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32.私は選ばれた⑤-sideニコル-
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私はついに貴族学園へと入学した。
きっと楽しい学園生活が送れるのではないかと、大いに期待していた。
この学園にはルシ様はいるが、邪魔なお姉様はいない。
貴族学園は三年制な為、ルシ様と一緒に学園生活を送れるのはこの一年間のみだ。
この頃の私はルシ様に対して、特別な感情を持っていることを自覚していた。
だけど、この思いは私の一方通行であり、誰にも知られてはいけない気持ち。
だけど絶対に消したくはない気持ちでもある。
だからこの一年間だけは、ルシ様との学園生活の思い出をたくさん作ろうと心に決めていた。
学園が違うお姉様には決して味わう事がない体験を、私だけが知ることが出来る。
初めてお姉様に勝った様な気がして、私はどこか興奮していた。
(ルシ様の心を私に向けることが出来たのなら、婚約者を変えてもらう事は可能なのかな……)
お姉様に勝てたという出来事が、私に勇気を与えてくれる。
(私だってもう貴族の一員よ。お姉様と同じで伯爵家の令嬢なのだから、ルシ様の婚約者になる資格だって私にもあるはずよ! お姉様よりも私の方が相応しいって思わせてみせるわ!)
この時の私は、全てが上手くいくと勝手に思い込んでいた。
***
「ニコル嬢、今日もすごく素敵だね」
「ふふっ、ありがと。だけど、いつもと同じだと思うけど」
(そうね、いつも通り私は誰よりも目立っているわ。それにしても、がっかりだなー。貴族学園って言うからにはもっと綺麗な令嬢ばかりだと思っていたけど、この程度だったなんて。張り合う相手がいないっていうのもつまらないものね)
この容姿のおかげで異性からは優しくされたり、ちやほやされることが多い。
しかし逆に同性からは冷たい視線を向けられる。
理由は私の美貌に対しての嫉妬心か何かだろう。
だけどそんな些細な事を一々気にするつもりはない。
学園生活を送るまでは屋敷にいる事が殆どだった為、話し相手と言えばお姉様やルシ様、そして両親くらいしかいなかった。
王都に買い物などをしに出掛けることはあったが、他の貴族と関わることは全く無かった。
私が貴族の生活に慣れてない事で、両親がそう言った機会を意図的に与えない様にしていたのかもしれないが、私は他の貴族との付き合いをしたかったわけではないので気にした事は無い。
他の貴族と過ごす時間をつくるくらいなら、ルシ様と過ごす時間に使いたい。
私にとってルシ様以外は空気みたいな存在だ。
だから周りにどう見られても大した問題では無かった。
私は休み時間になると教室を抜け出して、ルシ様のいる3年生の棟へと向かった。
***
「ルシ様……!!」
「あれ、ニコル。また来たの?」
私は息を切らしながら教室の扉の前でルシ様を見つけると声を上げた。
教室内の生徒は一斉に私の方へと視線を向け、困った様な顔でルシ様は私の方へと近づいて来た。
「そんな言い方、酷いです……」
「ごめん。だけど僕のところに来るよりも、ニコルのクラスの子と過ごした方が良いんじゃない? 折角友人を作れるチャンスなんだしさ」
「……それは、そうですけど。でも、ルシ様に会いたくなってしまって……、私が来るのは迷惑ですか?」
「いや、そんなことはないよ。ニコルが会いに来てくれて僕も嬉しいよ」
私が泣きそうな表情を見せると、ルシ様は困った表情を見せながらも小さく笑ってくれる。
ルシ様はいつだってそうだ。
私が泣きそうな顔を見せると、直ぐに折れてくれる。
卑怯なやり方だとは思っているが、それでもルシ様に会いたくて仕方が無かった私はその手を使って何度も会いに行った。
(ルシ様はいつも私の事を気にしてくれる。やっぱり優しいな)
そして徐々にルシ様との距離を縮めていった。
さりげなくルシ様の体に触れたり、転ぶふりをして抱き着いてみたり、ルシ様に意識してもらえるように大袈裟に照れた素振りを見せて、少し気まずい雰囲気をつくってみせたり、とにかく色々試した。
お昼休みは一緒に過ごせるように、『最近料理作りに嵌っている』という理由を付けて昼食はいつも持参して行く。
実際は私が作ったものでは無く、全て使用人に作って貰ったものを『私はまだ下手だから、一緒に作った』と嘘を付いて。
だって失敗作をルシ様には食べさせたくは無いし……。
献立については私も少しは考えているから協力していることにはなるだろう。
だから正確には嘘にはならない筈だ。
放課後になるとルシ様をすぐに帰さない様に、勉強を見て欲しいとお願いして、一時間程私に時間を作って貰っている。
少しでもお姉様と過ごす時間を減らして、私との時間を長くするために。
そして勉強の他にも悩み相談をしていた。
特にお母様のことは他の誰にも相談出来ないことだったので、聞いてくれる人がいるだけで心が軽くなる。
ルシ様は聞き上手で、私の望んでいる答えを優しく導いてくれる。
そう言う所も惹かれた理由の一つなのだろう。
私の努力が功を奏したのか、少しづつではあるがルシ様の態度が変わっていった。
しかしそんな矢先の出来事だった。
***
「ニコル、僕達は少し距離を置いた方が良いと思う」
ある日突然ルシ様からそんな事を言われて、私の頭の中は一瞬真っ白になった。
だけどすぐに我に返り、ルシ様に詰め寄った。
「どうして……、ですか?」
私は声を震えさせながら問い返した。
「僕達の距離は近すぎる気がするんだ。このままだと周りに誤解をされる可能性がある。僕はアリーの婚約者だ、そして君は僕の婚約者の妹……」
ルシ様の言葉を聞いて胸の奥がズキズキと締め付けられる様に痛い。
そんな事は今更言われなくても分かっているし、ルシ様の口からそんな言葉なんて聞きたくない。
「私は……、誤解されても構いません。ルシ様とだったらっ」
「ニコル、だめだよ。ニコルだって周りから変な目で見られる事になる」
「私はそれでも構いません! ……ずっと、ずっと…ずっとルシ様の事が好きでした。この気持ちは誰にも気付かれない様に隠さなきゃって思っていたけど、もう無理っ……。思う事も許されませんか?私が勝手に好きでいるのは…迷惑ですか……?」
感情が昂り私はルシ様にぎゅっと抱き着いていた。
(お願い、私のことを拒絶しないでっ……)
抱き着いたのは賭けだった。
ルシ様の気持ちが僅かにでも私の方に傾いていたのが分かっていたから、押せば動くかもしれないと思った。
すると暫くした後、ルシ様は私のことをきつく抱き返してくれた。
(……っ……!!)
それを感じて私の表情からは笑顔が溢れて来る。
「ニコル、僕は自分の気持ちが分からないんだ。僕が好きなのは……アリーだ。そのはずなのに、君の事も気になって仕方が無い」
「ルシ様がお姉様の事を好きな事は分かっています。だけど私はそれでも構わないんです。私は二番目だとしても、ルシ様の傍にいられたらそれだけで幸せだからっ……」
本当は私の事を一番に見て欲しい。
だけどこういう場合は一歩下がって控えめに伝えた方が相手にはグッとくるそうだ。
そう、本に書いてあった。
そして私の思惑通りになり、念願だったルシ様と思いが通じ合った。
その後は周りに隠れるように恋人ごっこをしたり、お互いの気持ちを何度も確かめ合うように伝えたりもした。
生憎お姉様はこういう事には興味が無いのか、今まで恋人同士の様な雰囲気にはなったことはないそうだ。
ルシ様はお姉様に手を出して嫌われるのが怖くて何も出来なかった様だが、私にとっては都合が良かった。
ルシ様がお姉様にしたかったことを、全て私が受け止められるから。
ルシ様の初めてのキスも、『愛している』という愛の囁きも、全て私が初めての相手だ。
私はここでも身代わりだが、今はそれでいい。
ルシ様は時折『こんな事を続けていてもいいのかな』と、お姉様を裏切っている罪悪感に思い悩んでいる様子だった。
そんな時は『それならば、もうやめますか?』と突き放し、他のどうでもいい異性と仲良くして、ルシ様の気を惹かせようとしていた。
既成事実さえ作ってしまえばルシ様は私から離れられなくなる。
だけど、その事に関してだけは中々進めてはくれなかった。
「私、ルシ様となら……構いませんっ」
「ニコル、ごめん。それはさすがに……」
いくら私が言っても、返って来る答えはいつも同じ。
まだルシ様の心の奥には、お姉様の存在が残っている。
お姉様はルシ様の為に何の努力もしていないのに、婚約者と言う立場だけで大切にして貰えていることがずるいと思った。
それにいつまで経っても私を一番にしてくれないルシ様にも腹が立った。
(どうしていつもお姉様ばかりっ……!)
そんな時、事件が起こった。
きっと楽しい学園生活が送れるのではないかと、大いに期待していた。
この学園にはルシ様はいるが、邪魔なお姉様はいない。
貴族学園は三年制な為、ルシ様と一緒に学園生活を送れるのはこの一年間のみだ。
この頃の私はルシ様に対して、特別な感情を持っていることを自覚していた。
だけど、この思いは私の一方通行であり、誰にも知られてはいけない気持ち。
だけど絶対に消したくはない気持ちでもある。
だからこの一年間だけは、ルシ様との学園生活の思い出をたくさん作ろうと心に決めていた。
学園が違うお姉様には決して味わう事がない体験を、私だけが知ることが出来る。
初めてお姉様に勝った様な気がして、私はどこか興奮していた。
(ルシ様の心を私に向けることが出来たのなら、婚約者を変えてもらう事は可能なのかな……)
お姉様に勝てたという出来事が、私に勇気を与えてくれる。
(私だってもう貴族の一員よ。お姉様と同じで伯爵家の令嬢なのだから、ルシ様の婚約者になる資格だって私にもあるはずよ! お姉様よりも私の方が相応しいって思わせてみせるわ!)
この時の私は、全てが上手くいくと勝手に思い込んでいた。
***
「ニコル嬢、今日もすごく素敵だね」
「ふふっ、ありがと。だけど、いつもと同じだと思うけど」
(そうね、いつも通り私は誰よりも目立っているわ。それにしても、がっかりだなー。貴族学園って言うからにはもっと綺麗な令嬢ばかりだと思っていたけど、この程度だったなんて。張り合う相手がいないっていうのもつまらないものね)
この容姿のおかげで異性からは優しくされたり、ちやほやされることが多い。
しかし逆に同性からは冷たい視線を向けられる。
理由は私の美貌に対しての嫉妬心か何かだろう。
だけどそんな些細な事を一々気にするつもりはない。
学園生活を送るまでは屋敷にいる事が殆どだった為、話し相手と言えばお姉様やルシ様、そして両親くらいしかいなかった。
王都に買い物などをしに出掛けることはあったが、他の貴族と関わることは全く無かった。
私が貴族の生活に慣れてない事で、両親がそう言った機会を意図的に与えない様にしていたのかもしれないが、私は他の貴族との付き合いをしたかったわけではないので気にした事は無い。
他の貴族と過ごす時間をつくるくらいなら、ルシ様と過ごす時間に使いたい。
私にとってルシ様以外は空気みたいな存在だ。
だから周りにどう見られても大した問題では無かった。
私は休み時間になると教室を抜け出して、ルシ様のいる3年生の棟へと向かった。
***
「ルシ様……!!」
「あれ、ニコル。また来たの?」
私は息を切らしながら教室の扉の前でルシ様を見つけると声を上げた。
教室内の生徒は一斉に私の方へと視線を向け、困った様な顔でルシ様は私の方へと近づいて来た。
「そんな言い方、酷いです……」
「ごめん。だけど僕のところに来るよりも、ニコルのクラスの子と過ごした方が良いんじゃない? 折角友人を作れるチャンスなんだしさ」
「……それは、そうですけど。でも、ルシ様に会いたくなってしまって……、私が来るのは迷惑ですか?」
「いや、そんなことはないよ。ニコルが会いに来てくれて僕も嬉しいよ」
私が泣きそうな表情を見せると、ルシ様は困った表情を見せながらも小さく笑ってくれる。
ルシ様はいつだってそうだ。
私が泣きそうな顔を見せると、直ぐに折れてくれる。
卑怯なやり方だとは思っているが、それでもルシ様に会いたくて仕方が無かった私はその手を使って何度も会いに行った。
(ルシ様はいつも私の事を気にしてくれる。やっぱり優しいな)
そして徐々にルシ様との距離を縮めていった。
さりげなくルシ様の体に触れたり、転ぶふりをして抱き着いてみたり、ルシ様に意識してもらえるように大袈裟に照れた素振りを見せて、少し気まずい雰囲気をつくってみせたり、とにかく色々試した。
お昼休みは一緒に過ごせるように、『最近料理作りに嵌っている』という理由を付けて昼食はいつも持参して行く。
実際は私が作ったものでは無く、全て使用人に作って貰ったものを『私はまだ下手だから、一緒に作った』と嘘を付いて。
だって失敗作をルシ様には食べさせたくは無いし……。
献立については私も少しは考えているから協力していることにはなるだろう。
だから正確には嘘にはならない筈だ。
放課後になるとルシ様をすぐに帰さない様に、勉強を見て欲しいとお願いして、一時間程私に時間を作って貰っている。
少しでもお姉様と過ごす時間を減らして、私との時間を長くするために。
そして勉強の他にも悩み相談をしていた。
特にお母様のことは他の誰にも相談出来ないことだったので、聞いてくれる人がいるだけで心が軽くなる。
ルシ様は聞き上手で、私の望んでいる答えを優しく導いてくれる。
そう言う所も惹かれた理由の一つなのだろう。
私の努力が功を奏したのか、少しづつではあるがルシ様の態度が変わっていった。
しかしそんな矢先の出来事だった。
***
「ニコル、僕達は少し距離を置いた方が良いと思う」
ある日突然ルシ様からそんな事を言われて、私の頭の中は一瞬真っ白になった。
だけどすぐに我に返り、ルシ様に詰め寄った。
「どうして……、ですか?」
私は声を震えさせながら問い返した。
「僕達の距離は近すぎる気がするんだ。このままだと周りに誤解をされる可能性がある。僕はアリーの婚約者だ、そして君は僕の婚約者の妹……」
ルシ様の言葉を聞いて胸の奥がズキズキと締め付けられる様に痛い。
そんな事は今更言われなくても分かっているし、ルシ様の口からそんな言葉なんて聞きたくない。
「私は……、誤解されても構いません。ルシ様とだったらっ」
「ニコル、だめだよ。ニコルだって周りから変な目で見られる事になる」
「私はそれでも構いません! ……ずっと、ずっと…ずっとルシ様の事が好きでした。この気持ちは誰にも気付かれない様に隠さなきゃって思っていたけど、もう無理っ……。思う事も許されませんか?私が勝手に好きでいるのは…迷惑ですか……?」
感情が昂り私はルシ様にぎゅっと抱き着いていた。
(お願い、私のことを拒絶しないでっ……)
抱き着いたのは賭けだった。
ルシ様の気持ちが僅かにでも私の方に傾いていたのが分かっていたから、押せば動くかもしれないと思った。
すると暫くした後、ルシ様は私のことをきつく抱き返してくれた。
(……っ……!!)
それを感じて私の表情からは笑顔が溢れて来る。
「ニコル、僕は自分の気持ちが分からないんだ。僕が好きなのは……アリーだ。そのはずなのに、君の事も気になって仕方が無い」
「ルシ様がお姉様の事を好きな事は分かっています。だけど私はそれでも構わないんです。私は二番目だとしても、ルシ様の傍にいられたらそれだけで幸せだからっ……」
本当は私の事を一番に見て欲しい。
だけどこういう場合は一歩下がって控えめに伝えた方が相手にはグッとくるそうだ。
そう、本に書いてあった。
そして私の思惑通りになり、念願だったルシ様と思いが通じ合った。
その後は周りに隠れるように恋人ごっこをしたり、お互いの気持ちを何度も確かめ合うように伝えたりもした。
生憎お姉様はこういう事には興味が無いのか、今まで恋人同士の様な雰囲気にはなったことはないそうだ。
ルシ様はお姉様に手を出して嫌われるのが怖くて何も出来なかった様だが、私にとっては都合が良かった。
ルシ様がお姉様にしたかったことを、全て私が受け止められるから。
ルシ様の初めてのキスも、『愛している』という愛の囁きも、全て私が初めての相手だ。
私はここでも身代わりだが、今はそれでいい。
ルシ様は時折『こんな事を続けていてもいいのかな』と、お姉様を裏切っている罪悪感に思い悩んでいる様子だった。
そんな時は『それならば、もうやめますか?』と突き放し、他のどうでもいい異性と仲良くして、ルシ様の気を惹かせようとしていた。
既成事実さえ作ってしまえばルシ様は私から離れられなくなる。
だけど、その事に関してだけは中々進めてはくれなかった。
「私、ルシ様となら……構いませんっ」
「ニコル、ごめん。それはさすがに……」
いくら私が言っても、返って来る答えはいつも同じ。
まだルシ様の心の奥には、お姉様の存在が残っている。
お姉様はルシ様の為に何の努力もしていないのに、婚約者と言う立場だけで大切にして貰えていることがずるいと思った。
それにいつまで経っても私を一番にしてくれないルシ様にも腹が立った。
(どうしていつもお姉様ばかりっ……!)
そんな時、事件が起こった。
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