家入紗希より今日という日をよく知っている者はいない

 ある日から、探偵の娘である家入紗希の元に、手紙が届くようになった。
 それは犯行予告。「隠したモノを探してみろ」という挑戦状だった。
 しかし彼女自身は探偵ではないし、それに目立ちたくもない。けれど知ってしまった責任感から、消えたをすべてのモノを探し出し、事件を解決してしまう。
 だが、犯人は捕まっていない。
 事件はまだ始まっても、終わってもいなかったのだ。
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