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15章

365 囚われのドラゴン

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"分身1" 素材担当 キラティア

『キサマ…ナニモノダ…』

中は暗い部屋だった。
そして、剣と鎖で繋がれた大きなドラゴンが1匹横たわっていた。
どうやら話しかけてきたのはこのドラゴンのようだ。

「あきゃ!!」

こんちゃ!!
僕はティーちゃん、火山の調査に来た!

『タチサレ…ココハ…コドモガクルバショデハナイ…』

「あう…じゃ!!」

帰れと言われたので帰ります。

ぐぐぐぐ…

僕は回れ右をしてさっきと同じように出ようとした。

『マテ…スコシ…ワレノハナシヲキイテクレヌカ?』

もうすぐ出れそう。
うにゅ…!!

『オネガイシマス…ハナシダケデモキイテクダサイ。』

「あきゃ?」

ドラゴンさんは土下座をするので仕方なく話を聞く事にした。
ウーダちゃんが来た頃はこんな感じだった。
ドラゴンというのはプライドが高いのが多いのだ。

さてと、まずは傷の手当てをするかね。
危なくないかって?
甘い匂いはしないし襲ってくれば素材にすれば良い。
という訳で剣を抜いて、鎖をアホ毛で断ち切った。
あとは傷を縫合して薬を塗って…

『オオー!!カラダガラクダ!』

喜んでいるところ悪いけど最後に…この注射打つよ!!

『ナ…ナンダ…ソレハ…』

これは大型魔獣用注射器。
これに超栄養剤【もりもりx】の原液を100m l入れて稀釈設定を100倍にして魔力を注入。

ばふん!ばふん!ばふん!

『ナンカデカクナッテルゾ!!』

そりゃドラゴンさんの身体がデカイから注射もデカくしないとね。

ばふん!ばふん!ばふん!

さて、チクっとしますよ!!

特・大・注射!!

「あきゃー!!」ぶん!!

僕はドラゴンさんの首程の大きさになった注射器をドラゴンさんにぶん投げた。

『ヤ…ヤメロー!!』

注射器はごごごという音を出しながらドラゴンさんの首刺さった。
ちなみに本体は大きくなるが針は長さだけ変わるが太さは変わらない。
なので身体に穴が空くことはないのでその辺は安心してください。

チーン!!

ドラゴンさんは倒れたけど2、3日すれば全開になるだろう。
それまで安静ね!!

さて、片付けしてっと!
報告書も書いて…よし!

ジュウ…

ドラゴンさんの身体から熱気とマグマが出て来た。

『オォオオオオ!!!』

ドラゴンさんは立ち上がり咆哮を上げた。

「あきゃ!!」
しゅん!ぽん!!

『グォ!?』ドサッ!?

寝てなさい!!

僕はドラゴンさんの頭をチョップして気絶させた。
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