当を準備していた。
だが、食事をするところもないので移動が出来ない状態だった。
「ここで食べるしかないわね。」
ルナがいう通り外より観客席の方が人は少ない。
未だに観客席出口には列が出来ていた。
これは王族の応援団が詰まって進まないのかもしれない。
移動する時間を考えると人がまばらなここで食べた方がのんびりできる。
なので、私達は防音の結界を張り観客席で食事をすることにした。
クリスとティーはお昼寝中などで静かに食事が出来た。
ちなみに父ちゃんと創造神様は離れた場所で羨ましそうに眺めていた。
結局、両者は問題が起きたので放置となった。
会場では最終ステージを構築している。
正直デカイ…
一回戦目のミニダンジョンの倍くらいの大きさに思える。
たしかにこれほどステージが複雑で大きければ判断力がある子供が必要だわ。
この為に親同伴の競技だったのね。
うちの子以外クリアできるのかしら?
そんな不安を抱きながら始まるまでに娘を起こそうと動き出した。
「ティーとクリス!起きなさい!」
「スヤー…」
「可愛いけど起きて!」
こりゃダメかも…
応援ありがとうございます!
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