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12章

201 準備時間

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キラティア視点

いつものように僕が野菜と戯れて食べ頃を選別し、リアママに回収してもらう。
決して食べられているわけではないからね。

あとは芋の観察っと…
お!おぉ!!

僕の目の前には今にも光り出しそうな芋の蔓達が伸びていた。

芋さんおはよう!調子はどう?

ふむふむ今日が採れ頃なの?
わかった!あとで来るね!

最初はただ話しかけていただけなのにいつのまにか話せるようになったのだ。

ポコ!

お!ミミズさんおはよう!
今日も畑の管理ありがとう!
いよいよ、芋を収穫出来るよ!

畑の管理人?のミミズさん。
ここの畑が良い土らしく住み着いた魔物さんだ。

なに?この紙?

ミミズさんは紙を渡して来た。

ふむふむ…風で飛んで来たのか…
で?

僕はまだ文字が読めない。
なので、ミミズさんの説明を待つ…



どうやらミミズさんも読めないようだ。がっくし…

「ティー行くよ!!」

「あーい!」

ミミズさん!後で来るからその時にカゴに入れといて!
じゃあ!あとで!

僕はミミズさんと別れリアママの所に戻った。

カサカサカサカサ…

ママ!芋さん掘れるって!

「あの芋、掘っていいの?」

ばっちり!

「わかったわ。みんなでご飯食べたら芋掘りしようか。」

やったー!ぶんぶん…
くーちゃん!芋食べ放題だよ!

「う!?うきゃー!!」

おぉ…くーちゃんがやる気だ…
初めて見た。

くーちゃんは立ち上がり両手を広げた。

僕も負けていられない。

僕も立ち上がり両手を広げ雄叫びをあげた。

「あきゃー!!」

「うきゃー!!」

「あきゃー!!」

僕とくーちゃんのやる気合戦が始まった。

「こら~!早く芋掘りしたいんでしょ?行くよ!」

は!?そうだった。急がなくちゃ!!
くーちゃん!急ぐよ!

僕とくーちゃんはリアママに抱っこしてもらい家に向かった。
自分で歩けって?体力温存の為だよ。

家に着いた僕達はご飯を食べた。
僕はその後に、書斎に行き芋の本を探した。
あった!芋料理の本!これで勉強しよう。
僕が本を取り、部屋を出ようとした時机にぶつかった。
ゴン!

おぅ…机壊れてないかな?

心配になり机を周ったが壊れてなかった。

ポトッ!

目の前に絵本が落ちて来た。机の上に置いてあった物のようだ。
中身は怪我の本だったくーちゃんやリリ姉ちゃんが怪我した時に使えるかも。

僕は絵本を服に仕舞い込んだ。

さて、芋掘りだ!!
僕はわくわくしながらリアママ達を待っていた。
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