あい らぶ? こめ。

神室さち

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一難去ってまた一難

……どこでそんなもん手に入れてくるんだよ……

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「あとでちゃんと飲ませてやるから、んな物欲しそうな顔すんな」


 濡れた唇を、太い親指の腹で拭う。

 口元ばかりに気を取られていたら、お尻をかき混ぜていた柊也の指まで抜けていった。

「なんッ! 抜く、の? おれ、ちゃんと、したッ……のにぃ」

 最初異物でしかなかったのに、もうすでになじんだ柊也の指がなくなって、揶揄ではなくぽっかりと穴が開いたみたいだ。

 俺はもっと舐めていたいと思ってたのに、口からソレを出したのは藤也で、いじわるされる謂れはない。急に熱を失って、寒さすら感じる。

「わかっていますよ。いい子にした真琴に、ご褒美です」

 言うか終わるか。俺の前を戒めていたリボンが、柊也の手でしゅるりとほどかれた。その細い布が擦れる微かな刺激にすら、解放を求めていたせいかイきそうになって、伸びをするように身を捩って気を逸らす。

「ネコみたいだな、マコ。今度耳としっぽと首輪つけてやろうか?」

「いいですね。真琴の黒い髪に合わせて黒猫にしましょうか。腰を振るたびに鳴るように、首輪に鈴もつけないといけませんね」

 伸ばした脇腹を撫でながら藤也がとんでもないことを言い出して、柊也が落ちかけた腰をぐいと引き上げ、同意している。

「首輪は赤にしましょう。楽しみですね。しかしまずは、今日これまでのご褒美からあげましょう」

 さっきから柊也が言ってるご褒美。何のことだろうと思っていたら、指に散々いじられたお尻の入口に、指とは違う、熱いものが当てられた。

 後ろからだから、見えない。けど、それがなんなのか、聞かなくてもわかる。

 さっきまで舐めて、加えていた藤也のソレと同じもの。柊也の、だ。

 なじませるようにこすりつけられたそれの感触に、腰が震えたのは、恐怖になのか、それとも期待になのか。

「やぁッ! む、むりぃ んなの、入いんねぇ……」

 体のパーツ全部、双子だから当然だけど、そっくりなんだ。首の太さも、手の大きさも。つまり、ソレもきっと藤也のと変わらないはずだ。尻の割れ目をなだめるように前後するモノを見なくてもわかる。

 お尻の孔より大きく開くはずの口で、結構ギリギリサイズだったモノが、入るなんて到底思えない。

「大丈夫ですよ、そのためにじっくりほぐしましたから」

 お尻の間にジェルが注がれる。

「コレにも痛みを緩和して快感を高める成分が入っていますしね」







 ……どこでそんなもん手に入れてくるんだよ……

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