ブラッドゲート〜月は鎖と荊に絡め取られる〜 《軍最強の女軍人は皇帝の偏愛と部下の愛に絡め縛られる》

和刀 蓮葵

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庵が少しだけ膝をおり、身を屈める。顔の位置は牢から僅かに飛び出た尖った桜色の頂。
数秒、凝視したが躊躇うことなくそれを口に含む。
「ぃ・・・・ぁぁ・・・・・・」
自分の感じるところがまた一つ、蹂躙される。
皇帝に蹂躙されるのも悔しいのに、二人に一度にされるなんて・・・・・それも、その相手は庵君だなんて・・・・・

夜神は泣きながら何度も頭を振った。今、目の前で行われている行為が信じられなくて。否定する為に何度も振った。
「凪ちゃん?感じているのかな?庵海斗が凪ちゃんの胸を口に含んだときに、奥がキュッて締まったんだよ?よかったね~~もっと感じようね?もっと、感じるように体を固定しないとね?」
「ああっ!!」
ルードヴィッヒは体を押さえつけると、夜神の胸下あたりに鎖を巻きつけて牢に縛り付ける。これで上半身はどんなに動いても、牢から逃げ出すことは出来ない。
そして、一仕事終えるとルードヴィッヒは恥骨辺りを撫で始める。ググッと押したり、小刻みに手を震わせていく。
それに合わせて夜神の蜜壺に埋めていた熱杭を動かしていく。

胸の愛撫をさせ続ける為か、激しい律動はしない。ゆっくりと蜜壺ギリギリまで後退すると、雁首を蜜壁に擦り付けるようにしながら、ゆっくりと奥まで進む。そして、最奥のコリコリとした子宮口にドチュン!と勢いをつけて叩き込む。
「ん゛━━━!!」
叩き込んだ熱杭で満遍なく子宮口を撫でていくように小刻みに揺れ動かす。
その撫でるような刺激があまりにも甘すぎて、脊髄を通って頭が可笑しくなる。

そして、もう一つ頭が可笑しくなる原因がある。それは目の前で行われている行為だ。
「目を閉じるな」と言われているせいか、目を開き、けど、何かを訴えるのか、語りかけているのか、複雑な目を夜神に向けながら、けど、口は牢から飛び出た尖った桜色の頂を含み、吸い、舐めていく。
もう片方は、先程まで躊躇っていたとは信じられない手の動きをする。
指の腹でくりくりと摘み、捏ねくり回す。

「い゛っ!や、めて!やめて!!」
頭が可笑しくなる!!こんな状況、耐えられない!!
皇帝と庵君から与えられ行為が信じられない。二人で私を追い詰める・・・・・
嫌なのに、嫌なのに、けど、「色の牙」で可笑しくなった体には、二人の行為が堪らなく気持ちよくて、蕩けそうで・・・・・求めてしまう。
浅ましくも、悍ましく求めてしまう。

「みないでぇ・・・・ぬいてぇ・・・・・ああぁ!!ん~~~やぁ、それ、だめっっ!!」
ルードヴィッヒによって散々教え込まれた場所、恥骨辺りを押したり、振動を与えられると、自分の奥深くにある部分が切なくなるのだ。
切なくて、切なくて、キュッとなる。すると、私を貫いている熱すぎる塊も一緒に締めてしまう。
「気持ちいいね・・・・・中と外から一緒に気持ちよくなるところ刺激してるからね?さっきから凪ちゃんの中が呻って、ギュウギュウに私を締めている・・・・・」

激しくは動かない。あくまで優しく、ゆっくりと。けど、奥に当たるときだけほんの少しの強く・・・・
もどかしい程の優しがかえって焦燥感を生み出す。
皇帝の言葉に、手の動きに掻き回される。
「んっ!!やぁ、だめっっ!!あああっっ!!」
体が悲鳴をあげる。ガシャ、ガシャン!と鉄格子と鎖の打つかる音が響く。

中と外から攻められて等々、限界を迎えた。腰は仰け反り、だけど胸下の鎖で思いっ切り出来なくて。自分の目の前が白くなったような気がした。雷が落ちた感覚がする。感電した体は一向に収まらない。ずっと感電している。
きっとその原因は皇帝の穿つ行為と、恥骨辺りを抑える手のせいだ。
そのせいで、第二、第三の雷が体に落ちていく。

「いやぁ、いった!いっ~~~゛ああぁぁぁ━━━━!!」
とめて!やめて!止まらないの!本当に、止まらないの!何で?どうして?皇帝と一緒になって庵君も責めないで・・・・・・
子宮を熱いものが何度も何度も撫でるようにすり潰す。それが本当に怖いぐらいの快感を生み出す。そして、胸を絶え間なく弄られる。舌と指で扱かれ、押し潰されていく。
二人の行為が快楽を生み出す。抗えない。体が求める。欲する。

・・・・・・もう、だめっ!!

「いくぅぅ!!」
「そろそろ、強めにさせてもらうよ?」
ルードヴィッヒは、恥骨に置いていた手を小刻みに揺れる細腰を掴むと、庵の胸の愛撫など関係なしに激しい行為に変えていく。
「ゃあぁぁ!はげし・・・だめ!だめ!━━━━つぅ!!」
体が牢に強く打つかり鉄格子が揺れる。
何かに捕まりたくて、格子を強く握り込む。
胸の頂が動き出し、舐めることが出来なくなった庵は、皇帝に後ろから犯される夜神を見ることしか出来なかった。

その時に、不意に目があった。金色の目が愉悦に満ちている。馬鹿にするような、昂然こうぜん、したり顔などと言われるような言葉の類が合いそうな目つきだった。
「羨ましいか?」
声は出てないが、口の形で何を言っているのか分かる。皇帝は間違いなくそう言った。
「くっ・・・・・今すぐやめろ!!何がしたいんだ!凪さんをこれ以上傷付けるな!!」
「はっ!傷付ける?どこを見てそう言っているんだ?こんなに気持ちのいい声を出して、はっはは・・・・私を咥え込んで離さないのに?あぁ、一段ときつくうねるね?限界かな?凪ちゃん?」
ガシャ、ガシャと牢の揺れ動く音と、「あぁぁぁっ!!」と、夜神の嬌声が庵とルードヴィッヒの耳に響く。

「み・・・・なぁい、でぇ・・・・やめぇ・・・・・ああぁぁぁ!!」
これ以上の醜態を見ないで欲しい。いくら「色の牙」で可笑しくなっていようと、いくら自分の意思が捻じ曲げられた状況だろうと、自分のこんな不埒な状態を見ないで欲しい。

なのに、それを嘲笑うかのように皇帝の腰の動きが激しくなる。限界がもう、目の前に来ているのは確かで・・・・・
だめ・・・・・もう、無理なの・・・・許して!!

パン!パン!と肌同士が打つかり乾いた音をたてる。けど、それに負けないぐらいの濡れた音も同時に聞こえる。
涙で潤んだ先には庵君の悔しそうな、何かに耐える顔が見えてくる。私も悔しいのに、なのに、なのにっ!!
「あ・・・アんっ!やぁ、だめっ!いくっっ・・・・」
隘路を削るように硬いものが何度も往復する。奥に打つかるたびに、歓喜するようにとめどなく蜜が溢れ散らされる。そして、蜜口から掻き回された蜜が滴り、繋がった所を、太腿を石床の床を汚していく。

「っう・・・・そろそろかな?庵海斗っ!よく見とけよ?お前はその資格があるんだからな?」
ルードヴィッヒの何かに堪える声で、庵にしっかり見るように警告する。
庵はその声を聞きたくなかったが、どうすることも出来なくて、拳を握りしめながら、じっと耐え聞くしかなかった。
「ぃやぁぁ・・・・・も、だ・・・・ああぁぁぁ━━━━━━っっ!!」
「くぅ━━━━」
二人の絶頂の声が狭い牢獄に重なり反響する。
狭くて体温よりも熱い肉洞にルードヴィッヒは白濁を散らした。
白濁を沢山浴びた中は更に欲するように蠢き、最後まで搾り取るように絡みつく。
深い、絶頂に体を震わせている夜神の背中に唇を一つ落とすと、ルードヴィッヒは倦怠感を覚えつつも、格子の先にいる立ち尽くす庵に目を向ける。
「はっ、言葉も出ないか?けど、まだまだだよ?もっと、楽しもうじゃないか!!」
そう、楽し事は思う存分楽しまないと、ね?



「ふぁぁ・・・やら、それ・・・・ああぁぁぁっ!」
片方の手の拘束は解かれたが、それでもまだ牢に拘束された夜神は、背中に冷たくて固い鉄格子を押し付けられている。
そして、代わりに片足を持ち上げられて、その足を拘束されている。
対面立位の状態になり、皇帝を受け入れている状態で首筋を再び噛まれ「色の牙」を受け入れる。

背中の傷を労るように庵は撫でたり、舌を這わす。皇帝に命令され、今度は夜神の背中を愛撫する。
「ん?嫌なのかな?けど、私を深く咥え込んでいるのは凪ちゃんだよ?あぁ、また、締まった。そんなにされると本当に食べられそうで怖いなぁ~~」
ルードヴィッヒの楽しそうな声がするが、今の夜神には届かない。
「庵海斗も凪ちゃんの背中の傷を見て驚いているよ?」
「やぁ、みないで!みなぁぁ~~゛ああぁぁぁッ」
頭を振って拒否するが、完全に無視される。あまりにも無意味すぎて。

ルードヴィッヒは、まだ、繋がれていない太腿を撫でる。その足は夜神の体重を必死になって支えている足だ。けど、嘲笑うように膝裏に手を当てると、簡単に持ち上げてしまう。
「!?!!あ゛ああぁぁぁ!!や、おくぅぅ」
櫓立ちやぐらだち」と言われる恰好になり、夜神を完全に追い詰める。
自分の体重が重しになり、完全に落ちてしまった子宮に深く刺さる。
そして、前後に緩くスイングしていく。まるで撫でられる感覚に頭が白くなる。
「あ、あぁ、おろ・・・・ひっ、ア、だめぇぇ!」
いつの間にか皇帝の肩を掴み、必死になって何かを耐えようとしているがそれも無意味に終わる。

苦しいのか、仰け反らした背中を庵はひたすらに撫でいた。
最初は傷を舐めたり、吸って赤い跡を残したが、段々と背中が仰け反り唇を付けることが難しくなったからだ。
それだけ、夜神が善がっていることに、体が快楽に溺れていることに、暗い何かが心に波紋を呼ぶ。
「早く・・・・・終われ・・・・」
歯を食いしばりながら、心の内を無意識に呟いていた。けど、それを嘲笑うかのように鉄格子に打ちつける鎖と夜神の体の音が、皇帝と夜神を繋ぎそこから溢れる二人の放ち混ざった液の水音が、耳にこだまするように響く。
頭がぐしゃぐしゃになる。心も感情も何もかも・・・・・
「あ゛あぁァぁ━━━━━━!!」
一際甲高い嬌声が庵の耳元に届く。その声に驚いて夜神の後ろ姿を見る。
がくがくと皇帝に持ち上げられた体を震わせて、限界まで仰け反っていた。けど、突然糸が切れたみたいにガクッと力が抜けていく。誰が見ても同じ事を言うだろう。━━━━━気絶したと。

「凪さんっ!!」
「あぁ、どうやら気絶したようだね?はっ、それでも私を離したくないのか切ないぐらいに畝っているね?」
気絶した夜神を落とさないように抱き締めると、ルードヴィッヒは夜神を拘束していた鎖を解き放つ。
そして、鉄格子に向かって夜神を降ろしていく。勿論、鉄格子の先にいるの庵に向けて。
足をM字に広げていく。抵抗しないことをいいことに、ルードヴィッヒは先程まで埋めていた夜神の蜜口に指を入れて広げていく。

「何をする!!ふざけるな!凪さんになんてことをするんだ!!」
大人しく見ていたが、突然の事に庵は鉄格子を掴み皇帝に詰め寄る。
涎の垂れた顎を掴み、眠っている夜神の顔を庵に向け、蜜口を広げた指を蜜と白濁で濡れた蜜壺に埋め込み掻き混ぜる。
グチョ、グチャと粘着質な音が聞こえてくると、ドロッと垂れて石床を汚す。
「よ~~く見るんだ、庵海斗。凪ちゃんのには私を受け入れていた証が溢れて、あぁ、床を汚してしまったね。どんな気分だい?口では何と言おうと、結局は手足もでなくて、私の言われた事を屈辱混じりに実行して・・・・・・そんなことでよく凪ちゃんを連れ戻そうとしたね?」

ヌチャァァ・・・・と、白濁で汚した指を引き抜きルードヴィッヒは、その指を夜神の桜色の頂に擦り付けていく。
「貴様が舐めたところなど汚いからね、消毒だよ。さて、こんな薄汚い所は凪ちゃんに相応しくないからそろそろお暇するよ」
ルードヴィッヒは床に落ちていた、夜神が着ていた寝屋着を拾うと夜神の体にふわりと掛けると、横抱きにして立ち上がり歩き出す。

「ふざけるな!!出せ!」
庵は鉄格子を力の限り揺さぶるがびくともしない。
「負け犬が!貴様はそこがお似合いだ」
ルードヴィッヒの嘲笑う声が響く牢に一人取り残された庵は、項垂れて額を冷たい鉄格子に擦り付ける。
「くそっ!くそっ!・・・・凪さん・・・・」
その声は今にも消えそうな程、儚い悲痛な声だった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

どこまでも鬼畜なルードヴィッヒでした。そして、二人はとぉ━━ても大変だったと思います。

青年は脅されていたといえ、大佐を愛撫していき、大佐は二人から攻められて、まさかの気絶してからはあ~~んな事されて・・・・・

大変ですね。ホント大変・・・・
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