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学院 1年目

ダンジョンなのに、果樹園?

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第一層に入ると、そこは、え・果樹園?

そこかしこに木が生えてて、おいしそうな果実が実ってる。

「え?ダンジョンなのに果樹園が?」

僕は驚いて、思わず声が出る。

「あら?ヘルトはここ初めて?」

カトレインが尋ねてくる。


「うん、こんなところにダンジョンがあるって知らなかったし。僕が入った事のあるダンジョンって、こことは全然違うよ?」

「あ、ナナウタルの近くのダンジョンね。あそこはかなりな難易度高いって聞いてるわ。階層自体はそれほどないけれど、確か10層まで?10層には強い魔物がひしめいているとか。」

知らなかった・・・・3層ぐらいまでしか行かなかったけど、そこれもベテラン冒険者たちがどんどん死んでたからんばあ。よく装備を頂戴してたっけ。


ここで暫らく果実を収穫し、僕のカバンに入れておいたんだ。

「へえ、便利ねそのかばん。私達のクランには、一応一つだけあるけれど、それでも容量に制限があるから、入れるものには気を使ってるのに、ヘルトのそれは、無制限なのかしら?」

「ロヴィーサさん、どれだけ入るか知らないんです。僕のスキルは、元々あるアイテムからその特性を読み取って、新たなものを作り出すんです。触媒師って言うらしいです。アモトのアイテムを触媒に、殆ど複製に近い事をするみたいです。」

「へえ?そんなスキルというか、職業があるのね。知らなかったわ。でも、便利ね。どんなものでもできるのかしら?」

「それはわかりません。まだレベルが足りないのか知りませんが、武器は無理です。」

「そかあ・レベルが上がって、スキル?がもっと使えるようになるといいわね。」

そんな会話をロヴィーサさんやカトレインとしながら、次の階層へ。

ここは獣・・・・お肉らしいけど、フェンがやってくる牛さん?をどんどん仕留めていたんだよ。

「あら、あの子やるわね、楽でいいわ。」

ロヴィーサさんがそう言うのもうなずける。

「お肉!お肉!」

って言いながら、どんどん仕留めてるんだから。

そして大量のドロップお肉。

「大量!今夜はステーキ!」

もうステーキ確定ですか、フェンさん?

フェン以外殆どする事のないまま、3層へ。

3層は、鉱石があるみたいだけど、低階層だから、そんな良いのが出ないらしくって。

そもそもツルハシとか無いから、この階層はする事ないかなあ?

あれ?よく見ると・・・・金?

皆スルーしてるけど、金って結構価値あるよね?

僕はカバンからフェンの爪を取り出し、がりがり壁を削っていく。

やがて結構な大きさの岩?を取り出す事ができて。

相変わらずフェンの爪ってすごい!

取り出した岩をカバンに入れる。

「おやヘルト、どうしたんだい?そんな岩を・・・って、これ金塊?よく見つけたね。こんな低階層で金が出るとは知らなかったなあ。」

フィンがそう言うけれど、え?そこかしこに沢山あるよ?
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