それって食べ物ですか？いいえ飲み物です。

5章

62 埋め埋め

キラティア　視点

おはよう！リアママ…ふぁ～

おっと！？透明になってたティーちゃんです。

昨日はくーちゃんに寝る邪魔をされたので姿を消して寝ました。
産まれる前に使ってたから忘れてたけど、寝たいから思い出したのだ！

スススス…
これでよし！

さて…
芋を埋めたい！バーン！

「ま・ま…ぃもぃも」

…

…？

リアママの反応がおかしい？

「ティーが喋った！？」

おぉ、本当だ！！
やっと話せる！これでいつでもお出かけ出来る。

ルナママも来て褒められた！
でも、芋を埋めたい！
お？くーちゃんも起きたね。
ふふ！くーちゃんすごいでしょ！僕、ママって言えるようになっただよ！むふぅ！

「ま…ま」

くーちゃんも呼べるようになったね！
おめでとう！
それでさ！芋！！

「朝ごはん食べましょ！」

ごはん！？食べる！
早く早く！
リリ姉ちゃんおはよ！

今日はにんじんだ！もぐもぐ！甘くて美味しい！
ご馳走さま！けぷっ！

…はっ！？

「ぃーも！」

やっと伝わったのかルナママが外で遊ぶときに着るねずみの服を着させてくれた。
くーちゃんとお揃いなのだ。

そして、連れてこられたのは…野菜がいっぱいの畑だ！

おぉ！ごはんがいっぱいだ！

トテトテトテトテ…

ん？太いツルがある！なんだろう？

シュルシュルシュルシュル…

お？

僕はツルに巻かれて空へ旅立った。

たかい！たかーい！キャハハ！
リアママとリリ姉ちゃんとくーちゃんが小さく見える。おーい！

グイ！

バクン！？

む～せまい～
切っちゃえ！スパン！
うんしょ！

パカッ！

ふぅ…外だ！

これかぼちゃ？少しつまみ食い！もぐもぐもぐもぐ…
シャキシャキだ！
くーちゃんにもおみやげもってこよ！

「ティーちゃん大丈夫？」

リリ姉ちゃん大丈夫！これおいしいよ！
じゃなかった！大丈夫だよ！

ん？くーちゃんも欲しいの？
はい！
おいしい？よかった！

畑を進むと草がぼうぼうの場所についた。

草を刈ってから耕すらしい。
ふふふ！この名刀アホ毛で切って…

サァーー！

…草が無くなった！

むぅ～！

ドドドドドドドドドドドド…

こうなったら耕してやる！
おおおおおおお！

「ティー！こっちもお願いね！」

ドドドドドドドドドドドド…

「ティーちゃんこっち出来る？」

ドドドドドドドドドドドド…

「うっう！」

ドドドド…ピタ！
あ！土かかった？ごめんね！

「もういいわよ！お疲れ様。」ナデナデ

ふぅ、やっとお芋を植えれる。
早く食べたい！

「お待たせ！種芋持って来たわよ！でも、2本分しかなかったわ。」

ルナママが来た！お芋だ！

「仕方ないからあるだけ埋めようね。」

「あーい！」

「うん！」

「う！」

ザクザク…ポンポン！

「こうするのよ。」

ふむふむ！ザクザクして芋を入れてポンポンね。

えっと…ザクザク、ぽいっ！埋め埋め！ポンポン！
出来た！リアママ出来た！

「上手いよ！もう一個あげる。はい！」

よし！もう一回！

ザクザク…ぽいっ！埋め埋め！ポンポン！

出来た！ルナママ次！

「ごめんね！もうないのよ。」

がーん…残念…もっと埋めたかった。

「うっう！」

くーちゃんも埋めたいの？
もうないって！

他に埋める物ないかな？キョロキョロ…

「うー！」ぎゅー！

くーちゃん！アホ毛いきなり引っ張らないでよ！

ふぅー！まだ抜けてない。

どうしたの？アホ毛を埋める？

…いいよ！

僕はくーちゃんに頭を向けた。
意味もなく抜かれるのは嫌だが埋めるという目的なら良し！
プチ！プチ！
え？2回抜くの？

一本はしゃぶるように欲しいのね。
先に言ってよ。びっくりしたよ。

「うー…」

謝ってくれるならいいよ。今度から気を付けね！

「う！」プチッ！

え！？まだ埋めるの？
…しょうがないなぁ…

ザクザク…ポイ！ポンポン！

それから僕達はアホ毛を埋め続けた。
よし、次の列を…

「ティーちゃん！クリスちゃん！これ以上は別の物を植えるからやめましょうね。」

止められてしまった。む～
次植えるとき頑張るぞ！

「ずいぶんと汚れたわね…お風呂に入りましょう！」

お風呂！入る～！

僕達は労働の疲れをお湯に流した。むふぅ～