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14章

283 暗黙のルール

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レヴァン 視点

「あきゃ!?」バンバン…

キラティアはビックリしながらも水鉄砲の手を止めなかった。
言動と行動は一致させて欲しい。

「ちょっ!いてー!!今くらい手を止めろ!!」

「あう?えー…」しぶしぶ…

キラティアは水鉄砲を撃つのを止めた。

「まったく…こういう強化の時は何もしないで待っとくのが暗黙のルールだろうが!」ボソボソ…

俺が愚痴をこぼしている間に身体は光に包まれ鎧となった。

「師匠!それは!!」

弟子達も驚いているようだ。
この装備は神器『天凱』創造神様から賜った最高の神器だ。
白と金を基調した、まさに聖なる鎧だ。
これならばキラティアと渡り合えるはずだ。

「大人気ないっす!」

「はぁ?」( ゚д゚)

フルフェイスの兜の為、見える範囲は狭いが弟子達が呆れているのを感じた。

「そうですよ。相手は赤ん坊ですよ!」

「いくらなんでも神器はねぇ…」

弟子達の非難轟々が俺の胸に突き刺さる。

「ぐぅ…だが、俺はもう、負けるわけにはいかんのだ!さぁ、勝負だ!キラティア!!」

もきゅもきゅもきゅもきゅ…

キラティアは水の上で干し芋を食べていた。

「あきゃ!?」さっ!

そして俺に見つかったからか干し芋を隠した。

「勝負中に食べるな!!」

「あきゃ!?むーぷいぷい!!」

キラティアが急に抗議しだした。

「あ?おじさんが止めろと言って、待ってあげたのに酷い言い草だ?なんだと!?」

「師匠…今のは師匠が悪いですよ。待っとけと言ったの師匠ですよ!」

弟子達がキラティアの味方に思えて来た。
早く決着を着けないと勝負が流れそうだ。

「こ、こっちは準備は出来た。再開するぞ!」

「ふぅ…あーい!」てちてちてちてち…

キラティアはしぶしぶという感じで距離を取り始めた。
ある程度離れたキラティアは座り両手を挙げた。

「あっきゃー!!」
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