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8章
122 積み木
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マリ 視点
私はカグリアさんにリビングに連れて行かれた。
そこにはティーちゃんと黒いちっちゃなドラゴンが積み木で遊んでいた…
ドラゴン初めて見た。
ドラゴンはカッコイイイメージだったけどちっちゃいと可愛い。
積み木で遊んでいるけど…なんかすっごいお城を作っていた。
天井まで届きそうな高さでかつ、美術館とかにある再現ジオラマのように見えた。
「最近、ティーは本を読むようになって図鑑を見て積み木で建築するようになったのよ。ルナの血ね。」
図鑑を見ただけで出来ないと思うけど言葉に出さなかった。
「ルナールさんはこの家を建てたと言ってましたけど…まさか、1人で建てたのですか?」
「そうよ。精霊と協力して半日で建てたって言っていたわ。」
ティーちゃんがあれだけ精密にお城を作れるなら、ルナールさんが本気を出せば本物のお城を作れるってことよね。
もしかして、私…チート家族に出会った?
「まっま!」ペシペシ!
ティーちゃんがカグリアさんの足を叩いていた。
「ティー?何かな?」
「う!」
ティーちゃんは城を指差した。
「出来たから見てだって。」
「すごいですね。本物みたい。」
「日に日に作るものが大きくなっているのよね…そのうち庭にお城を作りそうよ。」
「あはは…」
私には否定も肯定も出来なかった。
「うーう!」
「壊すのね。いいよ。」
「え!?」
「うーご!」
『キュオー』
黒いちっちゃなドラゴンは雄叫び?を挙げながら崩していった。
バシャン!
ザー!
一瞬で立派な建築物が瓦礫と化した。
えーー!!なんかもったいない。
私が呆然としているとティーちゃんとちっちゃなドラゴンは箱を持ってきて瓦礫の積み木を詰め始めた。
しかもティーちゃんは手で小さい箱に詰めると同時にアホ毛で大きな箱に詰めていた。
ちっちゃなドラゴンは両手に持てるだけ積み木を持ってトテトテとティーちゃんに持って行っていた。可愛い!
「紹介まだだったわねわ。クリスの契約獣のウーダよ。」
「契約獣!?クリスちゃんは魔物使いですか?」
「ふふ、違うわよ。仮契約書で契約しただけよ。」
私でも出来るのかな?
「私でも契約は出来ますか?」
「書類と相手の同意があればできるわよ。」
相手の同意って…婚姻届か何か?
「その書類ってどこで作れますか?」
「えーと!役所に行って獣魔科に行ってギルドカードを提示すれば受け取れるわよ。」
「え!?役所!?ギルドカード!?」
てっきり魔法でするのかと思ったけど、何か違うようだ。
「でも、クリスちゃんは赤ん坊ですよね?」
「あたしが代理人で仮契約をしているのよ。クリスが大人になったら本契約するかは本人達次第だけどね。」
「へー。なら、ティーちゃんとププちゃんも同じですか?」
「あー…あれは…自然となっているからわからないのよ。」
「え?」
「なんか話しているのはわかったけど契約書無しで契約しているのよね。」
「それって大丈夫なんですか?」
「ルナに聞いたら、使えるのは念話と友達を呼べるだけで仮契約より条件が緩い契約らしいわ。なので届出を要らないって。」
あーつまり、今暇だから遊びに来ない?行くー!来たよ!早!?
みたいな使い方しか出来ない訳か…便利ね。
でも、帰りは送らないと行けないのか。
「そういえば、ティーちゃんはププちゃんを送ってましたが、帰す事は出来ないのですか?」
「あー…出来るけど…」
?そう言ってウーダちゃんを見た後こっちに視線を戻した。
「この間、送還魔法を失敗したのよ。」
「失敗って送れなかったいう事ですか?」
カグリアさんは首を横に振り…
「亜空間に閉じ込められたのよ。」
ひぇー!!
「ルナも代理の契約者だからウーダをクリスのもとに送り帰したんだけどクリスが寝ながら受取拒否して保留になってしまって、10時間くらい放置しちゃったのよ。」
「うわー…」
「そんな訳だからティーにはププを家に直接送るようにさせているのよ。」
私は積み木を運ぶウーダちゃんを哀れんだ目で見てしまった。
「そろそろ、あたしはルナのところに行くからティー達と遊んでいて!」
「はい!」
そう言うとカグリアさんは部屋を出て行った。
つまり私はティーちゃんとウーダちゃんの子守をする事になった。
私はカグリアさんにリビングに連れて行かれた。
そこにはティーちゃんと黒いちっちゃなドラゴンが積み木で遊んでいた…
ドラゴン初めて見た。
ドラゴンはカッコイイイメージだったけどちっちゃいと可愛い。
積み木で遊んでいるけど…なんかすっごいお城を作っていた。
天井まで届きそうな高さでかつ、美術館とかにある再現ジオラマのように見えた。
「最近、ティーは本を読むようになって図鑑を見て積み木で建築するようになったのよ。ルナの血ね。」
図鑑を見ただけで出来ないと思うけど言葉に出さなかった。
「ルナールさんはこの家を建てたと言ってましたけど…まさか、1人で建てたのですか?」
「そうよ。精霊と協力して半日で建てたって言っていたわ。」
ティーちゃんがあれだけ精密にお城を作れるなら、ルナールさんが本気を出せば本物のお城を作れるってことよね。
もしかして、私…チート家族に出会った?
「まっま!」ペシペシ!
ティーちゃんがカグリアさんの足を叩いていた。
「ティー?何かな?」
「う!」
ティーちゃんは城を指差した。
「出来たから見てだって。」
「すごいですね。本物みたい。」
「日に日に作るものが大きくなっているのよね…そのうち庭にお城を作りそうよ。」
「あはは…」
私には否定も肯定も出来なかった。
「うーう!」
「壊すのね。いいよ。」
「え!?」
「うーご!」
『キュオー』
黒いちっちゃなドラゴンは雄叫び?を挙げながら崩していった。
バシャン!
ザー!
一瞬で立派な建築物が瓦礫と化した。
えーー!!なんかもったいない。
私が呆然としているとティーちゃんとちっちゃなドラゴンは箱を持ってきて瓦礫の積み木を詰め始めた。
しかもティーちゃんは手で小さい箱に詰めると同時にアホ毛で大きな箱に詰めていた。
ちっちゃなドラゴンは両手に持てるだけ積み木を持ってトテトテとティーちゃんに持って行っていた。可愛い!
「紹介まだだったわねわ。クリスの契約獣のウーダよ。」
「契約獣!?クリスちゃんは魔物使いですか?」
「ふふ、違うわよ。仮契約書で契約しただけよ。」
私でも出来るのかな?
「私でも契約は出来ますか?」
「書類と相手の同意があればできるわよ。」
相手の同意って…婚姻届か何か?
「その書類ってどこで作れますか?」
「えーと!役所に行って獣魔科に行ってギルドカードを提示すれば受け取れるわよ。」
「え!?役所!?ギルドカード!?」
てっきり魔法でするのかと思ったけど、何か違うようだ。
「でも、クリスちゃんは赤ん坊ですよね?」
「あたしが代理人で仮契約をしているのよ。クリスが大人になったら本契約するかは本人達次第だけどね。」
「へー。なら、ティーちゃんとププちゃんも同じですか?」
「あー…あれは…自然となっているからわからないのよ。」
「え?」
「なんか話しているのはわかったけど契約書無しで契約しているのよね。」
「それって大丈夫なんですか?」
「ルナに聞いたら、使えるのは念話と友達を呼べるだけで仮契約より条件が緩い契約らしいわ。なので届出を要らないって。」
あーつまり、今暇だから遊びに来ない?行くー!来たよ!早!?
みたいな使い方しか出来ない訳か…便利ね。
でも、帰りは送らないと行けないのか。
「そういえば、ティーちゃんはププちゃんを送ってましたが、帰す事は出来ないのですか?」
「あー…出来るけど…」
?そう言ってウーダちゃんを見た後こっちに視線を戻した。
「この間、送還魔法を失敗したのよ。」
「失敗って送れなかったいう事ですか?」
カグリアさんは首を横に振り…
「亜空間に閉じ込められたのよ。」
ひぇー!!
「ルナも代理の契約者だからウーダをクリスのもとに送り帰したんだけどクリスが寝ながら受取拒否して保留になってしまって、10時間くらい放置しちゃったのよ。」
「うわー…」
「そんな訳だからティーにはププを家に直接送るようにさせているのよ。」
私は積み木を運ぶウーダちゃんを哀れんだ目で見てしまった。
「そろそろ、あたしはルナのところに行くからティー達と遊んでいて!」
「はい!」
そう言うとカグリアさんは部屋を出て行った。
つまり私はティーちゃんとウーダちゃんの子守をする事になった。
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