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エッケシュヌ帝国

ここは何処でしょう?

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「フェンさん、ここは何処なのでしょうね、そして、わたくしは、誰でしょう?」

「ま・・・マスター?僕の事忘れちゃったの?」

「ごめんなさいね、何も思い出せないの。」

「そんな・・・・どうしちゃったの・・・マスター・・・・」

ここは元ソーマカカ王国、現在はエッケシュヌ帝国。

ヘルトは、謎の襲撃者の最後の力で、ワワラドナ王国から、この地まで飛ばされたのである。

そして、あれから、2年ほど時間が経過していた・・・・

「まあ、貴方、怪我をしているのね。ちょっとおいでなさいな。」

「マスター僕を貴方なんて呼ばないで・・・・」

「ごめんなさいね、フェンさん。えっと・・・・どうでしたっけ?いたいいたいのとんでけえ!だったかしら?」


すると・・・・かなりの怪我を負っていたフェンだったが、みるみる怪我が回復していく。

「あってましたね。」

「マスターありがとう!」

「どういたしまして。ですが、何時までもここにはいられないでしょうね。少し移動しましょうか?」

こうしてヘルトとフェンは気が付いた森から移動を開始する。

「どこか道があればいいのですが・・・・人のいる街とかがあるともっと良いのですけどね。」

「あっちに道あるよ!それに、道の先には、マスターと同じ匂いがしてるよ?」

「え?においますか?そう言えば随分汚れていますね・・・・えっと・・・きれいきれい!でしたっけ?」

フェンとヘルトの汚れていた格好が、綺麗になっていく。

「これで人前に出ても問題ないでしょう。」

さらに進み、森を出ると、道があった。

「フェンさんありがとうございます。ありました。で、どちらに向かえばよいか、わかりますか?」

「こっちだよ!」

フェンはヘルトの手を取り、どんどん進んでいく。

暫くして・・・・

「お腹がすきましたね・・・・フェンさんはどうですか?」

「僕もお腹すいた!マスター!約束のドラゴンステーキ食べたい!」

「まあ・・・ドラゴンステーキですか?お肉があればいいのですが・・・・このお肉はどうでしょう?」

ヘルトはカバンから肉を取り出す。

「それでいいよお!」

「じゃあ待ってて下さいね。えっと、こういう時はどうでしょうか?・・・・ステーキすてき!やっきやき?だったかしら?」

こんがりミディアムドラゴンステーキが出来上がる。

「さあ、お食べ!」

「いただきます!」

ひたすら食べるフェン。

ヘルトも少し食べる。

「まあ、とてもおいしい。何のお肉なのでしょうね?・・・・あら?本物のドラゴンのお肉?何故こんなのを持ってるのかしら?」

しばらく休んだ後、再び進むが・・・・

前方に、馬に乗った兵隊らしき姿の一団がやって来ました。
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