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7章

100 通訳者

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キラティア 視点

僕達は次の場所に転移した。

そこは牧場?
芝生があって、柵があって小屋がある。
何しに来たのかな?
もしかして牛さんとかいるのかな?
牛乳とか飲めるの?

しかし、牛さんどころか動物は見当たらなかった。

しばらくママ達が歩いていると緑髮のお姉さんが来た。
どこかで見たことあるなぁ…
う~ん…思い出せない…

まぁいいや、それより…
ルナママ降ろして!
動きたいよ!ねぇねぇねぇ!
そこの芝生をゴロゴロしたい!
くーちゃんは…興味ないのね。

しかし、ルナママ達は緑髪のお姉さんと話していて聞いてくれなかった。

「私達帰るわね。」

ん?
帰るの?
やったー!
早く、動きたい動きたい!

しかし、緑髮のお姉さんがルナママを止める。
邪魔するな!ぶぅー!

ん?リアママが近付いて来た?
なに?

カメさんの所に行くんだ!いてら~!

「通訳者としてティーちゃんを連れて行って。」

そう思ったらリアママに僕は渡された。

あれ?
なんで?通訳者?なにそれ、おいしいの?

「ティーちゃん!カメさんとリアの通訳お願い!」

えー!通訳?
やだー!遊びたい!

「むー!きゅう!」

「遊びたいって?ティーちゃんお願い!」

「むー!」

「干し芋を袋であげるから!」

そう言ってルナママはアイテムボックスから干し芋の入った袋を取り出した。

「あい!」にぱぁ!

やらせていただきます。にぱぁ!

干し芋を袋で手に入れた!
これでいつでも食べられる。
服の中に入れとこ!ごそごそ…

「ティー行くよ!」

「あい!」

どんと来い!

そんなわけで僕達はカメさんの所に向かった。

ちょっと前にいた川だ。
今は少し水が流れていた。
えーと…カメさんは…いたいた!

カメさんの甲羅が川から見えた。

僕はリアママに降ろしてもらいカメさんに近付いた。

もしもし、カメさん、カメさんよ!
さっきのティーちゃん来ましたよ。
リアママ、用事、急ぎなの!
もっかい出てきて話しましょ!

ザバァ!

カメさんは顔を出してくれた。

おお!カメさん潜っている所ごめんね!
ちょっと聞きたいことがあるのだよ。

ザバァ!ザバァ!ザバァ!

みんな出て来てくれてありがと!

僕の周りにたくさんのカメさんが出てきた。
でも、数匹だけでいいんだけど…

まぁいいや!それでリアママ!何聞くの?

「ティー!亀さんに千年亀がどこにいるか知らないか聞いてくれない?」

カメさん!千年亀ってどこにいるか知ってる?
千年亀って何かって?

リアママ!カメさんが千年亀って聞いたことないって!

「ヒールタートルが長生きしている魔獣よ。」

なるほど…
ねぇねぇ!カメさん!ヒールタートルっていうカメさんが長生きしているみたいだよ。カメさん知らない?
むふむふ…
リアママ!ヒールタートルという名前かわからないけど、長生きカメさんなら3匹いるって!

リアママはそれを聞いて考え始めた。

テクテクテクテク…

小さな子ガメさんが陸に上がり僕に近付いて来た。

「キュ!」

子ガメさん?
何か用かな?
なるほど、長生きカメさんの所まで道案内してくれるの?
でも道知ってるの?
カメネットワークで場所はわかるの?
便利だねー!それ!
じゃあ道案内頼もうかな?
リアママどうする?
わかった!
じゃあ道案内お願いします。

僕は近付いて来た子ガメさんを抱いた。

クンクン…

少し草臭い…
服が臭くなりそうだ。

「ティー!どこに向かえばいい?」

おっと!仕事仕事!
カメさんここから近い長生きカメさんどこ?

あっち?
もう少し右?
この方向?
いいって?

僕はアホ毛で方向をリアママに示した。

カメさんは近くなったら教えてね。

僕達を抱えたリアママが森を走りだした。

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