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過ぎたるは猶及ばざるが如し
……だからお前らは、俺の体を何だと……ッ!
しおりを挟む「あーもうなんつーか、恥ずかしいのポイントがかわいすぎてツライわ」
「ちょっ やめっ どさくさに紛れてちゅーすんなッ! ひゃあああんッ! しゅーやッ ソコ、やだぁ!」
顔とか腕とか、藤也が楽しそうにちゅっちゅちゅっちゅ唇で触れる。
覆いかぶさってきた藤也の肩の辺りを押しのけようと、抵抗を試みたところで、じっとしてた柊也の指がまたぐにぐに動いて、あいたインターバルに充分なくらいの刺激を与えられ、イイとこ引っ掻きながら指を抜かれてびっくん、って腰が揺れた。
「ならば、もう一度振り切れてもらいましょうか」
へぅ?
セリフと同時に、ひたりとお尻の孔に添えられた感触。藤也がのしかかってて見えないけど、それはアレですか。
「んっはあああぁぁッ!!」
にゅぷんって、なんかもー いともたやすくエラのはった太いとこが、襞を乗り越えて内側に入ってた。
そしてそのまま、ずぐぐぐって。
すぐに、指じゃ届かなかった奥がこじ開けられた。あっという間に柊也の腰が足の間に当たって、こぼれ出したジェルがぱちゅんって触れ合った肌の間で鳴る。
「ああなるほど。奥までよくほぐれて。これはこれでイイですね」
みちゅ、くちゅ……と、円を描くように回される腰と俺の尻の間で粘ついた音が繰り返される。俺の方は、いくら奥までほぐれてるとは言っても大容量のモノ突っ込まれて掻き回されて、腰ががくがくなる。
ホント、こいつらのって、形そっくり。だけど、攻め方はちょっと違うかも。藤也はガンガン前後運動の方が多いけど、柊也はこういうねちっこい動きが好きっぽい。
「あっ あぅ……」
さっき、藤也とした時は両足まとめて抱えられて、マタ閉じてたからお尻の肉まで挟んだもので擦られるし、閉じてるせいか中に入ってるモノの感じがすごかった。
んで、今はなんかもうこれ以上無理ってくらい足広げさせられて、さっきよりすごい奥まで入ってる感じ。
そんな感じのまま、肌がくっつくくらい突っ込まれてねちねち腰を回されたら、ホント、奥の奥まで撹拌されてるみたいだ。中に入れられたジェルが、みたい、どころかぐっちゅぐちゅ掻き回されて音を立ててる。
ぬるりと感じる場所を棹の部分で撫でられ、普通異物を感じる事なんかないはずの奥を太く張った部分で抉られる。
緩いのに、ゾクゾク背中にくる。
無意識に振りそうになる腰は、がっちり抱えられてて動かせない。それどころか、柊也が腰を回すのと逆に回されて、ゆるゆると蓄積された快感にぴくんと体が跳ねたりしたとき、つながり合った部分から不意に卑猥な音がする。
「羞恥も正気もなくして見も世もなく乱れるまでゆっくりこうしていましょうか?」
気づかないうちに藤也が身を起こして、さっきと逆の手を取って指の付け根の間を、ねっとり舐める。
「えー 乳首いじってあんあん言わせようとおもってたんですけど」
「藤也は藤也のしたいようにどうぞ?」
「いいの? ねっとり動いてるみたいだから簡単にびくんびくんなっちゃうのはどーかなとか思って遠慮してたのに」
……だからお前らは、俺の体を何だと……ッ!
「んー イイ反応」
「今、きゅっと締まりましたよ」
さっき柊也にきつく吸われたまま、赤みも引かない乳首を、藤也の指にコリっと摘まみ上げる様に挟まれて、体が跳ねる。
「さわり心地もいいんだよなぁ 小さすぎずでかすぎず。硬くなった時は乳首だけじゃなくて回りもぎゅっとなって」
藤也の指先がゆっくりと、両手の人差し指で、乳首にギリギリの位置を円を描くように撫でる。
「んっ はっ はぁッ! んんっ ふッ」
柊也が腰を回すのと、藤也が指で乳首の周りをなぞるのときれいにシンクロする。どっちの刺激もなんか中途半端で、でも途切れることがないから、じりじりしたなにかが溜まってく感じ。
かき混ぜられて、体の中に空気が入り込むのがわかる。だって、外からと内から、ちょっとズレながらみちゅみちゅ音がする。
じれったい刺激なのに、だんだん息が上がってくる。乳首とかお尻の穴とか、男が快感を感じるのには違和感のある場所なのに、うずうずする。
「柔らかくて蕩けるようなのに、喰(く)い食(は)んで締め付ける心地よさもあって。本当に、真琴のナカは絶妙ですね」
「んっ んっ んふんッ!」
しばらく黙って二人、連動させながらしつこく同じ動きを続け、柊也がちょっと熱っぽい声音で言いたいことほざいて、俺の腰もまわしながらひときわ大きく中を混ぜる。
「乳首もかわいいよなぁ 縁撫でてるだけでどんどんぷっくりして紅くなってきたぜ?」
「あっつぅんッ」
いつの間にか両方の乳首の、肌とは色の違う平らな部分を撫でていた藤也が、爪先でその場所をカリっと引っ掻くようにした。
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